模糊の旅人
mokotabi.exblog.jp
  Top ;Log-in
アートフィルター論序説
2010年 12月 31日 |
大晦日になりました。
実は風邪をひいてしまい、頭痛で写真の現像がいっこうに進みません。申し訳ありません。
当分は、1~2枚ずつのアップになりますが、ご了承ください。

今年最後ですので、頭の中に溜まっているものをはき出して、スッキリして新年を迎えたいと思います。

そこで、アートフィルター論序説という与太話を書いてみましたが、マニアックな話なので、ご興味のある方のみ、下の More をクリックしてお読み下さい。

↓「ライトトーン」 一番好きなアートフィルターで、溺愛して多用しています。
f0140054_1351111.jpg

↓「クロスプロセス」 一番苦手なアートフィルターで、ブログで載せるのははじめてです。何を撮ったか聞かないでくださいね(笑)
f0140054_20111746.jpg

OLYMPUS E-5 with ZUIKO Digital ED 7-14mm F4

皆様、今年一年、いろいろお世話になりました。

この一年間、ブログにアクセスしていただいた皆様、コメントをいただいた皆様、トラックバックをいただいた皆様、バナーをポチっと押していただいた皆様、本当にありがとうございました。
写真ブログを通じて、皆様と交流できましたことをたいへん嬉しく思っております。

来年は、また少し新たな挑戦をしてみるつもりです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
それでは、皆様、良いお年をお迎えください。

にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ ←もしよろしければ応援ポチお願いします。この一年のご愛顧を感謝いたします。ありがとうございました。



アートフィルター論序説

皆さんは、'take a picture'(写真を撮る)という英語について戸惑った経験はないでしょうか?
私は、英語を最初に学んだ時、「picture」が、絵のみならず写真を意味することに違和感を覚え、首をかしげた思い出があります。日本語の「写真」と英語の「picture」では、温度差があるのです。

日本語で「写真」という言葉が作られた時に、「真」を写すことを最大本質にしてしまったようです。そこに「写真」という言葉自体が背負ってしまった呪縛があります。。。。
ちなみに、フランス語の「photo」にも、中国語の「照片」にも、「真実」という意味はありません。
フランスは写真を最初に実用化した国であり、中国は日本と同じように事後にその言葉を作った国です。

もうひとつ、昭和の日本では、木村伊兵衛や土門拳といったリアリズム系の巨匠の写真が主流派であったため、写真加工ついての罪悪感のようなものが広がったような気もします。

何が言いたいかというと、私自身がフィルム写真の経験が長い、古い昭和人間であるため、アートフィルターのようなものに対する抵抗感があったということです。

今回、E-5を手に入れて、アートフィルターを存分に使ってみて、ようやくアートフィルターに対する偏見が薄れてきました。

オリンパスが、E-30でアートフィルターを世に問うた当時、「表現という部分に踏み込んでいく時期が来た」と開発者が述べています。

もっとも、E-30の当初は、アートフィルターはカメラ側であらかじめ意図的に設定しなければ使えないものでした。
その後、利用者の要望に答える形で、RAWで撮影すれば、後日、純正現像ソフトで実現できるようになりました。いわゆる、「あとからアートフィルター」ですね。

そうなると、RAW現像に従来からある、事後設定可能な、仕上がりモードなどとの違いが問題となります。
E-5からは、アートフィルターもピクチャーモードの中のひとつのカテゴリーという考え方になり、RAWを使う中級者以上にとってスッキリしました。
アートフィルターというカテゴリーのものは、NATURAL、VIVIDなどの仕上がりカテゴリーと組み合わせ可能な、ひとつの現像パラメータと考えればよいわけです。
(但し、i-FINISHだけは、アートフィルターと組み合わせることが出来ません。)

残った課題は、アートフィルターが機種依存だということです。
E-5は、現在ある10種の全てのアートフィルターを現像時に全て使えますが、他の機種ではそうではありません。
原則は、RAWであっても、その機種に搭載されているアートフィルターしか使えないのです。
多分、現像ソフト側で機種判断して非搭載フィルターをマスクしているものと思われますが、とても残念です。

