模糊の旅人
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2019年 07月 06日 |

百舌鳥・古市古墳群のユネスコの世界文化遺産への登録が正式に決まりました。
古墳群の価値が傑出していると高く評価され、大阪初の世界遺産となりました。


アゼルバイジャンの首都バクーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、7月5日、諮問機関イコモスが推薦した候補地の登録審査を開始しました。今回は35件の審査で、「百舌鳥・古市古墳群」は当初15番目の審査予定が13番目に繰り上がりましたが、結局時間切れで審査は翌7月6日に持ち越されることになりました。

少し心配しましたが、7月6日に再開された審査で、「百舌鳥・古市古墳群」は、満場一致で審査を通過し、世界遺産に登録されました。
その経過を以下にご覧ください。

↓パブリックビューイングの行われた堺市のフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)

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フェニーチェは、イタリア語で「不死鳥」という意味。フェニックス通りに面した堺市民芸術文化ホールにふさわしい名前ですね。2019年10月にグランドオープンするのですが、今回のパブリックビューイングは、プレオープンとなり、皆さんはじめての訪問になります。


堺市でのパブリックビューイングも二日間にわたったわけで、私も両日、取材のためフェニーチェ堺に通いました(汗)。
5日は500人くらいの市民が来ていましたが、6日は土曜の夕方ということもあり1000人も来られてほぼ満員でした。

↓フェニーチェ堺でのパブリックビューイングの様子(6日) 現地の実況中継を見ながら講演や映像資料も見ます・・・

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↓まず広告塔のハニワ課長を表敬訪問し記念撮影させてもらいました。緊張のご様子でした。

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昨日5日には、バーレーンの「ディルムンの遺跡群」とイラクの「バビロン」が諸事情で今日最後の審査に回されることになり、「百舌鳥・古市古墳群」は全体で13番目に繰り上がり、今日6日では5番目の審査対象。
ただ、審査が長引く候補地があり、17時を過ぎてもなかなか順番が回ってきません・・・

↓やっとひとつ前のインドネシア「オンビリン炭鉱遺跡」が登録決定。歓喜のインドネシアの関係者

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つぎは、いよいよ「百舌鳥・古市古墳群」

↓イコモスの「百舌鳥・古市古墳群」担当者が説明をはじめます。

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官民挙げての努力で保存管理された素晴らしい歴史遺産という点を強調。

↓要領の良い説明が終わりました・・・TVカメラが画面に集中

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次に委員の意見陳述です。「都市の中なのに非常に保存状態が良い」という趣旨の意見が多かったです。代表的な二人の意見を以下に。

↓スペインの委員「こんな人口の密集地で、1600年の間、こんな見事に残されているなんて信じられない!」

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↓ジンバブエの委員「1950年代、いたすけ古墳が破壊されかけたが、市民のイニシアティブで保護されたことは、評価に値する」  同時通訳されると、こちらの会場から拍手!

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↓ひとわたり意見が出た後、司会のチェアパーソンが「非常に良い評価の意見ばかりですが、反対や問題点を指摘する意見はありますか?」

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↓問題点を指摘する意見は全くなく「それでは、満場一致で採択!」と小槌が振り下ろされた瞬間!
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↓「やったー!」
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↓大喜びの市民

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↓アゼルバイジャン現地会場の大阪府知事(まん中)も握手で嬉しそう
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堺市出身の観光大使などがお祝いのメッセージを中継で。

↓片岡愛之助さん

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↓黒谷友香さん

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↓桂文枝さん

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↓登壇したハニワ課長は「サカイの宝が、セカイの宝になったぞー!」

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↓アゼルバイジャン現地から堺市長(左)も喜びの中継

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↓現地からの堺市長の発声に合わせてフェニーチェ堺で万歳三唱

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↓くす玉が割れ、フェニーチェ堺の天井からキンキラキンが舞い降りてきました。

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↓会場を後にしようとすると号外が配られていました・・・

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↓フェニーチェ堺に近い堺東の商店街・・・・お祝いムードですが、これが堺の活性化につながれば良いと思います。

