どんな小さな山村でも、その村独特の歴史があり風俗習慣があり誇るべき人の営みがあります。
そうした平谷村の歴史資料を展示しているのが「夢ひらや」です。
お世話になった平谷村の発展のために、一部を宣伝紹介させていただきます。
展示されている農機具等については、懐かしく感じる方もおられるのではないでしょうか。
↓祭りの山車
平谷村は三州街道(中馬街道)の宿場町として栄えました。
↓中馬の説明展示
三州街道は中山道の脇道として利用され、馬による物資運搬も発達しました。
↓牛馬具の展示
↓中馬馬子唄の展示
↑「根羽や平谷の若衆だよ」とありますように、ここ平谷村や隣接する根羽村の馬子達が活躍したようですね。
↓唐箕(脱穀したあと籾殻や藁屑を風によって選別する器具)
↓まぶし(収繭具)、かごろじ(蚕を飼う器具)
↓毛羽とり器(繭を綺麗する器具)
山村ですので養蚕業が盛んだったようです。
養蚕用具の展示は興味深く見学しました。
↓皆敷つき
↑展示説明には「菓子や食肉などを包んだ。大カンナで薄板に削って三河方面や飯田方面に出荷した」とあります。
日本料理に使う葉っぱの皆敷というのは今でもありますが、薄板の皆敷というのが昔はあったのですね。いやあ知らなかったです。
水車の力で原木を押し出して削ったそうですが、山村ならではの工具ですね。
↓冬の平谷村を描いた絵
↓平谷村の歌人:林芋村 の説明展示
深雪せる野路に小さき沓の跡われこそ先に行かましものを 林芋村
良い歌ですね。幼き生徒たちへの慈愛が感じられます。
信州には島崎藤村をはじめとして、今思いつくだけでも国枝史郎、新田次郎、臼井吉見、島木赤彦といった文学者系の土壌と伝統があります。
ただ私は、林芋村という方は全く未知でした。「夢ひらや」の展示ではじめてその歌を拝見しましたが、山村の生活が見事に詠み込まれており、とても感心しました。
田舎には田舎の深い文化があります。
冬の平谷村で生活するのは大変でしょうが、ここに生きた人々の文化の誠実さを感じました。
なかなか良い資料館でした。
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このような形で残している事に感銘いたします。
糢糊さんは旅ライターだけに、単なる避暑客ではなく、平谷村の自然や歴史を含めて
広く紹介しておられるのは、さすがだと思います。
未知なることを、ブログを通して知るのは有意義であり、喜びです。
馬子唄や残る農具に古き世の生活(くらし)も意気も鮮やかに見ゆ
芋村氏の短歌を読めば寒村の子らに捧げし命愛(かな)しも
「夢ひらや」で、平谷村をヒラヤと読むことを知りました。
私はヒラタニムラと読んでいました。
平谷村は「湯桶読み」ですね。
この村は、昔、養蚕業が盛んだったのですね。
ポチ♪
お立ち寄りコメントありがとうございました
せっかく紹介していただきましたが、下車観光ということですから外観だけでしょうねえ・・
11月だと国民の館入場観光になっていますけれど・・・
聖ニコライは自由時間があれば行ってみたいと思います
安いツアーですからホテルも郊外とか隣町(?)だったりするのです
でもそれなりに楽しんでくるつもりです