模糊の旅人
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2019年 07月 28日 |

韓国激安ツアーについては詳しく教えてほしいという友人からの要望がありましたので、五回にわたってブログ記事を書いてみます。


某社から「最も安い海外ツアーは何か?」という企画の取材を依頼されたので行ってきました。
「0泊トンボ帰り」や「1泊ホテルと飛行機のみ」ではツアーとは言えないとのことで、条件は「2泊以上の観光付きツアーであること」です。


私は海外にLCC航空券とホテルだけがついた送迎なしフリープランでよく旅しますが、それではほとんど個人旅行なのでツアーにならないのだそうです。

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最も安い海外旅先は、韓国の釜山であるのは間違いないです。福岡からなら船の旅が安いですが、大阪からの場合はLCCの格安航空会社利用が最安値となります。


時期にもよりますが、ほぼ1万円強の値段で旅行に行けます。空港税など諸費用を加算しても、確実に国内旅行より安いですね!
カモメトラベル、バケーションツアー、夢旅倶楽部、旅工房、HIS、阪急トラピックスといった各社から安いツアーが出ていますので、興味のある方は調べてください(ただし、激安ツアー価格は刻々と変化しますので、ご了解ください)。【その一例はこちら】


一般的にはLCCの格安航空券でも関空―釜山間の片道で6000~9000円程度します。したがって、往復でホテル付1万円強というのは確かに激安ですね。私の行った7月上旬は夏で暑くなり、韓国の夏休みシーズン(7月中旬~8月下旬)の前の閑散期であることから特に安かったようです。政治情勢の悪化が安くなった原因かどうかは厳密に検証したわけではないですが、関係ないと思われます。

ただ、キャンペーン価格というのが各社にあり、日程に縛りのない場合はさらに安く行けそうです。調べた際、チェジュ航空利用で4日間1.02万円というのがありました。これはゲストハウス宿泊ということと完全フリー旅行なので今回非該当になりましたが本当の最安値ならこのタイプでしょうね。

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関空・釜山間に就航しているLCCは、ジンエアー、チェジュ航空、エアプサン、ティーウェイ航空、ピーチ・アビエーションと五社もあります。今回は、エアプサン利用のツアー、二泊三日で半日観光と昼食一回つき1万2千円というもの。このツアーでは、完全ネット申し込みで、ツアー日程書等もネットから自分でダウンロードします。当日まではペーパーレス・・・安くするため、これは当然ですね。


さてツアーに申し込んで、当日出発2時間前までに関空へ。ツアーデスクからEチケットを受け取り、カウンターで荷物を預け、搭乗口へ・・・ここは全く普通の海外旅行と変わりません。小さな飛行機なので、カウンターも搭乗口もすいていて、例えばエミレーツの二階建て巨大機に乗る際の長蛇の行列と比べると非常に楽でした。


エアプサンは関空第1ターミナルの一番端の3番搭乗口から乗ります。A320-200というエアバス社の中型飛行機で座席数162。
エコノミークラスのみの構成、3-3という二列シートで、私は窓側があたりました。私は窓側席が好きなのでラッキー(このツアーでは座席指定はできません)。
飛行時間は一時間強なのでトイレに行く必要もなく快適でした。


↓足元のスペースは十分。先日、ピレネーまで乗ったキャセイ航空より広い気がしました。

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エアプサンは席数を他のLCCよりも少なくしているので、シートピッチは広めで好感が持てました。
(なお、エアプサンの座席指定料は、1~3列目と足元が広い非常口座席が1500円、機内前方の一般座席Aが1000円で、座席指定をしない場合は料金はかかりません。)


席には映画などが見れるパーソナルモニターはありません。これが長時間飛行の場合はネックかもしれませんね。


↓後方の席でしたので前方を撮影。満席でした。日韓の政治情勢にかかわりなく人々の交流は盛んです。子供の利用も多かったです。

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↓LCCですから食事や飲み物は出ません。メニューがあり、有料で購入できます。

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↑カップ麺が4000ウォン(約400円)、ソフトドリンクが200ウォン(約200円)