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パブリックビューイングに参加して世界の識者の意見を聞いて思ったのは「意外に世界的な評価が高い」ということです。
大規模で幾何学的な日本の古墳は、傑出した価値があると認識されており、大都市の中にありながら非常によく保存されていると誉められました。
これは、とてもありがたいことで、保存と調査を訴えてきた古墳好きとしては大いに力を得ました。


日本国内では、評価が低く、古墳群なんか観光地じゃないという意見が多かったのです。世界遺産に関しても国内の推薦のほうが難関でした。四度目に挑戦でしたが、いったん世界に出てみるとイコモスの諮問決定も、本番の審査も一発でした。富士山が世界遺産になった際とは逆の現象です。

審議を見ると他の遺産では時間がかかったのに、「百舌鳥・古市古墳群」の審査は非常にスムースで満場一致でした。もちろん、古墳群の歴史的価値にプラスして関係者のプレゼンなどの尽力があってのことですが、さらに市民が保存に努力してきた経緯も大きく評価されたようです。
今は、素直に喜ぶべきだと思います。


私自身も長く百舌鳥・古市古墳群を研究し取材してきましたので、嬉しい限りです。その取材の集大成として、私にとってはおなじみの場所である堺市博物館の記事を書いてみました。

↓ということで、LINEトラベルJPに堺市博物館記事がアップされましたので、ぜひご覧ください。





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2019年 05月 29日 |

前記事で書きましたように、旅に出ることになりました。
しばらく、ブログ記事の更新ができないと思いますので、ご了承ください。
(Wifiフリー環境があれば、スマホからごく簡単な更新をするかもしれません)


今回の旅の目的地は、ピレネー山脈です。
イベリア半島の付根、スペインとフランスと国境にあるピレネー山脈は、アルプス山脈よりも古い時代の地層からできており、高山植物も豊富です。
また、キリスト教の最大の巡礼地であるルルドや、ピレネー山中のミニ国家アンドラ公国もあります。

私が民俗学的に興味を持っているバスク地方が、ピレネーを跨いでスペインとフランスの両国の海岸側にあり、イベリア半島に最も古くから居住していたバスク人の社会があります。私は、かつて モロッコ文明のはじまり という記事で書きましたように、有史以前もモロッコとイベリア半島は文化を共有しており、同じような民族(現在のベルベル人やバスク人の共通の祖先)が住んでいました。そうしたバスク地方も訪ねます。

スペインのマドリードから入り。旅を楽しんできます。


それでは行ってきます。皆さん、しばらくの間、ごきげんよう!





以下、祖先つながりと山つながりということで、これまでブログに載せる機会を逸してきた、モロッコの山の写真をアップしておきます。


モロッコのアトラス山脈の中にある有名な断崖の谷・・・それがトドラ渓谷です。

トドラ渓谷に足を踏み入れると絶壁が出迎えてくれます。
この岩の迫力は素晴らしく、深い谷から見上げる景色に圧倒されます。

私が行った日は、ド快晴で、あまりにもコントラストが強い光景でしたので、写真はかえって難度が高かったです。
以下に紹介するすべての写真は、これでも少し彩度を下げて現像しています。

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トドラ渓谷は、この雄姿ですから、当然「ロッククライミングの聖地」とされ、世界中のクライマーが集まってきます。

↓この日も、垂直に近い岩壁を登山者がチャレンジしていました。

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私も、若いころは少しだけ岩登りにチャレンジしたことがありますので、しばらくクライミングを見学させてもらいました。
ダイナミックな登攀を見て、少しうらやましく感じました・・・・







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2019年 05月 23日 |
LINEトラベルジェイピーの旅行ガイドで、私の「いよいよ世界遺産へ!堺市の仁徳天皇陵古墳を一周しよう!」という記事が公開されました。
世界遺産の指定がほぼ決定し注目を集めている百舌鳥古墳群の盟主墓:仁徳天皇陵古墳を一周するコースの紹介記事ですので、ぜひ↓お読みください。




