模糊の旅人
mokotabi.exblog.jp
  Top ;Log-in
イタリア ミラノのドゥオーモ(1) ゴシック建築の集大成
2008年 02月 07日 |
私はゴシック建築を愛してやまないので、イタリアではやはりミラノのドゥオーモが気に入っています。
ゴシック教会建築はパリ北のサンドニに始まり、フランス、ドイツ、イギリス等を席巻したのですが、イタリアではあまり多くありません。
ただこのミラノのドゥオーモは世界最大のゴシック建築ともいえる壮大さで、5世紀の歳月をかけて造られ、見る者を圧倒します。
1386年、当時のミラノの支配者ヴィスコンティは、聖母マリアのゴシック大聖堂の建設に着手しました。しかし、ミラノの街を巡り、スフォルツァ家・フランス王・スペイン王、そしてナポレオンと支配者が変わり、ドゥオーモは1813年、ナポレオンの命令によって完成しました。
まさに、ゴシック建築の集大成といえる建築物です。

後陣より望む
f0140054_20462613.jpg

f0140054_20464841.jpg

沢山の尖塔 135本あり各尖塔のてっぺんには、それぞれ聖人が立っています。
f0140054_2047749.jpg

尖塔のひとつ 聖人です。
f0140054_20471988.jpg

主尖塔 マリア像が輝いており、周辺ではこれより高い建物を建てるのは禁止だそうです。
f0140054_20473889.jpg

正確にいうと、教会の体積では、ドゥオーモはフランスのボーヴェ大聖堂に次いで世界第二位で、広さもバチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次いで二位です。

ゴシック建築の特徴については、こちらをどうぞ

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ ←もしよろしければ応援ポチお願いします。現在2位です。皆様のご協力を感謝いたします。



ケン・フォレットは小説『大聖堂』のあとがきで次のように書いています。

「ヨーロッパ中世の大聖堂は、世界で最も壮麗な建造物である。素晴らしい技術と、息をのむ芸術の総合である。それが何百年どうかすると一千年もの昔に、建設された。実際は数学を知らない人たちによって設計され、いとも単純な道具を使って建てられ、地を這うほどの貧しい人々の浄財によって支えられていたのである。それは、なぜか?」

実は、私も、ゴシック大聖堂に感動し、これらの建造物が千年近く昔に、石の組み合わせで造られたということが、どうしても信じられませんでした。
私の西欧旅行は、ゴシック大聖堂への、あこがれの旅でした。そして、暗黒の時代と呼ばれる、ヨーロッパ中世の謎への旅でもありました。

数学を知らず、鉛筆も紙もない中世。ハンマーやノコギリしかなく、ブルトーザやクレーンのような建設機械もない中世。飢饉や流行病に襲われた中世。決して平和とはいえず、絶えず戦争に見舞われた中世。
その中世に、今でも燦然とそそり立つ大聖堂が建設されたのです。
中世は、大聖堂の時代でもあったのです。

私は、これからも、旅のひとつのテーマとして、中世ゴシック教会への熱い思いを抱いていきたいと考えています。
by mokonotabibito | 2008-02-07 20:48 | イタリア | Trackback | Comments(25)
トラックバックURL : https://mokotabi.exblog.jp/tb/7429705
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by まつきんサンバ at 2008-02-07 21:09 x
こんばんは。
500年もかけて建てられたのですか?そんなに長い時間をかけたものは万里の長城くらいだと思っていました。
ものすごく壮大にして繊細な建物ですね。隅々まで眺めていたくなります。
ポチ!
Commented by saochan7k at 2008-02-07 21:24
こんばんは!初めまして。
とてもたくさんの国に行かれているのですね!
うらやましいです^^
旅行欲をかきたてられるような写真ばかりで
とても楽しませていただきました!
Commented by kujirax1 at 2008-02-07 23:37
これはすごい!ただのとげとげではないのですね。
だから緻密で圧倒的な雰囲気があるのですね。。。
ナマで見てみたい・・・
Commented by らちあに at 2008-02-07 23:59 x
すごい装飾ですね!!こりゃあ時間かかるわ(^^;;)
是非ナマで見たい2です。
Commented by 100-400IS at 2008-02-08 00:21
こんにちは。
500年の歳月とは凄いですね。
先端は単にとがっているのかと思いましたら、
マリア像なんですね。
写真でアップで見せてもらうとよく解ります。
ポチっと。
Commented by mitsrit at 2008-02-08 02:40
いつも来るたびにポチッといっております。

