模糊の旅人
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治安について ~聖書の大地を行く(4)
2014年 03月 27日 |
百聞は一見にしかずと申しますが、現地に行ってはじめて実感できることがあります。
すなわち、今回の旅で驚いたことの三つ目は、「治安の良さ」です。

日本では、「イスラエルは世界の火薬庫」のように報道されており、私自身もちょっと不安に思っていました。
しかし、実際に行って見ると、とても安全で、アジアの他のどの地域よりも治安が良かったです。
もし、かつて非常に希に起ったイスラム過激派の自爆テロや、現在も繰り返されるガザ地区からのロケット弾攻撃がなければ、世界でも有数の安全で治安の良い国であると思われます。

確かに街中でもイスラエルの軍隊や警察の姿が目立ち、空港や国境での検問や検査は厳しく時間がかかります。パレスチナとの境には分離壁もあります。
でも、逆に言えば、それだけセキュリティーに徹底的に気を配っているからこそ、とても安全な場所となっているのです。

ロケット弾についても、イスラエル西南部や、ガザ地区周辺に立ち入らなければ問題ありません。
少なくとも、我々が観光に行くような所は、どこも安全な場所ばかりです。

↓エルサレムでの敬謙なユダヤ兵士さん
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↓パトカ―が観光地を巡回しています。
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本当のところは、イスラエルは多くの聖地を抱え、歴史文化の見所が多く、野鳥や花もたくさん見られ、自然・気候風土も変化に富んだ、とても素晴らしい場所なのです。
衛生面も綺麗でホテルの水道水も問題なく飲め、食べ物もとても美味しかったです。
円安になってきましたのでやや物価が高くなりましたが、これまで私が旅してきた東欧諸国より、ずっと英語が通じますし、ドル札がそのまま使える場所も多いです。

実際、イスラエルは観光立国という面もあり、世界中から、多くの観光客が集まって来ています。
世界中に広がるキリスト教徒の聖地巡礼団の数は非常に多いですし、ごく普通の世俗的な観光客もたくさん来ています。
ただ、他の世界の有名観光地と比べて、日本人観光客が、異様に少ないのです(笑)

間違っているとまでは言いませんが、日本におけるイスラエルとパレスチナの報道が、一方的に過ぎる面が大きいと考えます。
ちょっとした噂のある場所に観光で行くのは危険で自粛すべきで事あれば自己責任だとする過度なマスコミ報道や、付和雷同する世論の動向が、イスラエルに行く日本人観光客の少なさに現れていると思います。
私は、キリスト教に興味をお持ちの方にだけではなく、一般の方にも素敵な観光地として、イスラエルをオススメします。


もちろん、イスラエルの抱えるパレスチナや周辺国家との対立問題を忘れろというわけではありません。
このあたりのことを詳述すると長くなり、同じ事象を説明しても立場の違いで見方・意見が大幅に異なってしまいます。
中東では常識の「平和とは力で勝ち取るもの」などと言うと日本では誤解を招く可能性が高く、いろいろ難しい問題が発生しますので、詳しい政治的な意見記述はあえて省略させていただきます。ただ、決して事実を隠しだてするつもりはありません。


二千年間にわたってディアスポラ(離散)のユダヤ人たちが、ポグロム(ユダヤ人に対する集団的迫害)やホロコースト(ナチスの大虐殺)や社会的差別の中で民族のアイデンティティーを失わず耐え抜き、いにしえのカナンの地に入植し続け、永年の悲願であるイスラエル建国を勝ち取ったのは事実です。
また、そのイスラエル建国により、居住地を失ったアラブ人たちが多数存在し、パレスチナ難民が発生しているのも事実です。

第四次中東戦争が終わってから40年くらいになり、本格的な戦争の時代は過去になりイスラエル国内では穏健なイスラム教徒がほとんどですが、パレスチナではいまだガザ地区からイスラエル南部への散発的なロケット弾攻撃があり、周辺アラブ世界のイスラム強硬派はイスラエルとの対決的な姿勢を崩していません。
もうすでに長く平和な状況であるともいえますが、中東の情勢は予断を許さないという見方もあります。
ものごとには、コインの表裏のように、二面性があるのです。