この記事は、百舌鳥・古市古墳群についてユネスコ諮問機関(イコモス)の世界遺産への登録勧告が出て、2019年7月に世界遺産になることがほぼ確定したので、各方面からご指導を受け、緊急に作成したものです。

仁徳天皇陵については、多くの記事が出ていますが、今は注目度が高いので、タイムリーな記事として読んでいただければ幸いです。



私は次の海外への長旅を計画しており、この記事が正式にアップされてから、行くことにしていました。
次記事で旅内容について書きますが、これで心置きなく日本脱出できますので、ほっとしているところです。


旅前に、最近撮影の、近所で見られる身近な野鳥写真もアップしておきます。

晩春から初夏にかけて、野鳥は子育てのシーズンです。

↓まずは、美しい声で鳴くイソヒヨドリ。
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↑この鳥は、本来は海岸の岩壁地帯に生息していたのですが、人間の都市化に適応し、どんどん生息域を広げています。
多分、人間のつくる家屋・ビル・マンションといった建造物が、岩壁的な環境に似ており、鷹などの天敵が少ないこともあり、都会が大好きなようです。


↓次に今の季節に飛び回るツバメ
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↑おなじみツバメさんで、春になると南国から飛んできて、軒下などに巣をつくって子育てをする典型的な渡り鳥です。
日本の街や村の5月の風物詩ですね。


↓田んぼの野鳥:ケリです。
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↑田んぼの畝が耕されると、縄張りを主張し夫婦で子育てをする気の強い野鳥です。
これも田植えシーズンの風物詩ですね。



イソヒヨドリ、ツバメ、ケリ・・・これらの野鳥は、人家を怖がらず、イソヒヨドリは毛虫類を、ケリは田んぼの虫類を、ツバメは蚊などを食べてくれます。
カラスのようにゴミ箱をあさったり、スズメのように穀物を食べるわけではありません。いわば直接害を及ぼすわけではないので、人間にもさほど嫌がられず、春から夏にかけての風物詩として親しまれています。少しばかり人と共生しており、親しまれている野鳥です。これからも長く人間世界とつきあって姿を見せ続けてほしいものです。




<5月25日追記>
本日、午後7時30分よりNHKテレビでブラタモリという番組があり、「古墳の町・堺~巨大古墳は日本の歴史を動かした!?~」・・・大阪堺 巨大古墳は世界遺産へ▽自由都市誕生の秘密▽千利休の茶室を体験▽タモリ火縄銃に挑戦?・・・という内容が放映されます。記事と関連があるようなので、ぜひご覧ください。



<5月27日追記>
上記ブラタモリの「古墳の町・堺~巨大古墳は日本の歴史を動かした!?~」を見ました。古墳にはじまる堺の魅力を要領よく紹介した番組でした。タモリさんが「古墳好き」だったのは嬉しい驚きで、そのタモリさんの「大阪や京都が栄える前は、まず堺だった」という大胆な発言は、非常に優れた認識で、まさに慧眼といえるでしょう。
奈良盆地南部の大和から、大阪湾に面した堺へ、ほぼ東西のルートとして、古墳時代から丹比道(たじひみち 後の竹内街道)があり、大和政権の海への玄関口であったのです・・・だからこそ巨大古墳が造営されることになり 、その濠掘削用鉄器がつくられ、鉄の加工技術が磨かれ、鉄砲・包丁・自転車へ!・・・かくして堺が誕生し、摂津国と和泉国(とさらに河内国と)の境目になったことから自由な自治都市が発展していったのです。
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2019年 05月 17日 |

LINEトラベルジェイピーの旅行ガイドで、私の「チュニジア中部・歴史とリゾートの街“サヘルの真珠”スースを歩く!」という記事が公開されました。
チュニジア中部にあり、古い旧市街と地中海リゾートを楽しめる街スースの紹介ですので、ぜひ↓お読みください。








