模糊の旅人
mokotabi.exblog.jp
  Top ;Log-in
2019年 04月 30日 |

カルタゴのローマ時代の遺跡と野鳥ヤツガシラの話です。平成最後の更新になります。


ピュルサの丘から、海に降りていく途中に、ローマ時代のカルタゴ遺跡「ローマ人の住居 Villas Romainers」があります。

f0140054_08072892.jpg
ここは、ローマ時代の裕福な住民の住居遺跡で、階段状に住居跡が見られます。

f0140054_08075058.jpg
f0140054_08075266.jpg
f0140054_08075418.jpg

古代ローマ人の上流家庭の生活が垣間見られる必見の遺跡でしょう。

丘の中腹のなだらかな傾斜地にあり、いわば古代の山手の住宅街といった雰囲気。現在もこのあたりは高級住宅街で、はるか古代から連綿と人々が暮らしてきた長い歴史の重みを実感できます。


花に埋もれた所もあります。

f0140054_08082227.jpg
f0140054_08082868.jpg

ローマ人の住居跡には、現場に残された像やモザイクもあり、とても興味深いです。

↓海も望めます。

f0140054_13012581.jpg


特にモザイクは列柱回廊のあるヴォリエールの別荘と呼ばれる屋敷のものが一番。今でも現場に色合いが残る素敵な遺物で、古代ローマ人の優れた芸術感覚がそこにあります。

f0140054_08105859.jpg
f0140054_08105672.jpg
現場に残されているモザイクという意味では、モロッコのヴォルビリス遺跡 ほど大規模ではありませんが、私が気に入ったのは、野鳥のモザイクがとても多いという点です。

以下、鳥関係のモザイクをご覧ください。

f0140054_08120421.jpg
f0140054_08120726.jpg
f0140054_08121041.jpg
f0140054_08121200.jpg


↓中でも、私が感動したのは野鳥ヤツガシラのモザイクがあった点です。

f0140054_08130827.jpg

ヤツガシラは、個体数は多くないものの世界的に分布する綺麗な野鳥で、イスラエルの国鳥でもあります。英語でフープー、イランでフドフド、中国でフーポーポーと俗称されますが、これらは、ヤツガシラの「ポポーポー」と言う鳴き声から来ています。
そのヤツガシラの鳴き声は、こちらの日本野鳥の会のページ でお聞きください。

日本では、旅鳥としてまれに見られる珍鳥で、昭和天皇が皇居の庭で発見し、侍従に「双眼鏡を持ってこい」と命じたところ、侍従が「お芋を見るのに双眼鏡が何故いるのですか?」と聞き返したという有名なエピソードがあります。里芋類にヤツガシラというのがあるので侍従が勘違いしたわけです。


↓そのヤツガシラの写真です。

f0140054_08135409.jpg
↑ヤツガシラの特徴である冠羽(頭の上の飾り羽根)が閉じたものしか撮れなかったので、以下にウイキペディアより写真をお借りして、冠羽の開いた状態のヤツガシラの姿を掲載します。

f0140054_08143693.jpg
↑冠羽が八つあるように見えることから「ヤツガシラ」という和名がついたそうです。


↓この後、お土産店を回った際、ヤツガシラの意匠のモザイクを見つけましたので、自分への土産として購入しました。

f0140054_08151111.jpg
↑モザイクは、チュニジア土産のひとつとして人気があります。ファティマの手や駱駝などの動物意匠のものが多いのですが、ヤツガシラ模様を見つけて嬉しかったです(笑)


チュニジアで注目されてきたヤツガシラは、古来、はるか日本でも注目されてきた野鳥で、正倉院の宝物の中にも、ヤツガシラが描かれたものが多数あります。もし今後、正倉院展に行かれたら、ぜひ注意してご覧ください。

↓ヤツガシラが描かれた正倉院宝物の一例

f0140054_08160845.jpg

↓イスラエルの記念コイン:国鳥のヤツガシラ(Hoopoe)
f0140054_12423163.jpg
古代ギリシアのアリストパネスは『鳥』で冠羽=王冠連想からヤツガシラを「鳥の王」としています。『旧約聖書』の「エステル記」にも登場します。このヤツガシラについては、まだまだ書きたいことがありますが、いささか話が脱線してきましたので、このあたりで終わります。







↓LINEトラベルジェイピーの旅行ガイド記事もよろしく!







にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村 ←応援ポチいただければ嬉しいです。御覧いただきありがとうございます。


2019年 04月 23日 |

LINEトラベルジェイピーの旅行ガイドで、私の「焼き物好きなら必見!チュニジア有数の陶器の街ナブールを歩こう!」という記事が公開されました。
チュニジア随一の陶器制作の街で人気がありますので、ぜひ↓お読みください。





当ブログでもこの旅行ガイド記事とタイアップして、より詳しく紹介していきます。

ただ、カルタゴの紹介が終わっていませんので、併行してブログ記事を書いていきます。




ナブール市は日本の瀬戸市と姉妹都市で、古代バビロニア以来の陶器づくりの伝統を誇ります。本格的に発展したのは17世紀で、これはスペインを追われたアンダルシアの職人が釉使用の製陶技術を伝えたことによります。


チュニジアの陶器製造地としては、もう一つジェルバ島のゲララがありますが、ナブールのほうが規模が大きいのでポピュラーです。


チュニジアのほとんどの家庭にはナブール焼きの陶器があります。日常食器から花瓶・趣味的陶器まで幅が広くバラエティに富んだ製品が販売されています。ちょうど日本における瀬戸焼きや有田焼きのような感じですね。


そこで、おすすめしたいのはナブール焼きの陶器製作所を見学することです。ナブールには多くの見学可能な陶器工房兼販売店があります。中でも政府公認の職人さんがいて値札のある定価販売の店なら安心して買い物ができます。


↓工房の入り口

f0140054_08125537.jpg
ナブール焼きは基本的に手作りの陶器で、丁寧につくられていますが、さほど高価ではないので、我々観光客のお土産にも最適です。


轆轤による成型は主に男性職人の仕事で、大量生産はできません。

f0140054_08133902.jpg
f0140054_08134255.jpg
f0140054_08134563.jpg
f0140054_08134723.jpg


絵付けや色付けは女性職人が多く、繊細な技術を要する丁寧な仕事です。

f0140054_08144015.jpg
f0140054_08144382.jpg
f0140054_08144797.jpg
f0140054_08145899.jpg


こうした工房の陶器制作過程を見学してから、お好きなナブール焼きを購入しましょう。チュニジア旅行の良い思い出となります。

f0140054_08160445.jpg
f0140054_08161102.jpg
f0140054_08161450.jpg


私はカルタゴのトフェで見たタニト女神のシンボルをかたどった鍵掛け陶器がありましたので、「これだ!」と思わず飛びついて買ってしましました(笑)
↓他では見られないタニト意匠作品ですので、大事に使いたいと思います。

f0140054_08161800.jpg
↓食器としては、日常使用できるシンプルで安価な皿を買いました。

f0140054_08162193.jpg






にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ
にほんブログ村 ←応援ポチいただければ嬉しいです。御覧いただきありがとうございます。


PageTop
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Starwort Skin by Sun&Moon