少し高いせいかLCC客層は経済的なのか短時間飛行のせいか、カップ麺などを購入している人は見かけません・・・免税品購入の方がちらほらという感じでした。


↓窓から日本が見渡せます。瀬戸内海を渡り岡山県を横断する感じです。

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↓島根県の松江付近、宍道湖が見えて、ここからは日本海を渡ります。私自身は退屈せず飛行を楽しみました。

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機内誌もあり、そこに入国カードや税関申告書の説明があって親切。それらを書いていると、日本海を渡る時間も有効に使えます。(入国カードと税関申告書は、機内で配られます)

↓しばらくすると釜山が見えてきました。

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↓以前来た時より巨大化・近代化しているような・・・

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↓釜山金海国際空港に到着後の飛行機。バスでターミナルまで移動でした。

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韓国のイミグレーションは、指紋登録方式に変わっており、日本に到着する外国人と同じになっています。
この方式と飛行機が小さいせいもあり出入国審査は短時間でした。

↓釜山金海国際空港の二階風景、小奇麗なレストランが並んでいます。

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↓イシモチ焼魚定食が16000ウォン(約1600円)ちょっと高いですね。高級店が入っているのか空港価格なのかは分かりません・・・

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私の小さなスーツケースを受けとって外へ出ると、旅行社の標識を持った現地係員がお出迎えです。私を含めて5名のツアー客の皆さんと初顔合わせ。ワゴン車に乗せられ、さっそく釜山の町へ繰り出します。ウォンへの両替も多少なら現地ガイドが車の中で替えてくれます。このあたりが少人数ツアーの利点で、要領よく手配されていますね。


釜山なら空港から電車があるので、送迎なしフリーツアーでも個人旅行でも問題なく行けるのですが、今回は観光有ツアー取材ということで、現地係員の出迎えがついているわけです。

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現地係員兼ガイドは、中年の親切な韓国人女性で、流暢な日本語をしゃべります。ワゴン車なので、助手席から振り返って案内してくれます。釜山の地勢や歴史・観光スポット・注意点など。

この激安ツアーで、ワゴン車一台+運転手一人+ガイド一名。ホテルがスタンダードクラスとはいえ二泊。半日観光に食事一回。果たして現地旅行社は採算がとれるのだろうか老婆心ながら心配になります。まあ、どのようなホテルなのか、どのような観光内容なのかで判断しましょう・・・

↓飛行場から町中に向かうワゴン車からの風景・・・釜山の街並みは庶民的です。

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ガイドさんの説明によると釜山人は口は悪いが心が優しく親切で日本でいうと大阪の雰囲気。釜山の地勢は山が迫っているので神戸や長崎のようですとのこと。

さて、まず案内されたのは昼食会場。チャガルチ市場の4階のレストランです。

↓現在のチャガルチ市場は近代的で綺麗な巨大ビル

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↓レストラン
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↓石焼ビビンバの定食です。コチジャンで好みの味付けをします。スープとミネラルウオーター付。

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↓無料の付け合わせ各種 韓国料理は朝食でも小さな皿がたくさん出で中華料理とは全く違いますね。

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↓岩海苔が風味があり気に入りましたので翌日スーパーで買って帰りました。

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↓本場のキムチはやはり美味しかったです。

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好みのトッピングを追加してスプーンでしっかり混ぜて食べると、石焼の周囲がお焦げ状になって美味しかったです。

↓張り出されていたメニューを見ると、石焼ビビンバは9000ウォン(約900円)

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↑海鮮チヂミやビールを追加注文しておられる方もおられました。石焼ビビンバ以外は少し高い気がします。お店としてはツアー客の追加注文で儲けているのかも知れません。


↓レストランから窓越しに見える南浦洞の海湾風景

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さて、食後の半日観光については次回に紹介します。







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2019年 07月 23日 |

韓国激安ツアー取材からは、先週台風前に帰ってきておりました。詳しくは後日、ブログ記事をアップする予定です。
ただ別件で、いろいろありましてブログ更新が遅れましたことをお詫びいたします。ご心配をおかけしました。