さて、百舌鳥・古市古墳群 について、ユネスコ諮問機関(イコモス)の世界遺産への登録勧告が出ました。(5/14)
これで、7月の世界遺産への登録がほぼ決まりました。


発掘調査が進まず陵墓名と遺跡名が混在しているといった問題点があるものの、古墳群の価値が傑出していると大きく評価されたようです。


私も、ライターとして百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録への、民間からの応援・協賛活動をやってきました。旅行業の一端を担う者として嬉しい限りです。これで、大阪府ではじめての世界遺産が誕生します。


一古代史ファンとしても、大阪の古墳群の歴史的価値が評価されたことを喜んでいます。


↓仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙陵古墳)の一周コースより

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↓仁徳天皇陵古墳の現地解説看板

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↓日本語解説部分を拡大・・・ここに世界遺産登録のことも書かれるのでしょうね。

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私の、百舌鳥・古市古墳群に関するトラベルJPの記事には、以下の三本があり、今回の指定を受けて、表題やリード文を少し修正してみました。
ぜひ、お読みください。


いよいよ世界遺産!堺市・百舌鳥古墳群の6大古墳を完全制覇




もうすぐ世界遺産!大阪・河内の古市古墳群を歩こう!




いよいよ大阪に世界遺産が誕生!百舌鳥・古市古墳群をめぐり古墳カードを集めよう





古墳関係では、以下の記事もあります。


日本の夜明けだ!邪馬台国のロマンを求めて奈良・オオヤマト古墳群を歩こう






ブログでは、古墳関係記事も多く書いてきました。その代表的なものを、まとめて以下に紹介しますので、よろしければお読みください。



仁徳天皇陵古墳の真の被葬者は誰か?  百舌鳥古墳群と古市古墳群の被葬者の比定


百舌鳥古墳群の古墳配置と仁徳天皇陵の等高線乱れ  ~百舌鳥古墳群を歩く(1)


仁徳天皇陵の陪塚など小型古墳を見る  ~百舌鳥古墳群を歩く(2)


古墳カード記事がアップされた件と大仙公園の小型古墳  ~百舌鳥古墳群を歩く(3)



古市古墳群紹介記事の公開のお知らせ  ~古市古墳群を歩く(1)


仲姫命陵古墳の真の被葬者は誰か?  ~古市古墳群を歩く(2)


謎の古墳:古室山古墳 ―大和川水系に王権あり― ~古市古墳群を歩く(3)


箸墓古墳は卑弥呼の墓か? ~大和日帰りドライブ(6)


旅行ガイド記事公開  ~邪馬台国のロマンを求めて~







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2019年 05月 12日 |

今日は、日常に見られる田んぼの野鳥:ケリです。

田起こしがはじまると、ケリの季節がやってきます。

田や畦などの地面に藁を敷いて巣をつくり子育てを行うので、田んぼの風物詩になっています。

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身体の下部・羽の裏部は白くて綺麗です。

その羽が見えた写真を3枚、ご覧ください。

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ちょと巣に近づきすぎたのでしょうか、カップルで鳴きあって「キリッ、キリッ」と大きな声で警戒しはじめました。

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↓「出ていけ!」と言っているかのように、こちらを見ながら鋭く鳴いています。

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とうとう私の周りを飛翔しだし、「キリッ、キリッ」と鳴きながら、ぶつかるかのように追い出しにかかります。

ケリは、羽を広げると、結構大きいので、近くを飛び回られると怖いです。

これは申し訳ないことをしました。もう帰りますよ、ケリさん。

↓飛翔姿を一枚撮ってから、退散しました。

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2019年 05月 06日 |

前回紹介したヤツガシラ以外のチュニジアの野鳥も教えてほしいとのリクエストがありましたので、今日はチュニジアの野鳥特集です。

それでは、よく見かける順に紹介していきます。


チュニジアで最も多い野鳥は日本と同じくスズメ類です。
ただし、日本のスズメ(学名 P. montanus )とは同種ではなく、スズメよりやや大きい イエスズメ(学名 P. domesticus )になります。
イエスズメの中でも北西アフリカ亜種(学名 P. domesticus tingitanus )が分布しています。

