模糊の旅人
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2018年 11月 11日 |

中国東北地方の国内移動について、何人かの方からご質問がありましたので、大連―盤錦(レッドビーチのある市)の間を例にして説明します。


中国において、北京・上海・西安といった距離のある大都市間の移動については、これまで飛行機が主でしたが、中国の高速鉄道の充実に伴い、鉄道利用も便利になってきています。


特に、東北地方の都市間移動のような中距離については、中国の新幹線ともいうべき、中国高速鉄道が圧倒的に利便性が高いものです。


それでは、以下、大連から盤錦(パンジン)までの、高速鉄道の写真をご覧ください。


↓大連駅

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↓昔の絵ハガキから 戦前の大連駅 雰囲気は変わっていませんね。

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大連駅はもともと、南満州鉄道株式会社(満鉄)が建設したものです。日本の上野駅がモデルとされ、ここから当時の夢の朝特急「あじあ号」が、奉天・新京・哈爾浜(ハルビン)へと走っていました。


↓戦前の豪華特急列車あじあ号

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↓あじあ号の最後尾(展望室)
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今は、大連駅には中国高速鉄道が乗り入れています。
一階にプラットホームがあり、二階が乗車用改札、地下が降車用改札で、乗降客の動線が重ならないよう非常に合理的にできています。
その方式は現在も受け継がれ、高速鉄道の駅ではたいていが二階から乗車し、地階のコンコースを通って降車する形になっています。


大連駅について手元にある資料から
「満鉄は大連港に着く日本人を満州各地に送り出すために、大連駅の充実を図った・・・・・その姿は上野駅に似ていたが、内部は画期的な試みがなされていた。乗客は二階から改札を通り、ホームに降り、駅に着いた客はホームから地下道を抜けて、一階から出た。」(『井上ひさしの大連』 井上ひさし・こまつ座編 小学館)


↓二階にある乗車用待合室・・・広いです。

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↓電光掲示板で確認します。

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↑私の乗るのは、8:41発の上海紅橋駅 行き で、レッドビーチのある盤錦で途中下車します。正点と書いてありますから定刻発車(始発)のようです。
検票口2とは、改札口が2番のことなので、そこに行って並びます。定刻15分前くらいに通過できるようになります。


そのあとは、8:45発の瀋陽北駅 行き で、13分遅れ。
そして 9:08発の北京 行き 、9:15発の吉林 行き と続いていますね。


↓改札を通過します。1番ホームと書いてあります。

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↓二階から1番ホームのエスカレータへ。もう左下に列車が来ていますね。

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↓私の座席は最後尾の8号車なので、ちょっと列車の端を撮影させてもらいます。

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↓和諧号 なかなかカッコ良いですね。

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以前、ロシアに行った時、サンクトペテルブルグとモスクワ間でサプサン号に乗りましたが、そっくりです。


それもそのはず、基本はどちらもドイツ・シーメンス社のヴェラロシリーズ。それをカスタマイズしたものです。
ロシアのサプサン号については、くわしは 私の↓の記事 をお読みください・





和諧号とは調和・ハーモニーの意味で、中国では最優等列車につけられています。日本でいえばさしずめ「のぞみ」でしょうか。


サプサン号は10両編成でしたが、和諧号は8両編成


それでは、和諧号の内部に入ってみましょう。


↓私の乗る8号車二等席です。

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↓新幹線と同じく、2+3のシートで、なかなか快適です。すべて進行方向に向いています(つまり新幹線と同じく、座席向き可変シートなので、固定式のサプサン号より優れています)

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↓当日のチケット 1435元すなわち約2500円強と、中国の物価と大連―盤錦の距離を考えると結構お高いです。
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↓7号車を見に行ってみました。さほど混んでいません・・・

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↓トイレ 和式に近い形ですが、サプサン号と同様、まあまあ綺麗です。

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↓スーツケース置き場もありましたが、サプサン号のようにコートの置き場は無かったです。

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いよいよ出発
戦前に、あじあ号で満州を旅した私の祖父母の気分で、ちょっとワクワクかつしんみりします。。。。当時、7歳だった父は京都から満州の奉天へ移住するために両親に連れられてここを列車で走行したわけで、子供心にきっと不安だったろうなあ・・・と遥かに思いを馳せました。

祖父母や父がたどった鉄道路線の一部を、今、私が走っているのです!


