本日は、ルーヴル美術館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画の主要4作品+1を紹介します。
晩年ダ・ヴィンチは、フランソワ1世によりフランスへ招かれて、そこで没しました。そのため、ダ・ヴィンチが生涯手元に残し筆を入れ続けた「聖アンナと聖母子」「洗礼者聖ヨハネ」「モナ・リザ」の3作品はフランスのルーヴル美術館にあります。この3作品は、ダ・ヴィンチにとって非常に重要だったようです。
あと、「岩窟の聖母」は、トラブルを仲裁したフランス王ルイ12世に、ダ・ヴィンチが献上したもので、その関係でルーヴルにあります。なお、この「岩窟の聖母」は、他にロンドンのナショナル・ギャラリー版がありますが、ルーヴル版は画面全てがダ・ヴィンチの真筆とされています。確かに、ルーヴル版のほうが表情が柔らかいです。
以上のような経過で、非常に少ないダ・ヴィンチの絵画が4点もあるのはルーヴル美術館だけです。これだけでもルーヴルの凄さが分かります。(もうひとつの「ミラノの貴婦人の肖像」については諸説ありますが、もしこれがダ・ヴィンチの真筆とするなら、ルーヴルのダ・ヴィンチの絵画は5点となります)
ちなみに次にダ・ヴィンチ絵画を複数所蔵しているのは、イタリアのウフッテイ美術館の3点、続いてロシアのエルミタージュ美術館の2点です。
「聖アンナと聖母子」 人により、これこそダ・ヴィンチの最高傑作とする人もいます。

「洗礼者聖ヨハネ」 天に人差し指を指すポーズは、天からの救世主キリストの到来を予告しています。

「岩窟の聖母」 これは位置的にどうしても上部に光の反射が写ってしまいました。すいません。

↓ここだけは、改装以降、絵は防弾ガラスの向こうにあり、ルーヴルで最も警戒厳重な場所です。いつも人だかりが多くどうしても絵はアップで撮れません(笑)世界の人気中心点です。

↓分かりにくいので、古い銀塩フィルム時代に、すいていて、少し大きく撮れたものを載せておきます。これもやや斜めからで歪んでおり、ガラスの映り込みもありますが、ご容赦ください、、、これが限界ですね。

さすが、どれも天才の作品ですね。
最後に、+1の「ミラノの貴婦人の肖像」を紹介します。

この作品は、フランス王室が所蔵していたもので、ダ・ヴィンチの真筆だとする説と別作者であるという説が拮抗しています。
ルーヴル美術館自身は、「ダ・ヴィンチに影響を受けた近しい画家の作品の可能性もある」という微妙な発言をしています。
なんとも難しいところなので、+1という表現をさせていただきました。
私は、ポーランドのチャルトリスキ美術館にあるダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」という絵と雰囲気が似ているので、ダ・ヴィンチの真筆あるいは弟子が少しだけ手を加えた作品ではないかと勝手に推測しています。
果たして真実はどうでしょうか・・・・?

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