尖塔の聖人、彼は良い味を出していますね。
Commented by Yokusia at 2008-02-08 05:36 x
これまでゴシック=茶色と言うイメージがあったのですが、白いのもあるのですね。
色白のせいか、清楚で女性的な感じがします。
ミラノはまだ行ったことがないので、興味深く見せていただきました。
無知なので、ドゥオーモはフィレンチェのものしか知らなかったのですが、ミラノにも
こんなに素敵なドゥオーモがあるのですね。今度、機会があれば行ってみたいです。


Commented by NIMITZ at 2008-02-08 08:20 x
こんにちは。
ヨーロッパの宗教の力って凄いものがありますね。
鎌倉時代に着手して江戸時代に完成ですものね。
日本では考えられない長い時間がかけられています。
それにしても立派ですね。これぞゴシック建築って感じですね。
このような建物が自分の住んでいる街にあったらいいでしょうね。
Commented by tear_drop_0617 at 2008-02-08 08:47
おはようございます。
これは・・・本当に感動しますね。鳥肌レベルですよ。
その場に居たら、たぶん泣いちゃうだろうなぁ~って思います。
日本の古い建築物も良いですが、こういうのも・・・本当に魅力ありますね。
自分の目で見ることのできない私などにとって、
こうして写真を通して見せてもらえることは、幸せで嬉しいことです。
ぽち♪
Commented by saka_hama at 2008-02-08 14:27
こんにちは。
わーっと、見上げしまいそうになりました・・・
芸が細かいですよね・・・
日本の昔の建築物とそういう意味では似ているのかな??
Commented by Yokusia at 2008-02-08 17:12 x
今、もう一度見たら、Moreに気づきました。
あれだけ精巧な建築を数学を知らずに設計したと言うのにびっくり。
ピラミッドと言いゴシックと言い、現在を越えた職人技術には驚かされますね。
正直、古代からの歴史を読むと、単純な進歩哲学は信じられなくなりますね。
Commented by kite at 2008-02-08 17:40 x
ミラノ大聖堂の写真、壮観ですね。
ピナクルの上に立つ聖人像のアップも素晴らしいです。
大聖堂には、中世の建築、彫刻、絵画、音楽等の粋が凝縮されており、興味が尽きません。