↓北西アフリカ亜種のイエスズメ 雄の眉が独特の特徴があります。日本のスズメとは印象が違います。

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イエスズメ(俗称 House Sparrow) はアフリカ原産で、人類の発展とともに分布を広げていった典型的なシナントロープで、農耕環境や都市環境に適応しています。
現在は南極大陸を除く世界中に広がり、世界一分布域の広い鳥類となっています。

面白いのは、大きな空白域として朝鮮、日本、台湾、フィリピンがあり、ここには代替種としてスズメ(俗称 Tree sparrow)が分布しています。

スズメも分布の広い鳥ですが、イエスズメと競合する地域では、英俗称の Tree sparrow どおり、森に棲んでいます。
これは、多分、餌の多い都市や村では、より大きくて強いイエスズメに駆逐されるためと思われます。
ただ、日本のような東アジアでは、状況が逆転しており、スズメが優勢なのは謎です。
スズメひとつとっても自然界の不思議がありますね。



次にチュニジアで多いのは、タイリクハクセキレイ(学名 Motacilla alba )です。

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日本のハクセキレイのほうが、この種の亜種とされています。
この種も人間の住む様々な環境に適応しており、世界中でよく見られる野鳥です。

↓タイリクハクセキレイ(White Wagtail)は、日本亜種(Japanese Pied Wagtail)のような過眼線がなく、背中が灰色なのがよく分かる特徴です。

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三番目によく見る鳥は、クロウタドリ(学名 Turdus merula 俗称 Blackbird)です。

この鳥も分布が広くユ-ラシア~アフリカでよく見られます。
何より鳴き声が美しく、高い樹木や建築物の上で囀るので、すぐに分かります。

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↓地上に降りて虫などをついばみ、その際観察すると、黄色い嘴と、目の周りのアイリングが意外に可愛らしいです。

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↓クロウタドリ飛ぶ!

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以下は、アフリカらしい鳥をいくつか紹介します。


まずは、アフリカヒヨドリ(学名 Pycnonotus barbatus 俗称 Black-eyed Bulbul)です。

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この鳥は強勢でたくましく人家にも近づき分布を広げています。日本でいえばヒヨドリ(Brown-eared Bulbul)とムクドリ(White-cheeked Starling)を合わせた感じの位置をしめています。

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私の限られた経験では、モロッコ、チュニジア、エジプトではこのアフリカヒヨドリが優勢で、イスラエルに行くとこの種に代わって カバイロハッカ が多く荒野では トリストラム が分布し、ドバイでは シリアカヒヨドリ が多かったです。



次にいかにも砂漠の荒野にふさわし野鳥で、シロガシラクロサバクヒタキ です。
長い名前ですが、和名を漢字で書くと「白頭黒砂漠鶲」、学名は Oenanthe leucopyga 、俗称は White-crowned Black Wheater となります。

↓シロガシラクロサバクヒタキ 雄の白い頭が非常に特徴的で一度見ると忘れられません。

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私はこの鳥を、やはりモロッコ、チュニジア、エジプトで観察しており、それも半砂漠地帯や遺跡、荒野のカスバなどで目撃しました。
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下の写真は、上の写真が逆光で空が白く飛びシロガシラクロサバクヒタキの白頭が目立たなく写ったので、空を青くHDRなどの技術を使って修正したものです。

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最後に、多分 サバクヒタキ(学名 Oenanthe deserti )の雌と思われる写真を掲載します。

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↑この写真はチュニジアの土漠地帯の人家の軒先で撮影したものです。撮影場所の環境と色合いからしてサバクヒタキの雌ではないかと思われるのですが同定に自信はありません。
もしこの野鳥の正体をご存知の方がおられたらご教示ください。よろしくお願いいたします。








