模糊の旅人
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フェズの迷路の謎を解く ~モロッコ紀行(10)
2018年 02月 05日 |

「たびねす」に、私の「モロッコの迷宮都市フェズの迷路の謎を解く!」という記事が掲載されましたのでお知らせします。フェズの歴史をたどることで、迷路がどうして出来たかという謎を解明しようと書いたものですので、ぜひご覧ください。どうぞよろしくお願いいたします。

なおこの「たびねす」記事は、私のフェズ紹介記事の後編にあたるものです。前編は「モロッコの迷宮都市フェズの真実―わくわくドキドキ、実は分かりやすい町だった!」という記事です。






本ブログでも、上記「たびねす」とタイアップして、少し切り口を変えてフェズの迷路について紹介します。


たびねす記事の最初に述べたムーレイ・イドリスについては、以前に書きましたので こちら をご覧ください。


モロッコの古都フェズは、迷宮都市として世界に鳴り響いていますが、実際は、中世の姿を残しながらも現在も人の動きが活発な、古くても生き生きした稀有な町です。

↓ラズベリーなど美味しそうな果物も売っています。

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↓タジン鍋のいろいろ

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↓フェズのレストランにて・・・さすが古都フェズ、タジン料理も美味しかったです。

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↓ファティマの手のドアノブも歴史を感じさせます。

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フェズの旧市街は、実は、謎の迷路でもなんでもありません。
イスラム法を貫徹させ、多くの人を集め、密集させればこのような町ができるのです。

↓屋根のある路地

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カラウィン・モスクを中心として、メインストリート二本がつくられ、その周りに葉脈のように路地・小路がつけられ独特の街並みが誕生しました。これがフェズの旧市街フェズ・エル・バリです。後世には城壁に囲まれ、フェズはモロッコの中枢都市として大いに繁栄していくのです。


↓カラウィン・モスクの西側に家屋の密集した丘があり、その天辺にザウイア・ムーレイ・イドリス廟があります。近づくと圧倒的な装飾に驚かされます。

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ここは、フェズをつくったとされるイドリス2世の霊廟ですから、多くの巡礼者が参っています。丘の上にある位置からして、この霊廟こそフェズの本来の中心であるともいえます。すなわち、フェズはムハンマドの血をひくシャリーフ系王朝の首都ですが、その歴史的経過からモロッコの極めて重要な聖地でもあるのです。そして、このザウイア・ムーレイ・イドリス廟に巡礼する人と、カラウィン・モスクで祈る人を世話する門前町という性格をも有しているのです。


↓路地で遊ぶ男の子

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フェズのメインストリートには店舗が多く、開かれた建物が主流ですが、そこから一歩奥へ入ると、両側に建物が覆いかぶさるように非常に狭い路地があり一見すると圧迫感のある迷路のように感じます。これがフェズが迷宮都市といわれるゆえんです。しかし、この路地は行き止まりの袋小路になっている場合が多く、突き当たれば引き返せば良いだけで、実際は迷路というわけではありません。

↓圧迫感のある非常に狭い路地

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なぜ、このような構造になっているかというと、メインストリートの後ろ側に、入り口の扉だけが街路に面した、しっかりした中層建て住宅が、どんどん建設されていったからです。それが密集しているため、暗い路地ができたのです。


↓路地側には入り口だけ。その自分の家に入る人

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フェズ旧市街の住宅はイスラム法に基づく構造になっており、外側には窓がない中層建てで、内側は明るい中庭の周囲を窓のある部屋が取り囲んでいます。これこそイスラム的なプライバシーと採光を両立させる間取り。


グーグルなどでフェズの航空写真を見れば、真ん中に空間(中庭)のある家がびっしり並んでいるのが一目瞭然です。

↓グーグルの航空写真によるフェズの旧市街中心部(ほとんどの家には中庭がありますね)

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↓以前、掲載したフェズのカラウィンモスク付近の構造地図

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↑各建物の形に注目! モスクや市場(グレー部分)以外は中庭の家ばかりなのが分かります。

↓中庭はガラスの天井の場合もあります。

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フェズの住宅の中に入ると、外からでは想像できない明るい華麗な世界が広がっているのです!