生まれてから死ぬまで、中世の人々は教会にぴったり寄り添って生活していたのでしょうね。
中世は暗黒の時代と言われていますが、意外と落ち着いた良い時代だったのかも?
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 18:56
【まつきんサンバさん】
世の中は、ゴシック時代も終わり中世も終わったのですが、まだゴシックの様式で造られ続けたのが嬉しいですね。
なるほど「壮大にして繊細」という言葉はピッタリですね。
私は、そういう形容詞は思いつきませんでした(汗。。。)
ポチ感謝です。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 18:56
【saochan7kさん】
はじめまして。
御訪問いただきありがとうございます。
旅行が趣味なので、アラスカからアフリカまで、長い時間をかけてあちこち行っていますが、行きたいところは尽きないですね。
デジタル一眼を導入して4年半位なので、それ以前は銀塩フィルムカメラの写真が中心になりますので、あまり綺麗にデジタル化できませんが、ご了承ください。
私は、E-510も愛用しておりますので、情報交換等していただければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 18:57
【kujirax1さん】
そうですね。
全ての尖塔の天辺には聖人の像が立っています。
それぞれ姿や表情が違い、深い意味があるのでしょうね。。。
ここまでする情熱には頭が下がります。
ぜひ実物を見に行ってください。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 18:57
【らちあにさん】
確かに装飾の細かさ芸術性はすごいと思いました。
単に造る財力だけでなく、石工の宗教的情熱もないと出来ない建物だと思いました。
有名すぎるくらい有名な場所ですが、それだけのことはあります。
ぜひ実物を見てください。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 18:59
【100-400ISさん】
多分、ゴシック建築としては、一番手間のかかった建物だと思います。
中央にひときわ高い尖塔には、マリア像が金色に輝いています。
パリのノートルダムにしても、シャルトル大聖堂にしても、ゴシックの教会には、マリア様を祀ったものが多いですね。当時、マリア信仰が流行したそうです。
ポチ感謝です。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:00
【mitsritさん】
いつもポチいただき、ありがとうございます。
尖塔の聖人は、それぞれ違うのですよね。
ここまで細かいのには驚きました。
聖人の服装とか顔は知りませんので詳しくは分かりませんが、我々の知っている人もあるのでしょうね。。。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:02
【Yokusiaさん】
>清楚で女性的な感じがします
そうですか。
人によるとゴシック建築は直線的で丸みがないので、女性的とは感じないという意見もあるようですよ。
人それぞれ感じ方が違い、面白いものですね(笑)
moreお判りいただけましたか。良かったです。
中世の建築には驚かされるばかりです。
ミラノは、「最後の晩餐」の教会もありますし、ぜひ行ってみてください。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:03
【NIMITZさん】
そうですね。
中世ヨーロッパは、修道院の文化であり、キリスト教を抜きには考えられないですね。
この教会は造られ始めたのは中世ですが、完成したのは近代ですね。長いなあ。。
だから最後の本格的ゴシック建築といえるわけで、中世以降にゴシックを模したものは、ネオゴシックというそうです。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:04
【tear_drop_0617さん】
>本当に感動しますね。鳥肌レベルですよ
ありがとうございます。
私はゴシック教会建築が大好きなもので、そう言っていただけると嬉しいです。
西欧の教会建築は、ロマネスクの圧迫感のある暗い教会内部から、ゴシックになって、天高く、光あふれる壮麗な大空間になったのです。
それを可能にした建築技術には驚きます。
石の組み合わせだけで、できているのですよ!
数学も力学も知らない石工が、単純な道具で造ったのですよ!
壁ではなく柱で重量を支え、フライングバットレスとステンドグラスの発明で、美しい内部空間が出現しました。
まるで現在の鉄骨とガラスでできたような内部空間です。
あ、このあたりを語りだすと止まらないので、やめますね(笑)
ポチ感謝です。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:05
【saka_hamaさん】
>わーっと、見上げしまいそうになりました・・・
そうですか。
決して芸が細かいのではなく、自然な流れで写真を並べただけです(笑)
高さを得るという意味では、やはりゴシック建築が歴史に残るものだと思います。
これが鉄骨を使わず石で組みあげたものなのです。
日本の五重塔などは木造建築の組み上げですね。
あれも釘一本使っていないと聞きました。
両方ともすごいですね。
Commented by mokonotabibito at 2008-02-08 19:09
【kiteさん】
お褒めいただき、ありがとうございます。
>大聖堂には、中世の建築、彫刻、絵画、音楽等の粋が凝縮されており、興味が尽きません。。
まったくそのとおりですね。
私はこのミラノの大聖堂には一日中見学していても飽きませんでした。
中世は本当に暗黒の時代だったのか。。。なにゆえこのような大聖堂が多く造られたのか。。。その謎もいつか解き明かしたいものです。
Commented by Noah at 2008-11-21 15:18 x
こんにちは~。トラクバック初めてだったので、どうやって良いやら(・・?
ここで、返信させていただきますね~。

聞きかじりのお話ですが・・・
ロマネスク様式が地方都市なら、ゴシック様式は都会派?
天を仰ぎ、諸手を広げて光と色の織り成す世界。

イル・ド・フランス地方にだけ集中して、ゴシックの建築ブームが起きた起因は、古代やロマネスクの建築的伝統が余り強く根付いていなかったからとかで・・・
新しいゴシック様式を誕生させる好都合な条件が揃っていたと言われていますね~。
アッシジと比べると好対照なのが、本当に一目瞭然ですね~。

人々の礎の上に成り立っているというお話は、心に沁みていきます。
ポチ応援です!
Commented by mokonotabibito at 2008-11-21 19:15
【Noahさん】
トラックバックは、その記事のトラックバックURLというのをコピーして、自分の関連づける記事の編集ページのトラックバック欄に貼り付けて更新すれば、できますよ。
一度、ためしてください。
ゴシックは確かに中世の都市民に適して起こりましたね。
このあたりは、ぜひ、ケン・フォレットの『大聖堂』という小説を読んでください。
ゴシックの誕生が活写されていますよ!
ポチ感謝です。
<< イタリア ミラノのドゥオーモ(... PageTop ドイツ ベルリン 城とスナップ >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Starwort Skin by Sun&Moon