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2019年 04月 18日 |
今年の桜の時期は、忙しくて大きな遠征ができなかったのですが、自宅からクルマなら一時間弱でアクセス可能な、奈良の二上山麓に行ってきました。

竹ノ内街道を軽快にドライブし二上山ふるさと公園に到着。クルマを駐車場に入れてハイキングの開始です。

二上山雄岳をバックに公園の桜を撮影しました。まずは、以下その三枚をご覧ください。
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そこから北へ向かいます。途中の田舎道は、のどかで癒されます。

↓二上山と菜の花
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↓道端に咲く紫のスミレと白いスミレ
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野の花や野鳥を撮影しながら、好物の土筆を採ったりして、のんびり歩いていると、やがて目的地の専称寺(せんしょうじ)に到着しました。
ここは、友人の画峰さんに教えてもらった桜鑑賞の穴場で、とても小さな寺。私にとってははじめての訪問です。
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この時期だけに開かれる山門を入ると見事な枝垂れ桜が迎えてくれます。
これがなんと、たった一本の大きな桜の古木で推定樹齢200年超。本当に素晴らしかったです。
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↓うまく撮られた我峰さんの写真も許可を得て掲載します。
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以下は、私の専称寺一本桜のアップ作品です。
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まさに貴重な銘木といえるでしょう。我峰さんに感謝!

↓桜だけでなく、苔も見事で、桜の花びらが落ちて風情があります。
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専称寺で桜を満喫した後は、折り返して南へ向かい、石光寺(せっこうじ)を経て当麻寺(たいまでら)へ歩きました。


当麻寺は大きな寺で、桜も多く、有名ですね。私もこれまで何度か来ています。
以下、当麻寺の桜を6枚ご覧ください。
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のどかな里山の春を、半日、存分に楽しんだ感じで、とても良かったです。いろいろ寄り道をしながら、合計10kmくらいのハイキングでした。
やはり、都会の喧騒を離れた静かで自然豊かな場所は心がなごみます。リフレッシュできましたので、これからの仕事も頑張れそうです。

専称寺の一本桜に感動しましたので、来年もまた来ようと決心しました。
来年は一日時間をとって、二上山への登山も行いたいです。







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2019年 01月 08日 |

LINEトラベルジェイピーの旅行ガイドで、私の「泉州の和泉市久保惣記念美術館で美を体験する!」という記事が公開されました。
静かで穏やかな時間を過ごせる印象的な美術館ですので、ぜひ↓記事をお読みください。





この旅行ガイド記事の作成に関しましては、和泉市久保惣記念美術館の学芸員である上仁さんの御協力をたまわり、とても参考になりました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。


本ブログでも、タイアップして、和泉市久保惣記念美術館を紹介することにします。



久保惣記念美術館は、日本と中国の古美術を中心に約11,000点を所蔵し、所蔵品をいかした企画展や、個性的な特別展を開催しています。国宝も二点あり、人気の宮本武蔵の作品もあることから、泉州の名物美術館と言えます。


↓和風の佇まいの久保惣記念美術館

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和風を基調としており、静かで穏やかな時間を過ごる印象的な美術館です。

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↓新館と本館の間にある黒竹の小路は、とても趣きがあり、私のお気に入りです。

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↓松の緑に映えるカエデの紅葉も良いです。

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この久保惣記念美術館で一番人気の作品は、宮本武蔵の「枯木鳴鵙図」(こぼくめいげきず、重要文化財)です。
これについては、旅行ガイド記事の中に、大きな写真がありますので、まずそれをご覧ください。(ブログには掲載許可を得ていないので直接掲載できません)

この作品が公開展示される企画展があると、この絵を見るために遠方から来られる方があり、剣豪:宮本武蔵のファンの多いことが分かります。


この作品に関して、学芸員の上仁さんによると、「枯木鳴鵙図」というのは作品が収められていた箱蓋に記されていた、いわゆる箱書きにあった名前だそうです。
また、文人画家である渡辺崋山が所有していた旨が銘記してあるとのことです。崋山は武士出身であり、宮本武蔵に共感するところがあったのでしょう、この絵に強く惹かれていたと思われます。


「鵙(げき)」とは獰猛な小鳥である百舌鳥(モズ)のこと。
「枯木鳴鵙図」というのを文字通り解釈すると「枯木でモズが鳴いている図」ということになります。しかし、この絵を見て「モズが鳴いている」ように見えるでしょうか?