↓車窓風景 渤海(遼東湾)に沿って盤錦に向かうので、進行方向左側に河口が見えます。なかなか良い景色です。)

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↓海が見えてきました。

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陸側は、コーリャン畑が車窓を流れ去り、田舎風景が単調に続きます。

↓途中の停車した駅です。昔は「営口」と呼ばれ、大連の誕生以前は、中国東北地方の玄関口として栄えた町です。

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↓車内販売がありました。ちょっと左上の電光掲示を見ると、306km!凄いスピードですが、さほど揺れません。

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↓外気温18度。ちょうど良い温度ですね。

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↓やや大きな町が見えてきました。どうやら盤錦(パンジン)市のようです。

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↓盤錦駅に到着したので下車します。地下コンコースへと誘導されます。

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↓盤錦で降りる人はさほど多くなく、地下コンコースを出口に向かいます。

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↓地下コンコースにあった広告看板(今話題の范冰冰さんかと思って撮影したのですが後で調べてみると別人でした・・)

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↓駅の外へ出ました。盤錦は中程度の都会ですね。

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↓振り返って盤錦駅を撮影しました。やはりここも乗車は二階からですね。満鉄がはじめた、乗降客上下分離式の思想はここでも受け継がれているのです。

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高速鉄道では、大連から盤錦まで約90分、盤錦から瀋陽までも同じく約90分。列車で旅するにはちょうど良い距離ですね。とても快適な移動方法として利用させてもらいました。バスや飛行機より圧迫感が無く、自由に動き回れるので中距離移動には最適な乗り物だと思います。

この綺麗で快適な高速鉄道のおかげで、中国の鉄道のイメージが変わりました。そこで、今、高速鉄道が、凄まじい勢いで、中国全土に広がりつつあります。






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2018年 11月 06日 |

LINEトラベルジェイピーの旅行ガイドで、私の「中国遼寧省『レッドビーチ』で野鳥と蟹を楽しむ!」という記事が公開されました。

中国遼寧省の紅海灘風景区はレッドビーチと言われ、秋に河口デルタ地帯が紅葉に染まる姿が見られます。まさにスケールの大きな絶景ですので、ぜひ記事をお読みください。






本ブログでもタイアップして記事を書いております。
今日は、レッドビーチでの野鳥と蟹の話です。


レッドビーチは大湿地帯ですので、野鳥たちの楽園でもあります。

紅海灘風景区は、約260種類の野鳥の生息地で、国際湿地条約(ラムサール条約)の「世界重要湿地カタログ」に登録され、「東アジアとオーストラリア間の渡り鳥生息地保護域ネットワーク」と「北東アジア鶴生息地ネットワーク」に加入しています。

まず一番多く見られるのがズグロカモメなどのカモメ科の鳥たちです。赤く点々と生えるマツナの中に、白いカモメが佇む姿は綺麗なものです。
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カモメの飛翔写真を撮るのも楽しいもの。背景がレッドビーチなので、他では見られないユニークな写真が撮れます。

↓高速シャッターで飛び回るカモメを止めて、背景の赤い湿地帯や道路の景色も分かるようにしました。
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本格的な水鳥の類ではシギの仲間が見られます。長くて曲がった嘴が特徴的なダイシャクシギは特に印象的で、干潟の穴に嘴を突っ込んで蟹などを食しており、ここの湿地帯にうまく適応した野鳥であることが分かります。
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シギの写真を撮る場合、やはりここならではの赤いマツナの中に佇む姿が良いものです。
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小さいチドリ類も多いのですが、警戒心が強いので、遠くに見つけても超望遠レンズでなければ、思うように撮れず難しいです。海外旅には、三脚は持っていきませんので、もちろん全て手持ち撮影です・

↓コチドリですが、遠くて小さいので、等倍拡大。
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まれにタンチョウやソデグロヅルも飛来することがあるそうです。今回は残念ながら見つけられませんでした。


湿地帯の中に突き出た遊歩道は赤いマツナの観察に最適であるとともに、足下に湿地の魚や蟹類を見ることができます。写真にたくさんある穴は盤錦蟹の棲息穴で、じっくり観察すると蟹が出入りしているのが見られます。

↓蟹穴
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特に海洋牧場区では、海鮮狩りの魅力を体験できます。蟹釣りの道具もレンタルでき、家族連れが楽しんでいます。コツがあり、ちょっと難しいのが実情。

↓家族連れが蟹釣りに挑戦していました。
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↓その成果を撮影させてもらいました。
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レッドビーチの田園楽土区では屋台があり、盤錦蟹の串揚げの実演販売が人気です。

↓生きている蟹を串で突き刺すのは新鮮で良いですが、懸命に動いているのでちょっと可哀そう。

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屋台で売っているのは小さい盤錦蟹の串揚げで、飛ぶように売れています。小さい蟹なので、豪快にそのままかじり付けば良いのです。なかなか美味でリーズナブル。

↓ここならではの野趣ある食べもので、美味しかったです。
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蟹丸ごと食するのは苦手という人でも、園内の食堂で盤錦蟹の蒸し料理を注文することができます。

こちらは養殖の盤錦蟹で、やや大きめ。そのため丸ごととはいかず甲羅を外して食べますが、黄色い蟹味噌が美味しいものの食べる部分が少ないのが欠点。

↓昼食として食べましたが、中身の食べる部分がが少なくてちょっと、がっかりでした・・・
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↓このような列車型カートバスもあり、園内を走っています。
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写真撮影とカニを満喫して、レッドビーチを後にしました

↓さらばレッドビーチ!

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