さて、LINEトラベルJPの旅行ガイドで、私の「奈良県立美術館で見る『富本憲吉入門』巨匠の足跡が一目瞭然!」という記事が公開されました。
近代陶芸の巨匠:富本憲吉のすべてが分かる企画展の紹介ですので、ぜひ↓お読みください。




この旅行ガイド記事の作成にあたっては、奈良県立美術館の副館長である中川さんと学芸課長の安田さん、学芸員の飯島さんに懇切丁寧な説明案内と指導を賜りました。この場を借りて深く御礼申し上げます。


ブログでは、奈良県立美術館取材時の前後の写真をアップします。

近鉄奈良駅から東へ少し歩くといつもの鹿が出迎えてくれました。

↓鹿に囲まれて飛び上がる中国人観光客

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↓雄鹿の角はもうだいぶ伸びていました。

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↓2018年に再建なった興福寺中金堂(301年ぶりの再建だそうです)

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↓奈良県庁・・・ここの屋上に行きます。

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↓奈良県庁屋上広場・・・ここは奈良観光の穴場ですね。

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↓奈良県庁屋上広場より東側・・・左の大きな建物が大仏殿、右側が若草山

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↓二月堂と若草山

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↓南側・・・左の塔が興福寺五重塔、右の大きな建物が興福寺中金堂

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↓北側・・・直下に、大きな四角形の建物二棟を渡り廊下で繋いだように見えるのが、今回取材した奈良県立美術館です。

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↓県庁の裏側の横断歩道を渡ると奈良県立美術館です。

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↓奈良県立美術館入り口

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↓入館したところにある企画展表示

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↓富本憲吉作品のうち旅行ガイド記事に載せられなかったものを一枚だけアップします。「金銀彩羊歯模様 大飾皿」

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↑富本憲吉晩年の作品で、内側中心部に金彩のシダ模様を、外側に銀彩のシダ模様を市松調に配した大飾皿。余白も効いた粋な作品で、富本憲吉の到達したところを示しています。


 その他の富本憲吉の有名作品については、 LINEトラベルJPの旅行ガイド記事 をご覧ください。







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2019年 07月 12日 |
LINEトラベルJPの旅行ガイドで、私の「仁徳天皇陵の目の前!堺市博物館で歴史ロマンを体験しよう!」という記事が公開されました。
百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録に関連した記事の集大成でもありますので、ぜひ↓お読みください。





9月23日までは「百舌鳥古墳群ー巨大墓の時代ー」という特別展を実施中です。世界遺産登録により仁徳天皇陵に来られる方は多いでしょう。せっかくの機会ですので、ぜひ博物館も訪問してください。


ブログでは上記のLINEトラベルJP記事に載せられなかった博物館の写真を紹介することにします。

↓堺市博物館
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↓博物館の展示コース案内図
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↓博物館の観覧券
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この地図は「オルテリウスの日本地図」と言われるもので、16世紀ヨーロッパ人の日本に対する知識を表しています。

↓博物館に展示されている地図中央部 Sacay=堺 は中央に書かれていますが、大阪はありません。
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↓百舌鳥古墳群の航空写真大パネル クリックすると拡大します
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↓おなじみの百舌鳥・古市古墳群の編年図
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↓中世堺のコーナー 鉄砲展示など
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↓近代堺 堺県の図
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↓堺県の話
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つまり、天領だった堺は慶応年間に堺県となり、地域を広げて現在の奈良県を含む大きな県となったわけです。やがて地域が小さく財政力がなかった大阪府を補強するため、堺は県治14年で廃県となり、大阪府へ編入されてしまいます。

大和川水系というのは、古代より繋がっており、一体感がありましたので、堺県という発想は、あながち不自然ではありません。竹内街道の世界ですね・・・
堺県時代に、堺で幼少期を過ごした偉人に、河口慧海や与謝野晶子がいます。偉大な人々を生む素地のある文化的地域だったと思います。