写真紹介の自然な流れに沿い、出来る限り中立的な立場に立って、イスラムとユダヤの問題も書いていくつもりです。

↓パレスチナ国のアラブ人居住区から撮影したイスラエルとの境の分離壁
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↓イスラエル国内のイスラムモスクのあるアラブの街(平和的に共存するアラブの街には分離壁はありません)
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上の二枚の写真が示すように、イスラエルのアラブ人の街を紹介する際、どちらか一枚だけ掲げると、コインの一面だけが強調されてしまうのです。


ガザ地区やヨルダン川西岸地区に成立した、パレスチナという国家については、2012年11月29日には国連総会においてパレスチナを「オブザーバー国家」に格上げする決議案が採択され、国連では「国家」の扱いを受けることとなりました。パレスチナを正式に国家承認した国は、世界で134国に達します。(日本はまだ未承認)
そこで、それを尊重して、イスラエルからパレスチナに返還され自治を任されたパレスチナ自治区(A地区)については、私はパレスチナという国として表記し、写真等も載せて行くことにします。

↓現在のイスラエル国とパレスチナ国(グレーに塗ってある部分:ヨルダン川西岸地区とガザ地区)の状況地図
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さて、イスラエル~パレスチナを旅行される際は、せっかくなので、ぜひ歴史的・宗教的な本や資料も読んで行かれることをオススメします。
なぜなら、この地は、数千年の昔から有名な歴史の舞台であり、歴史的・宗教的な知識を得ておくと、はるかに当地への理解が深まり、とても興味深い旅行が出来るからです。

何より、聖書に書かれた場所が、そのまま今でも存在し、イエス・キリストはもちろんのこと、モーゼからペトロ、パウロに至るまで、多くの関係者の足跡をたどることができます。まさに聖書の大地の旅を実感して楽しむことが出来るのです。

私もここ聖地巡礼の旅はだいぶ以前から行きたかったので、あらかじめ何年も前から、少しずつ関係書籍を読んできました。

↓今手元にある私があらかじめ読んだ本(詳しく知りたい方はクリックすると横1000ピクセルに拡大しますので、大きくして参考にしてください)
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歴史本や案内書には、それぞれ一長一短があり、難易度が違います。特にイスラエル・パレスチナに関しては宗教的見方や政治的立場・心情・考え方で相当内容が異なり、決定版というべきものがありません。

ただ、図が多く特に分かりやすく小さくて手軽に持って行けるのは、↓の本です。
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ということで、次回からは、まず、聖書の記述に沿ってイエス・キリストの生涯をたどる形で、聖書の大地の旅を紹介していこうと思います。


見よ、わたしはこの地をあなたがたの前に置いた。この地にはいって、それを自分のものとしなさい。これは主が、あなたがたの先祖アブラハム、イサク、ヤコブに誓って、彼らとその後の子孫に与えると言われた所である」(申命記1.8)

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by mokonotabibito | 2014-03-27 22:50 | イスラエル | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2014-03-28 12:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by youshow882hh at 2014-03-28 15:27
こんにちは。 ゆーしょーです。
昔から 「見ると聞くとは大違い」 と言いますが本当ですね。
メディアは間違いだらけのことを報じますので、
それを鵜呑みにすれば大変なことになります。
模糊さんはたくさんの本を買って勉強していますね。
ポチ♪
Commented by saochan7k at 2014-03-28 21:30
模糊さん、こんばんは^^
イスラエルの治安、良いんですね!
少し驚きました。
あまり良く知らないことも有り、どうしても中東=危険、と
思ってしまいます。
まぁそれでもなかなか中東は行きにくいですが、、、
ヨルダンはいつか行きたいなぁ^^
それにしてもさすが模糊さん、こんなにたくさんの本を読んで行かれるんですね。
私なんてガイドブックをさーっと見るだけです。。。
Commented by engel777engel at 2014-03-28 22:28
聖書の大地の旅、楽しみのしております。。
型どおりにしか聖書を読んでない私にはきっと得るものが多い読み物になることでしょう。。。
 
 
Commented at 2014-03-29 08:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by BOOCHAN at 2014-03-29 21:59 x
知らないということは、怖いことですね。
とても治安が悪いというイメージを植え付けられていたので、
心配していました。
高校の同級生にイスラエル人のお母様と日本人のお父様とのハーフの人がいました。
お母様は母国の子供たちに文房具などを送る活動をなさっていて、
新聞にインタビューの記事が大きく載っていました。
行ったことが無い外国が多いのですが、
いろんな事情があるんだなぁって、思ったものです。
いつか私もイスラエル、行ってみたいなぁ。
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