熊野速玉大社は熊野三山のひとつで、熊野川の河口付近にあります。
熊野三山とは、熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社の3つの神社の総称です。
もちろんユネスコの世界遺産に登録されています。
はるか古代より、熊野三山は修験道の修行の場所で、平安時代中ごろ以降は阿弥陀信仰が広がり、熊野の地は聖なる浄土と見なされるようになりました。
院政期には歴代の上皇の熊野参詣が非常に多く実施され、中でも後白河院の参詣は34回に及んだとのことです。
そして熊野三山に詣でる巡礼の道として、熊野街道が大いに発展し、街道沿いに九十九王子と呼ばれる熊野権現の御子神が祀られるようになりました。
ここ熊野速玉大社の創建年代は不詳で、とにかく恐ろしく古いようです。もともとは前回紹介した 神倉山の磐座 に祀られていた熊野夫須美大神(伊邪那美神)を現在地に移して祀られたと思われます。(現在は熊野速玉大社が本社で、神倉神社が末社です)
本地仏は、苦しみ・病気を癒す薬師如来です。
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↓天然記念物オガタマノキがありました。この木は珍蝶ミカドアゲハの食草として有名な巨木なのですが、残念ながらミカドアゲハの飛翔は見られませんでした。


