模糊の旅人
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神戸で世界の教会・寺院を訪ね歩く(中編) ~プロテスタント、オーソドックス、カトリック
2016年 11月 22日 |
ジャイナ教寺院とユダヤ教シナゴーグを見た後は、南へ下っていき、キリスト教系の三つの教会を見学します。

神戸シナゴーグから北野通りを東へ戻り、大きな道である北野坂を南へ下ります。最初の信号のある交差点で、左(東側)に曲がると、中くらいの素敵な佇まいの教会が見えてきます。これが、神戸バプテスト教会です。
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この神戸バプテスト教会は、特別な時間帯以外は、内部見学も可能です。

バプテストとは、キリスト教のプロテスタント系の一派で、清教徒の分離派運動の中から、幼児洗礼を否定し「信仰は本人が自覚的に選び取るもの」として、全浸礼(バプテスマ)をする人たちです。現在はアメリカのプロテスタントとしては最も信者数の多い教派で、有名人としては、ノーベル平和賞を受賞した、マーチン・ルーサー・キング牧師がいます。

↓正面から撮影
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↓フォルムの美しい教会ですね。
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神戸バプテスト教会は、1952年に建てられたもので、その後、光の丘幼稚園も併設されました。1995年の阪神・淡路大震災で、倒壊を免れた教会は、全国のボランティアの活動拠点となり、幼稚園舎は地域の人々の避難所として用いられました。

↓内部見学でいただいた案内パンフレット
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神戸バプテスト教会の内部は、プロテスタントらしくシンプルで、過剰な装飾はありません。聖書主義を標榜するバプテストに相応しい雰囲気です。せっかくの機会ですので、神戸北野の散策の途中に、この教会の内部を見学し、長椅子に腰を下ろして、置かれてある聖書を開いてその一節をひも解いてみてください。





神戸バプテスト教会のある角を南に折れ、小道を海側に下っていくと、一宮神社に至るひとつ手前の道の左(東側)の奥に、とても小さな教会があります。これが、神戸ハリストス正教会です。

↓屋根上と二つの窓の間に見られる八端十字架が印象的な神戸ハリストス正教会
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正教会とはキリストから2000年間連綿と受け継がれてきた歴史と伝統に誇りを持っている教会派で、ギリシア正教とかロシア正教といった風に各国で一つの教会組織を置くことを原則としています。
西欧側からは東方教会とも言われますが、本来的な言い方としては正統を意味する「オーソドックス」が使われます。ハリストスは、ヘブライ語の「メシア」のギリシア語訳から来たもので、「キリスト」を意味します。

↓横から見た神戸ハリストス正教会
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神戸でのオーソドックスの歴史は古く、1873年にイオアン小野壮五伝教者が正教を布教したことに始まります。第二次世界大戦後、コスモポリタンチョコレートで有名なV・モロゾフの尽力で、ここに生神女就寝聖堂(聖母就寝聖堂、ウスペンスキー教会)が建立され、それが1968年に神戸ハリストス正教会となったものです。

この教会は、なかなか公開されている時間が少ないのですが、礼拝のタイミングであれば見学できます。聖堂維持のための「ろうそく献金」をして、露出の多すぎない服装で礼節を守って内部を見せてもらいましょう。なお、聖堂内の撮影は禁止されています。

↓礎石に刻まれた古い銘と八端十字架
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↓新しい銘看板
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この神戸ハリストス正教会は小さく目立たないのと、場所が判りにくいので、行かれる場合は たびねす記事に埋め込んだ地図 をご参照ください。
http://guide.travel.co.jp/photo/22630/4/





神戸ハリストス正教会を見たら、元の道に戻り、さらに南へ下ります。一宮神社を過ぎて最初の曲がり角を右(西側)へ曲がります。これがパールストリートの続きになる道で、これを西へ真っすぐ歩き、北野坂の信号を横切ってしばらくすると、左(南側)に高い鐘楼のあるカトリック神戸中央教会に至ります。

↓遠くからも分かるカトリック神戸中央教会の鐘楼
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この教会の大聖堂本体は、鐘楼のある広場に面している大きな楕円形の建物で、一見すると教会のようには見えません。
中に入ると、窓と柱のほとんど無い大空間が出現し、スリット状に奥まった上品なステンドグラスから虹のように陽が差し込む美しさに驚かされます。
一歩引いた間接的な空間から光を採り入れる仕掛けは、神聖な雰囲気を演出するとともに、洗練された斬新な風情を感じるものです。村上晶子アトリエの設計になります。

↓大聖堂の美しい内部
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↓上品なスリット状のステンドグラスのひとつ
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かつて、神戸開港後、最初にやってきたカトリック宣教師はフランス人ピエール・ムニクウで、彼は旧居留地に聖堂を建てました。1870年にオープンしたこの建物は、神戸最古の教会であるとともに、神戸における最初の欧風建築です。現在の大丸神戸店のある場所の一角にありました。

やがて、神戸市中央区には、中山手教会、下山手教会、灘教会の三つのカトリック教会が出来ましたが、1995年の阪神淡路大地震によって全て破損・倒壊しました。そこで、これらを統合し、2004年、旧中山手教会の地に、最新の設計によるカトリック神戸中央教会が建設されたのです。

↓その旧中山手教会を描いた貴重な絵画が掲げられていました。
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↓最後にセンスの良い聖母子像を撮影して、カトリック神戸中央教会を後にしました。
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この「神戸で世界の教会・寺院を訪ね歩く」シリーズですが、後編については、神戸のイスラム・モスクや日本の神社などを紹介します。ただし、海外旅が目前に迫ってきたため、その旅から帰ってきた後にアップする予定です。
すいませんが、どうぞよろしくお願いします。


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by mokonotabibito | 2016-11-22 08:39 | 神戸 | Trackback | Comments(2)
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Commented by youshow882hh at 2016-11-22 21:22
こんばんは。ゆーしょーです。
今日掲載の教会も素晴らしいですね。
神戸にはこのような教会が多く
あるのですね。
ポチ♪
Commented by Lago at 2016-11-22 23:43 x
ここでは三つの教会が紹介されていますが、
それぞれにその宗教の特性が建物からも感じられて興深いです。
内部の撮影が出来ず、始めの二つは中が分らないのが残念です。
と言う理由もあって、カトリック神戸中央教会に心が惹かれました。
震災で三つの教会が倒壊し、唯今のは2004年に再建された事を知ると、
更に胸に迫るものがあります。
柱をなくし、ステンドグラスによる自然光を重視した空間性に、
信仰による一致の宇宙を希求しているようですね。
規模は神戸の方が小さいですが、
東京四谷の聖イグナチオ教会の造りと共通したものを感じました。
鐘楼もこの鐘の響きを聞いてみたい思いにさせる魅力があります。
モダーンな中に、聖性を感じさせる魅力的な教会です。
写真の撮り方がまた秀逸でした。

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