さて、堺県の話のついでに、古墳関連の余談をひとつ

堺県令(知事)を約10年間も務めたのは、維新の功労者である税所篤(さいしょあつし)で、能吏として評判も高く、文化財への造詣も深かったのです。堺燈台や浜寺公園、奈良公園、県師範学校・医学校・病院・女紅場(女学校のことで与謝野晶子が通った)などをつくり、伝統文化の保護育成行政に携わり、西郷隆盛、大久保利通と共に薩南の三傑と評され、子爵を授けられています。

税所篤個人は、文化的な素養が高く、古美術骨董品のコレクターでもありました。ただ、それゆえ、堺県令時代に仁徳陵を無断で発掘したのではないかとの疑惑があります。確かに、明治5年、仁徳陵の清掃を政府から命じられた際、陵内に小屋を設け一年に渡り作業しています。

ボストン美術館に仁徳陵発掘とされる装飾品がありますが、この国外流出は税所篤が横流ししたものという噂もあります。ただし、この説は、藩閥政治に対し批判的な尾佐竹猛の発言をもとにしており、明確な証拠があるわけではありません。
最近の調査では、ボストン美術館中国・日本美術部に迎えられた岡倉天心が、明治39年の関西出張の際に一括購入したもののようです。ただ、その本来の出所は分かりません・・・

堺県令:税所篤は、石棺の記録を残し文化財の保護と歴史探求に貴重な足跡を残した人物だったのか? 、それとも無断で仁徳陵を発掘し盗掘まがいのことを行った人物だったのか?・・・見方は分かれており、真相はまだ分かりません・・・皆さんは、どう考えられるでしょうか?


上記の税所篤による仁徳陵の清掃は、大雨で御陵前方部の南端斜面の埋蔵物が露土したため、清掃し大きさを測り埋め戻したということです。

↓その際のスケッチ

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↓スケッチをもとに制作したレプリカが現在、堺市博物館内に展示されています。迫力がありました。

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後円部には、さらに大きな石棺があったとの江戸時代の記録があります。前方後円墳では後円部にメインの被葬者が葬られていることが一般的なのでうなずける話です。
ただ、私が不思議に思うのは、前方部の南斜面という古墳の端部に上記の大きな石棺があったことです。いわば南の端っこにあったわけで、そうなると前方部中央などにもさらに大きな石棺がありそうです。ひょっとしてこの巨大古墳には、たくさんの人が葬られているのかも知れません・・・・。

いったい誰が葬られているのでしょうか? 今後の発掘調査が待たれるところですね。


↓中庭に展示されている石棺・・・これも本来の出所は不明です。どの古墳から出たものだろうか?

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↓博物館の休憩コーナーと館前の池
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さて、また旅に出ることになりました。
お隣の国ですが、激安海外旅行ツアーの体験取材です。
そのため、しばらくブログ更新ができませんが、ご了承ください。
来週末頃には、また更新を開始する予定です。

それでは、皆さん、ごきげんよう!




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2019年 07月 06日 |

百舌鳥・古市古墳群のユネスコの世界文化遺産への登録が正式に決まりました。
古墳群の価値が傑出していると高く評価され、大阪初の世界遺産となりました。


アゼルバイジャンの首都バクーで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、7月5日、諮問機関イコモスが推薦した候補地の登録審査を開始しました。今回は35件の審査で、「百舌鳥・古市古墳群」は当初15番目の審査予定が13番目に繰り上がりましたが、結局時間切れで審査は翌7月6日に持ち越されることになりました。

少し心配しましたが、7月6日に再開された審査で、「百舌鳥・古市古墳群」は、満場一致で審査を通過し、世界遺産に登録されました。
その経過を以下にご覧ください。

↓パブリックビューイングの行われた堺市のフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)

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フェニーチェは、イタリア語で「不死鳥」という意味。フェニックス通りに面した堺市民芸術文化ホールにふさわしい名前ですね。2019年10月にグランドオープンするのですが、今回のパブリックビューイングは、プレオープンとなり、皆さんはじめての訪問になります。