キヤノンのS95では、DPPで現像すれば、一眼用に開発されたピクチャースタイルが使えます。
キヤノンが、意識して太っ腹なのか、機種を判断してマスクすることまでやっていないだけなのか分かりませんが、ユーザーとして使いやすく嬉しいのは事実です。

オリンパスは、レガシーフォーサーズは、E-1桁機以外、もう開発しないのではないかと言われています。
私のようなフォーサーズと心中するつもりのマニアは別として、一般の小型3桁機ユーザーなら、他社へ逃げていく人も多いようです。このままでは、急速にシェアが縮小していくのが目に見えています。

そんな危機的状況の今、アートフィルターを機種依存にして、RAW現像ソフトで律儀に機種判断して隠している場合でしょうか?

一番良いのは、ボリュームゾーンである3桁の小型新機種を開発することですが、それが無理あるいは当分先になるなら、せめてアートフィルターをRAWで機種判断せず使えるようにすべきです。(マイクロフォーサーズの問題は、非常に議論が複雑になるので、あえてここでは触れません。)

現在、まだユーザーが多いと思われるE-420・E-520・E-620などで、RAW現像時に全てのアートフィルターを使えるようにすれば、少しでもユーザー離れを食い止められると愚考します。
新たなアートフィルターが開発されれば、自分のカメラで新たな表現方法が可能となり、将来も進化していく可能性があるのですから・・・

まあ、古い機種ではRAWの中にアートフィルターのための完全情報が含まれていないのか知れません。しかし、完璧に同じフィルター効果が出なくても良いと思います。キヤノンの場合は、アートフィルターはJPEGで加工するくらいなのですから!


RAWの「あとからアートフィルター」については、利用するのに否定的な意見もあるようです。
実は、私も以前は銀塩時代のフィルターのイメージから、そう考えていました。

しかし、デジタル加工というのは、銀塩時代のフィルターとは違うものです。
撮影時の意図はどうあれ、自由に事後加工できるというのは、大きな可能性を秘めています。

今回、E-5で旅をして思ったのは、いろいろな事を考えすぎたショットにろくなものはないということでした。
旅などでは、まず心に余裕というものがありません。限られた状況での判断というのは、単純なほうが良いのです。

アートフィルターのことは頭の片隅に入れておいて、写真を撮るその瞬間は、被写体に対する感性に集中するのが一番です。

そして、後日、現像する際に、余裕を持って、アートフィルターを適用してみるのが、自然な流れで、良い結果が得られるように思います。
それが、今の段階での、私の、経験的心境です。

