模糊の旅人
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神戸で世界の教会・寺院を訪ね歩く(前編) ~ジャイナ教寺院とユダヤ教シナゴーグ
2016年 11月 20日 |
「たびねす」に、私の「神戸にある世界の教会・寺院の記事」が掲載されました。
人気の観光地である神戸北野のちょっと珍しい視点からの紹介案内なので、ぜひ、ご覧ください。
どうぞよろしくお願いします。

(39)神戸北野で世界の教会・寺院を訪ね歩いてみよう!
http://guide.travel.co.jp/article/22630/





当ブログでも、たびねす記事とタイアップして神戸北野での世界の教会・寺院を紹介させていただきます。

神戸北野では洒落た異人館が有名ですが、それだけではなく、グローバルな港町に相応しく、世界のいろいろな宗教の寺院や教会があります。こうした珍しい宗教建築を眺めて歩くだけでも、異国情緒を味わえます。
異人館街から南へ下る狭い範囲に点在していますので、半日あればゆっくりと回れます。

まずは、珍しいジャイナ教寺院です。

神戸北野のシンボル風見鶏の館から南へトーマス坂を下ると、北野通りに出ます。そこを西へ40mほど行った山側にインド的な大理石の建物があります。これが日本で唯一のジャイナ教寺院である、バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院です。
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↑特徴的な外観は、エキゾチックな神戸異人館街でも、ひときわ異彩を放っていますね。

上記の写真は日曜日の午後に訪問した時のもので、寺院の扉が開いています。
平日は閉鎖されています。

↓二年前の平日に訪れた時のジャイナ教寺院です。撮影角度もありますが、また雰囲気が違っていました。
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↓入り口横の大理石装飾を撮影
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↓門前にある説明書き。
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日祝日の午後だけは誰にでも拝観することが許されており、めったに接する機会のないジャイナ教寺院の内部を見学することができます。

内部の写真撮影は禁止ですので、文章で中を紹介します。

白い階段を上って2階のホールに入ると、シンプルなホールになっています。あれ?何もないという感じですが、ここは控えの間です。

賽銭箱に小銭を投じて、「ジェイン哲学」というジャイナ教の教義を解説した小冊子をもらいました。

さらに、横の階段を利用(エレベーターもありますがこれは信者専用で見学者は利用できません)して3階の聖堂室に至ると、中央に開祖マハーヴィーラの像が祀られており、独特の線香の匂いがたちこめています。

この3階が、メインの部屋ですね。

信者の方の祈りを妨げないよう、脇のほうから静かに見学しましょう。寺院内で騒ぐことや飲食、喫煙、撮影は禁止です。

ネッカチーフをマスクのように口に巻いた二人の子供が、大人の指示を受けて、マハーヴィーラ像に線香を捧げたりして世話をしていました。

マハーヴィーラの像は白い印象的なもので、雰囲気的には少し上海の玉仏寺の白玉仏像に似ていましたが、もちろん仏教とは関係ありません。

ここでは、写真を撮れないので、インドのラジャスタン州にあるジャイサルメールのジャイナ教寺院のマハーヴィーラ像を紹介します。ほぼこの像とそっくりで、きらびやかに飾られていました。

↓ジャイサルメールのジャイナ教寺院のマハーヴィーラ像
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マハーヴィーラ像以外には偶像は全く無く、全体の感じは、ヒンズー教寺院に比べると極めてシンプルです。


この寺院は、神戸に住んでいるジャイナ教徒28家族の浄財によって1985年に建設されたものです。商業に従事する人が多いジャイナ教は、日本では神戸の街に多く住んでいたことから、ここに寺院の造営と日々の運営が実現したのです。

ジャイナ教は、紀元前5世紀頃に、北インドに生まれた宗教で、厳しい戒律を特徴とし、生き物を傷つけない「アヒンサー(不害)」を徹底します。例えば、生命を踏みつける可能性のある農業などには従事しません。
聖職者は虫を吸い込まないように白い布マスクで口と鼻を覆い、一般信者も完全な菜食主義を守っています。

現代風に言うなら、ジャイナ教徒は究極のエコロジストです。


↓ここバグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院でいただいた「ジェイン哲学」の日本語と英語の冊子
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書かれている内容は、なかなか興味深いものでした。
仏教の開祖:釈迦に六師外道と言われた諸思想/宗教のうち、唯一現代まで生き残ってきたジャイナ教は、その禁欲的で平和な考え方がインドの人々に訴えるものを持っていたことを示しています。ローカルではあるものの400万人位の信者数を有し、エコロジー的観点からも、まだまだ意味を持つ宗教であると思われます。





次に、ジャイナ教寺院を出て、北野通りをさらに西へ50mくらい行くと、山側(北側)にユダヤ教の神戸シナゴーグがあります。
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シナゴーグは「会堂」と訳されますがユダヤ教の教会というべきもので、日本では東京と神戸の二か所にあります。ユダヤ教の宗教生活の中心で、祈りの場であるとともに、結婚・教育・文化行事が行われ、世界に広がるユダヤ人のコミュニティーセンターとしての役割を果たしています。

↓ダビデの星
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かつて、ナチス・ドイツの迫害を逃れたユダヤ人は、リトアニアの日本領事館で杉原千畝により「命のビザ」を得て、ロシアを経て日本の舞鶴から神戸へ至りました。そして、小辻節三の努力により、なんとか神戸で滞在ビザを延長することに成功しました。

その時、多くのユダヤ人が、ここ神戸シナゴーグで休息をとり祈ったそうです。(当時、ここが日本で唯一のシナゴーグでした)
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このシナゴーグは、ユダヤ教徒でないと内部に入場出来ませんが、ダビデの星やヘブライ語の表記のある建物を外部から見学するだけでも、貴重な体験です。(シナゴーグ内部は、イスラエルで見学しましたが、偶像崇拝禁止なので、人をモチーフにする本尊にあたるものは無くシンプルな印象でした。)
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ユダヤ人の歴史の中で大きな役割を果たしてきた神戸シナゴーグを見て、ユダヤ教の雰囲気を実感するとともに、人道的な援助の手を差し伸べた勇気ある日本人がいたことに思いを馳せてはいかがでしょうか。


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by mokonotabibito | 2016-11-20 08:00 | 神戸 | Trackback | Comments(3)
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Commented by Lago at 2016-11-20 14:42 x
さすが神戸ですね。異人館だけでも興味津々ですが、
「たびねす」を見ると、異色の建物の寺院類が色々あるんですね。
最初のジャイナ教寺院は装飾に象が用いられていて、
これまた、さすがインドだな〜と納得。
それ程の信者数でもないのに、これ程立派な寺院を異国に建てるのですから、
信仰心の強さはすごいですね。

ジャイナ教寺院は白亜の構へにて異色の装飾人目を惹きぬ
Commented by youshow882hh at 2016-11-21 20:24
こんばんは。ゆーしょーです。
私は、神戸へあまり行ったことがないので、
このような立派な建物があるところなど
全然知らないのです。
素晴らしい建物ですね。
それにしても、月の障りの女性はご遠慮下さいとは
初めて聞きました。
ポチ♪
Commented by miyatannaotan at 2016-11-21 20:33
写真展、おつかれさまでした!!
こちらがおっしゃってた寺院ですね。僕もずっと気になって
いました。
こんど異人館へ訪れた時は寄ってみようかな^^ 外観だけでも拝見する
価値が十分ありそうですね・
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