堺市でのパブリックビューイングも二日間にわたったわけで、私も両日、取材のためフェニーチェ堺に通いました(汗)。
5日は500人くらいの市民が来ていましたが、6日は土曜の夕方ということもあり1000人も来られてほぼ満員でした。

↓フェニーチェ堺でのパブリックビューイングの様子(6日) 現地の実況中継を見ながら講演や映像資料も見ます・・・

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↓まず広告塔のハニワ課長を表敬訪問し記念撮影させてもらいました。緊張のご様子でした。

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昨日5日には、バーレーンの「ディルムンの遺跡群」とイラクの「バビロン」が諸事情で今日最後の審査に回されることになり、「百舌鳥・古市古墳群」は全体で13番目に繰り上がり、今日6日では5番目の審査対象。
ただ、審査が長引く候補地があり、17時を過ぎてもなかなか順番が回ってきません・・・

↓やっとひとつ前のインドネシア「オンビリン炭鉱遺跡」が登録決定。歓喜のインドネシアの関係者

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つぎは、いよいよ「百舌鳥・古市古墳群」

↓イコモスの「百舌鳥・古市古墳群」担当者が説明をはじめます。

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官民挙げての努力で保存管理された素晴らしい歴史遺産という点を強調。

↓要領の良い説明が終わりました・・・TVカメラが画面に集中

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次に委員の意見陳述です。「都市の中なのに非常に保存状態が良い」という趣旨の意見が多かったです。代表的な二人の意見を以下に。

↓スペインの委員「こんな人口の密集地で、1600年の間、こんな見事に残されているなんて信じられない!」

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↓ジンバブエの委員「1950年代、いたすけ古墳が破壊されかけたが、市民のイニシアティブで保護されたことは、評価に値する」  同時通訳されると、こちらの会場から拍手!

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↓ひとわたり意見が出た後、司会のチェアパーソンが「非常に良い評価の意見ばかりですが、反対や問題点を指摘する意見はありますか?」

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↓問題点を指摘する意見は全くなく「それでは、満場一致で採択!」と小槌が振り下ろされた瞬間!
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↓「やったー!」
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↓大喜びの市民

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↓アゼルバイジャン現地会場の大阪府知事(まん中)も握手で嬉しそう
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堺市出身の観光大使などがお祝いのメッセージを中継で。

↓片岡愛之助さん

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↓黒谷友香さん

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↓桂文枝さん

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↓登壇したハニワ課長は「サカイの宝が、セカイの宝になったぞー!」

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↓アゼルバイジャン現地から堺市長(左)も喜びの中継

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↓現地からの堺市長の発声に合わせてフェニーチェ堺で万歳三唱

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↓くす玉が割れ、フェニーチェ堺の天井からキンキラキンが舞い降りてきました。

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↓会場を後にしようとすると号外が配られていました・・・

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↓フェニーチェ堺に近い堺東の商店街・・・・お祝いムードですが、これが堺の活性化につながれば良いと思います。

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パブリックビューイングに参加して世界の識者の意見を聞いて思ったのは「意外に世界的な評価が高い」ということです。
大規模で幾何学的な日本の古墳は、傑出した価値があると認識されており、大都市の中にありながら非常によく保存されていると誉められました。
これは、とてもありがたいことで、保存と調査を訴えてきた古墳好きとしては大いに力を得ました。


日本国内では、評価が低く、古墳群なんか観光地じゃないという意見が多かったのです。世界遺産に関しても国内の推薦のほうが難関でした。四度目に挑戦でしたが、いったん世界に出てみるとイコモスの諮問決定も、本番の審査も一発でした。富士山が世界遺産になった際とは逆の現象です。

審議を見ると他の遺産では時間がかかったのに、「百舌鳥・古市古墳群」の審査は非常にスムースで満場一致でした。もちろん、古墳群の歴史的価値にプラスして関係者のプレゼンなどの尽力があってのことですが、さらに市民が保存に努力してきた経緯も大きく評価されたようです。
今は、素直に喜ぶべきだと思います。