さて、長くなりましたので、アートフィルター一般論はこのくらいにして、各アートフィルターについては、またの機会に書くことにします。
駄文を、お読みいただき、ありがとうございました。
by mokonotabibito | 2010-12-31 13:51 | ブログ | Trackback | Comments(14)
トラックバックURL : https://mokotabi.exblog.jp/tb/15251870
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by torotorotorori at 2010-12-31 18:36 x
一年間楽しい写真を見せていただきました。
模糊さんのブログは写真ばかりでなく歴史や美術の勉強にもなりますね。
来年もよろしくお願いいたします。
Commented by miyatannaotan at 2010-12-31 19:48
二枚目には沢山の顔が隠れ見える気がするのですが。。。
蔦のようにも見えます。不思議なお写真ですね。
新しい年が模糊さんにとって良い年になりますように(^o^)
Commented by 100-400IS at 2010-12-31 20:30
こんにちは。
今年もお世話になりました。
良いお年をお迎えください。
ポチっと。
Commented by nama3_kitano at 2010-12-31 21:14
模糊さん、こんばんは。
この1年、私のブログへもちょくちょくコメントをいただき、感謝
しています。来年もよろしくお願いします。
 アートフィルター論、私も基本的に同じ考えです。silkypix
には、創像というアートフィルターのようなパラメータが多数
用意されています。これを知ったとき、現像ソフトにフィルー
ターを載せるのが基本のような気がしていました。勿論、カメ
ラに設定がある方が便利ですが、ソフトにも用意して欲しい
です。贔屓目かも知れませんが、キヤノンやペンタクックスの
デジタルフィルターよりオリンパスのアートフィルターが洗練
されている思いますので尚のことです。
Commented by life-lx3 at 2010-12-31 22:25
今年は素敵な写真をたくさんありがとうございました!
来年もどうぞ宜しくお願い致します
素敵なお正月をお過ごし下さいませ^^
Commented by maribell1225 at 2010-12-31 22:45
こんばんは
写真とは、真実を忠実に写すだけではなく、写す中に人の感情や気持ちなどがこもっている物だと思います。
だから自分の気持ちを表現するために、アートフィルーター使っても良いと思うのですが。
私の場合最近写真は絵と同じと思うようになりました。
自分の感性を表現するためのもの。
画家がキャンバスに描くときと同じだと思います。
それがカメラ使用するか、筆で描くかという違いはありますが・・。
なーんて・・腕が悪いので上手く表現できないのが悩みなんですけど。
今年も色々ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください!!
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:14
【torotorotororiさん】
こちらこそ、いつも良い写真を見せていただきました。
爽快感あふれる作品には楽しませてもらっていますよ。
私のは、いまいちの雑学ばかりですが、旅にだけは役に立ちます(笑)
今後ともよろしくお願いします。
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:15
【miyatannaotanさん】
す、鋭い・・・
以下秘密です(笑)
今年は良かったですね。
もうじき年が明けますが、来年も頼みますよ。
楽しくそしてじっくり着実に進めて行きたいと思います。
よろしくお願いします。
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:15
【100-400ISさん】
こちらこそ、お世話になりました。
100-400ISさんには、ブログ開設以来のお付き合いですが、その地道で着実な姿勢には敬服しております。
また、これからもよろしくお願いします。
ポチも感謝です。
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:15
【nama3さん】
こちらこそ、いろいろお世話になり感謝しています。
長いお付き合いですが、nama3さんの写真に対する真摯な態度は素晴らしいと感じています。
アートフィルター論、ご賛同いただき、ありがたく思います。
確かに、オリンパスのアートフィルターは、センス良いですよね。
私は、今はライトトーンを中心に溺愛しております(笑)
良かったら、私の苦手なクロスプロセスの使い方を教えてください。。
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:16
【life-lx3さん】
いえいえ、こちらこそ、良い写真を見せていただきました。
life-lx3さんに刺激されて、今年は超広角で終わった一年でした。
やはり、交流のなかに道は開けますね。
今後もまた、よろしくお願いします。
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:16
【フクロウままさん】
おっっしゃることは良く分かります。
写真のメイクという面も大切ですよね。
写真は撮る人の世界に対する志向のあり方そのものです。
こちらこそ、いろいろお世話になりました。
来年は、また一歩二歩と踏みだして行きましょう!
お互いに励ましあっていければ嬉しい限りですので、よろしくお願いします。
Commented by ohkujiraT at 2010-12-31 23:38
後からアートフィルターの全機種利用は実現してほしいですね。
画質の点から、ただでさえE-5を使いたくなるのに、アートフィルターを含めると常時E-5になってしまいます。
E-420を持っていても、ドラマチックトーンに適したシーンに遭遇する場合もあるので、既存機種の延命措置のためにもお願いしたいです。
それによって、OLYMPUS Viewer 2の利用者が増えるので、よりよいフィードバックを得られると思うのですが…

それはさておき、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

よいお年をお迎えください!!

ラストぽちっと!!
Commented by mokonotabibito at 2010-12-31 23:52
【ohkujiraTさん】
いや全く、おっしゃるとおりです。
「E-420を持っていても、ドラマチックトーンに適したシーン」そうそう、あるんですよね、これが!
私の場合は、ライトトーンも、沢山あるのですよ(笑)
さて、もうすぐ年が明けますが、いろいろお世話になりました。
本当に、これからもよろしくお願いします。
ラストポチ感謝です。
<< 謹賀新年! PageTop 夜の街を歩く ~プラハ散策(3) >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Starwort Skin by Sun&Moon