事実、上仁さんによると、「この絵のモズは鳴いていない」という意見が多くあるそうです。
確かに、モズの目が鋭く獲物を狙う張り詰めた空気が感じられる作品です。動いて鳴くと獲物が逃げてしまいますよね・・・


場の緊張感が伝わってきます。そして鮮やかな筆さばき・・・この絵の筆致には迷いが無く、無駄な装飾も排し、武芸者としての武蔵の真っ直ぐな気迫が表現されているようです。


モズは、百舌鳥という地名のとおり「大阪府の鳥」であり、仁徳天皇の百舌鳥野伝説があるように、仁徳天皇陵がある泉州を代表する野鳥です。
そのモズを描いた宮本武蔵の水墨画が、この和泉市久保惣記念美術館にあるというのは、とても因縁を感じますね。


その他にも、国宝が二点
(1)青磁 鳳凰耳花生 銘「万声」(ほうおうみみはないけ めい「ばんせい」 )
(2)「歌仙歌合」(柿本人麻呂や紀貫之などの著名な30人の歌人による130種の歌の書写)
あります。


また、人気のある葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の中の一図「凱風快晴」(通称「赤富士(あかふじ)」の浮世絵もあります。
東洋美術中心ではありますが、西欧美術もモネ、モディリアニ、ゴッホ、ルオー、ロダン、ルノワールなどがあります。


私は最低でも年一回はこの美術館を訪問しています。
最近では大和絵の特別展(土佐派と住吉派―やまと絵の荘重と軽妙―)があり、日本画の繊細かつ優美な世界を堪能しました。
自宅から歩いて行ける唯一の美術館でもありますので、今後の企画展や特別展を楽しみにしています。


↓久保惣記念美術館の庭に咲いていたホトトギス

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2019年 01月 01日 |
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新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。


最近は正直言ってどうも体力の衰えを感じます。
でも、それだからこそ、頑張って、
「やりたいことをやれるうちにやっておきたい」と切実に思います。

つまり「今はまだ 旅の途中」です。

今年も充実した年になるよう、行動していきます。


私の今度の大旅行は、北アフリカのアルジェリアとチュニジアです。

エミレーツ航空のマイレージの関係もあるのですが、中近東が好きなので、元気なうちに出来るだけ頑張って、遠くへ旅したいと思います。
まず旅して、いろいろ素材をためて、足腰が弱れば、それまでの在庫で記事を書いていこうかなと(笑)

人間の記憶はあてにならない部分も多々あり、旅の記憶をよみがえらせる写真だけは押さえていきたいと努力しています。


今後とも、LINEトラベルJPの旅行ガイド記事や、本ブログをご愛顧いただきまうよう、お願いいたします。





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2018年 12月 31日 |
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モロッコ マラケシュ メナラ庭園 (Jardin Menara) にて
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いよいよ大晦日、今年最後のブログ更新になります。

今年も皆様にはたいへんお世話になりました。
春から骨折など思わぬ災難に見舞われ、いろいろ予定が狂いました。また、思わぬ仕事が舞い込み、苦労が多く辛い年でした。ただ、後半はなんとか立て直し、海外旅も再開することができました。

皆様のおかげで、当ブログの総アクセス数が153万件を超え、ブログ村の旅ブログランキングでも上位を維持しております。
旅ライターとしての「たびねす」記事にも本年は多くのアクセスをいただきました。
これもひとえに、皆様のご協力の賜物です。深く御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

また来年も頑張りますので、今後ともご愛顧いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

それでは、皆様、良いお年を!




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