大阪ではコロナウィルスの感染が減り、今日で緊急事態宣言が打ち切られ、徐々に活気が戻ってきました。もちろん第二波に注意せねばなりませんが、新しい形の生き方を模索して前向きに過ごしたいものです。そこで、旅関連で注目されるのが、マイクロツーリズムです。
先日テレビで、某高級ホテルチェーンのコロナ禍対策への取り組みが放映されていました。
そのホテルの東京店は、他県への旅が抑制される状況なので、東京都内の客を都内ホテルまでタクシーで案内し、他の人に接触しないように配慮してもてなし、食事も高級箱詰め弁当的な内容で、客が部屋で自ら蓋を開けて食すというもの。
県を跨がないマイクロツーリズムの実践ということなのですが、「自宅という閉鎖空間から、ホテルの部屋という閉鎖空間への移動は、果たして旅といえるのだろうか?」と疑問に感じました。
少なくとも私は、都市空間内の閉鎖的移動には癒されないでしょう。まして、設定価格5~6万円の価値があるとは思えないのです。
県境を越えないことが推奨されるなら、ランドスケープや自然の体験を交えた日帰り旅をすれば良いのではないでしょうか?
それこそ私の場合のマイクロツーリズムです。
ということで、人を避けて足腰を鍛えるシリーズ第二弾は、近くの山への登山という形のマイクロツーリズム実践です。コロナ第二フェーズになったので、最近は週一回の割合で人を避けた軽登山に出かけています。
↓前夜、材料を入れて出発前に出来上がるよう予約設定したホームベーカリーでレーズンパンを作り、朝はこれと水筒を持って出発です。
↑ホームベーカリーを導入して、日帰り取材や登山の昼食がとても楽になりました(朝に弁当を作る必要がなくなった)。もう導入して10年近くになりますが、ホームベーカリーは今だ現役で頑張ってくれています。音楽が鳴らなくなったのですが、パン作成機能は変わらず、長く役立ってくれている優れた家電ですね。
今回は、バターが切れてマーガリンを代用したので風味が落ちます。そこで、ココアの粉を入れて「ココア風味のレーズンパン」を作ってみましたが、山で美味しくいただきました。
筆者の自宅は堺市南部の泉北丘陵にあるので、南へクルマで15分も走れば和泉山脈に到達します。
金剛山地や和泉山脈は、一方方向に傾斜している傾動地塊で、大阪府側は緩やかに下り、東の奈良県側や南の和歌山県側は急傾斜で下っています。これは、山地東南縁に中央構造線断層帯が走っているためで、第四紀にはいって100万年くらいかけて隆起し形づくられてきた地形です。
したがって、奈良県側や和歌山県側は山が浅く明るい急傾斜地形で、特に和歌山県は南斜面であるため日当たりが良く柿の一大産地になっています。
いっぽう、大阪府側は、徐々に下っているので、山域が広く、様々な低いピークが連なり、低山歩きには絶好の地域です。初心者向きから健脚向きまでいろいろなルートがあります。マイクロツーリズムにピッタリです。
さて、森の中の駐車場にクルマを置いて、谷筋を歩きだします。樹木が高いので割と暗い谷です。
この時期春も深まると夏鳥がやってきて、オオルリ、キビタキ、ホトトギス、コサメビタキなど。たまに、サンコウチョウ、サンショウクイ、マミジロなども見られます。留鳥ではキセキレイとエナガが多いです。ただ、今回は植物類を中心に紹介します。
沢沿いの林床では、テンナンショウ属の花が咲き誇ります。
その代表がマムシグサ。都市公園では見かけず、山の渓流沿いに多く自生しますので、これを見ると山にやって来たなあという実感が湧きます。
それでは、三枚ご覧ください。
↓暗い場所に樹木アオキ類の新芽
↓尾根道に到達。ここまでは誰にも会いません・・
最近はお洒落な登山ウェアを召した女性も多く、山歩きを楽しんでおられるのが感じられて良いですね。
私は、ハットに単なる長ズボンと長袖シャツスタイルで、肌を直接露出させないように注意しています。ただ、靴だけは足首まで覆うものを履いています。ご質問も多いので後日またトレッキング&軽登山装備について書く予定にしています。
↓平日はほとんど人がいないルートですが、この道を切り開いてくれた先人や、維持補修いただく皆さんに感謝するばかりです。
↓一昨年の台風で巨木が倒れてきた場所もありました。
今はもう体力的に岩登りは無理ですが、昔を思い出してとても懐かしく感じました。
(つづく)
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そうした条件の場所を選んで、住いを決められたのでしょうから、思いを充足出来て幸せです。
もちつつじ咲く尾根道を辿りゆけば人影もなく山気すがしも
幼き日野辺に遊びて見つけたる草苺こそ懐かしきかな