住宅資材も石造りや煉瓦造りに漆喰が塗られたもので、きわめて頑丈なものです。漆喰が剥がれた建物を見ると内部構造が判明します。すなわち、フェズの街並みは、決してバラックやスラム街的な混沌の集合ではなく、頑強な建物が有機的につながった高水準の構造都市なのです。

↓漆喰が剥げた建物部分

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フェズ旧市街は、現在の自動車優先の都市とは全く違います。今でも最も強力な物資輸送手段はロバです。しかし、発展に取り残された町ではなく、生き生きとした中世的生活が今も躍動している稀有な都会です。他所で見られる遺跡的建物が残っているだけの古い町ではないのです。フェズの旧市街にある民宿的な宿:リヤドに泊まれば、そのことが肌で感じられます。フェズいかれたら是非どうぞ。


フェズ旧市街内部の観光を終えたら、フェズ・エル・バリを見る展望ポイントに行って見ましょう。フェズ・エル・バリはフェズ川の谷間に開けた町ですので、見晴らしの良い尾根に登れば町を一望できます。おすすめは、北側のマリーン朝墓地付近と、南側の国道に沿った公園です。

↓南側の国道に沿った展望所から撮影したもので、左から右へ下ってい行くフェズの街並みを眺めて、歩いてきた場所を再確認することができます。

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写真展が迫っておりますので、ブログの更新が滞りがちになりすいません。
スペイン・ポルトガル・モロッコ・マルタで撮影したデータから、写真展の展示作品のセレクト・現像・印刷・額装・各写真タイトル作成・作品解説などをしなければならず、まだセレクトの最終段階で格闘中です。

↓その写真展の案内です。どうぞよろしくお願いします。

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by mokonotabibito | 2018-02-05 17:44 | モロッコ | Trackback | Comments(4)
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Commented by engel777engel at 2018-02-05 20:55
フェズ旧市街の住宅はイスラム法に基づく構造になっており、外側には窓がない中層建てで、内側は明るい中庭の周囲を窓のある部屋が取り囲んでいます。
 これこそイスラム的なプライバシーと採光を両立させる間取り。
フェズの住宅の中に入ると、外からでは想像できない明るい華麗な世界が広がっているのです!

住宅資材も石造りや煉瓦造りに漆喰が塗られたもので、きわめて頑丈なものです。漆喰が剥がれた建物を見ると内部構造が判明します。すなわち、フェズの街並みは、決してバラックやスラム街的な混沌の集合ではなく、頑強な建物が有機的につながった頑強な構造都市なのです。

御写真とご説明よくわかります。一度行ってこの目で見てみたいころのようです。

応援ポチッ!!! おかげさまですこし元気になりました。
Commented by Lago at 2018-02-06 15:35 x
またフェズに戻って・・・の記事。
ツアー時の見覚えのある風景が多く、懐かしいです。
ツアーでは、中流クラスの家庭を訪問する機会が設けられていました。
その時の家の中庭の上もガラス張りの天井で、
リビングはそこからの採光で、とても明るく気持のよい空間になっていました。
堅牢な古い石造りの外観からは想像出来ない、インテリアを含めての内部の在り様に、
生活水準の高さが感じられました。
更に、興深いタジン鍋と、路地のフォトに歌を寄せてみます。

タジン鍋大小絵柄も多彩にて褪せることなきフェズの郷愁

フェズの路地迷路にあらずと言ふめれど迷ひてみたき路地明かりかな
Commented by エルサイズ at 2018-02-06 22:46 x
ポチ
頑張ってください。フレーフレー。
Commented by travelertsubotomo at 2018-02-07 16:36
マルタからお帰りなさいませ!有意義な取材旅行だったことと思います。
たびねすとブログ更新楽しみにしております!

フェズの迷路の謎について、わかりやすい説明ありがとうございます。
グーグルの航空写真、とても分かりやすいですね。本当に中庭がある住宅ばかり!と納得しました。
狭い路地は本当に狭くて圧迫感があるなぁと思いました。これはお相撲さんは通れるかしら?!とか。

ずらりと並べられたカラフルなタジン鍋、欲しくなります。
小さなものがありますが、これはインテリア用でしょうか?
アロマ焚いたりするのかな?とか想像しました。

私事ですが、使っていたパソコンが急に壊れてしまい、画像のバックアップもままならないままで、ここ数日悪戦苦闘しています。
古い画像は諦めますが、まだたびねす記事にしていなくて、画像がPCにしか残っていないものが救済できるか・・・。
年末年始の旅行のものはまだSDに残っていたのがせめてもの救いです。

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