世界遺産に指定された古代リキア文明の貴重な遺跡群ですので、ぜひ、ご覧ください。
どうぞよろしくお願いします。
(32)トルコの古代遺跡レトーンとクサントスに佇み世界遺産を体感する!
http://guide.travel.co.jp/article/18765/
上記の、たびねす記事とタイアップして、当ブログでも今日はレトーン遺跡、次回はクサントス遺跡を掲載することにします。
現在のトルコのあるアナトリア半島南部では、古代エジプトと覇を競ったヒッタイトが滅んでから、BC1000年~AD400年ころリキア(リュキア、ルッカ))と呼ばれる国が栄えました。そのリキアの首都がクサントスで、聖域がレトーンであったと思われます。
レトーンは非常に古い遺跡で、今は発掘調査が進みつつありますが、一見すると廃墟のような寂しい雰囲気です。私は、こうした鄙びた感じの遺跡は大好きです。

↑立派な神殿が建っていたことが想像されます。
三つの部分に分かれており、レト、アルテミス、アポロンの親子三柱の神が祀られています。数本の列柱が佇立していますが、ほとんどの柱の石材は、地面に転がっており、現在も発掘調査中です。
↓柱の巨石がごろごろしています。

↓立っている巨石柱

女神レトは、ギリシア神話では原初神ガイアの孫にあたり、ティーターン神族に属します。実際にはリキア地方に古くから信仰されてきた地母神ラーダーに由来する可能性が高いです。
ギリシア神話によれば、レトがゼウスの子を身ごもると、ゼウスの妻ヘラは嫉妬に駆られ、すべての土地に対してレトに出産させてはならないと命じました。このため、レトは出産する場所を探して世界をさまよったのです。苦難の末、結局、波で覆われたデロス島で子供を生んだのですが、一説では、ここレトーンが出産の地であるとも言われます。
出生したのは双子で、まずアルテミスが生まれ、ついで難産の末、アポロンが生まれました。その際、アルテミスは生まれてすぐに母のアポロン出産に立ち会い助産の勤めを果たしたそうです。
↓発掘中の場所は多くは水の中に沈んでいます。

紀元前4世紀ころに、レトーンはギリシアに征服され、以前から聖地であったことから女神レトの神殿が建てられました。リキアの地母神を女神レトとしてギリシア化していったわけです。したがって名前も女神レトにちなんでレトーンと名付けられたのです。
↓印象的な遺物

ここで、発掘された遺物の多くに、古代ギリシア語、リキア語、アラム語が刻まれています。
ここが、ギリシア世界とオリエント世界の交点であったことが分かります。ギリシア語は、当時、地中海方面の共通語で、アラム語はオリエント世界の国際語として使われていました。
↓古代ギリシア語などの文字併記で書かれた遺物

まさにレトーンのロゼッタストーンですね。
こうした遺物が、リキア語の解読に大きく寄与したとのことです。
↓牛のレリーフ

↓モザイク

↓これは、半壊した円形劇場跡のようです。

↓中に入ってみると・・・なかなか良い円形劇場でした。

これだけの大きさの円形劇場があるということは、盛期にはかなり多くの人が住んでいた証拠ですね。
今は、ひっそりとして訪れる人も少ない田舎の遺跡ですが、穴場の世界遺産と言えるかもしれません。
↓印象的な遺物を作品的に撮影してレトーンを後にしました。

レトーンは、1962年から発掘されはじめた遺跡ですが、その重要性から、1988年にはクサントスとともにユネスコの世界遺産に登録されました。

2枚目は歯車のようですね。
ここにも円形のスタジアムが
ありますね。
いろんな遺跡に驚きました。
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大きな関心をもってたびねす共々拝見しました。
先だってのエフェスよりマイナーで、発掘中とのこと。
石が黒ずんだり、セピア色だったりするのも、石の種類の違いかもしれませんが、
時代のついた滅びの哀しみが却って伝わってきて、心に響きます。
モチーフの選択やアングルが素敵で素晴らしい紹介だと思いました。
中でも4枚目は異色の一枚で歌があふれてきました。
神殿の滅びは歴史の慣らひかな生者必滅石の語れる
山蒼きレトーンうるはしされどなほ水に沈める遺跡哀しも
レトーン遺跡・・発掘中なのですね
今回のトルコの旅は個人旅行なのですか?
普通の団体旅行ではいけないところが多いですね
イランの旅を思い出しながらたびねすも拝見しました
梅雨ですね~。
うっとうしい一日でした。
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一日降っていた雨が上がり
西の空が明るくなりました。
明日はよい天気でしょう?
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