私自身も長く百舌鳥・古市古墳群を研究し取材してきましたので、嬉しい限りです。その取材の集大成として、私にとってはおなじみの場所である堺市博物館の記事を書いてみました。

↓ということで、LINEトラベルJPに堺市博物館記事がアップされましたので、ぜひご覧ください。





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2019年 07月 01日 |

ピレネーの自然シリーズ、山岳・野鳥ときましたので、今回は「蝶」を紹介します。

ピレネーの6月は花が多いので、蝶もたくさん飛んでいました。中でも、撮影して嬉しかったのは、キベリタテハ(学名:Nymphalis antiopa)です。

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キベリタテハは、ヨーロッパから日本まで、北半球の冷涼な地域に分布する蝶です。日本の長野県~岐阜県では、亜高山帯より高いところに分布する蝶の一つで、若き日に山や高原に登って追いかけまわした思い出があります。東北地方から北海道では低山でも見られ、冷涼な気候を好む北方系の蝶として知られています。

アジアの東の果てに浮かぶ島国:日本から来た蝶好きの旅人が、ユーラシア大陸の西の果てのピレネー山脈の中で、美しい蝶キベリタテハに再会するとは、なんとも感慨深いものがあります・・・・

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厳密に言うと、当然のことながら同じキベリタテハであっても日本のものとヨーロッパのものでは亜種が違います。
キベリタテハのヨーロッパ亜種は、俗称 Camberwell Beauty と言い、やはり美しい蝶のひとつとして評価されています。

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撮影した個体は、少し翅が痛んでいます。これは、成虫越冬し一年近く生きてきた個体だからです。苦労して生きてきたんだね、キベリタテハ君!

キベリタテハは、越冬した成虫が、晩春から初夏に繁殖し、成虫は8~9月頃にやっと発生します。つまり6月くらいに見られるキベリタテハの成虫はすべて冬を越して生きてきたものばかりです。

高山や北の大地という冬が長く非常に厳しい場所で、成虫越冬するとは・・・何か月も雪で埋もれるような環境に耐えるとは・・・どのように過ごしたのだろうか?

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キベリタテハの幼虫は、ダケカンバやシラカバのカバノキ類を主たる食草としています。日本でもそうですが、ヨーロッパでも亜高山帯や冷涼な山地に多い樹木ですね。ヨーロッパで「バーチ birch」と呼ばれる木の仲間で、成虫を撮影した6月の時点ではキベリタテハの幼虫が必死でバーチの葉を食べているところでしょう。


飽きずに観察していると、日本のキベリタテハと、ピレネーのキベリタテハの違いも分かってきました。
ピレネーのキベリタテハは日本の亜種よりは、やや色合いが薄く、特に青い斑紋が地味なように思えました。キベリタテハという名のゆえんである、黄色の縁も白っぽく裏側から見ると透き通った感じです。

生態ですが、日本のキベリタテハは、あまり花で吸蜜せず、樹液や熟した果実・糞などに止まることが多いのですが、ピレネーの亜種は、もっぱら花(マツムシソウ)に止まり吸蜜していました。



ついでに、マツムシソウについても書いておきます。

ピレネーのマツムシソウは、非常にポピュラーな花で、ピレネー山中のどこでも咲いていました。
花が目立ち、上に止まりやすいせいか、多くの昆虫が吸蜜に訪れてくるので、よく撮影しました。

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日本のマツムシソウは夏から秋へかけてよく見かけますが、ピレネーでは6月上旬に満開でした。花期が早いです。
色は、ピンク系から青紫系まで幅がありました。


日本のマツムシソウ(学名:Scabiosa japonica)とは、亜種というより種が違うのです。
ヨーロッパのマツムシソウは、英名は Bachelor's Button バチェラーズボタンすなわち「学士のボタン」、俗名は Pincushion flower ピンクッションフラワー すなわち「(裁縫用の)針山の花」 ということで、なるほどどちらも雰囲気が出ている名前ですね。。。


↓まさに、針山の花ですね。

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