模糊の旅人
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2017年 04月 30日 |
私が恐竜博物館で最も刺激を受けたのは、恐竜から鳥への進化の展示でした。
野鳥が好きなので、「恐竜と鳥の関係」というのは、昔から興味を持ち続けてきたテーマだったからです。

私の子どもの頃は、ドイツで発見された始祖鳥の化石は有名だったものの、鳥は恐竜とは別の爬虫類から進化したという説が有力でした。これは、恐竜では鎖骨が退化消失しており、鎖骨を持つ鳥類が恐竜類から進化したという説が支持されなかったからです。

ところが、近年、獣脚類に鎖骨を持つ恐竜が次々見つかり、中国のゴビ砂漠から羽毛恐竜が非常に多数発見されるに至って、鳥は恐竜の獣脚類から進化したことが明らかになりました。

現在では、細かい系統も解明されつつあり、結論を先に言うと「今も生きている恐竜が鳥類」なのです。


福井県立恐竜博物館では、その恐竜から鳥への進化が目で分かる展示がされていました。

↓羽毛恐竜シノサウロプテリクス(中華竜鳥)の展示
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↓オヴィラプトル類の展示
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↓アーケオプテリクス(始祖鳥)の展示
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下の図をご覧ください。
これまで、現生の脊椎動物は、魚類、両生類、哺乳類、爬虫類、鳥類の五つの綱に分類されてきました。しかし、実は鳥類は恐竜に属するわけですから、本当の分類としては、「爬虫・鳥綱」とするか「鳥は爬虫類のひとつ」とすべきなのです。(事実、2015年のRuggiero et al. の分類体系によると、鳥類は爬虫綱の中の下位分類に鳥亜綱として、綱から亜綱へと階級が下げられています)

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それでは、人間中心の分類進化ではなく、鳥類目線で進化系統を解説します。


哺乳類は、はるか昔の古生代の石炭紀に、爬虫類も属する有羊膜類から分岐した単弓類をルーツとし、三畳紀には最初の哺乳類とされるアデロバシレウスが誕生しています。
それに比べると鳥類は新しく、中生代のジュラ紀後期に恐竜の獣脚類の中のマニラプトル類から分岐した、恐竜の進化の最終形です。
つまり、哺乳類は単弓類の後身であるのに対し、鳥類は爬虫類の恐竜から進化したもので、分岐分類学的には鳥は恐竜の一つの枝に過ぎないのです。


<上図の有羊膜類から現生鳥類に至る進化を、一番下に階層分類表を掲げますので参照しながらお読みください>


まず、恐竜(Dinosauria)というのは、爬虫網の双弓類の中の「主竜類」に属する一部の系統です。よく混同されますが、水生の「首長竜」や空を飛ぶ「翼竜」は恐竜ではありません。「翼竜」は恐竜と兄弟系統のいわば近い仲間ですが、「首長竜」は遠い系統で恐竜よりむしろ有鱗類 (現生のトカゲ、ヤモリ、ヘビ類)に近いのです。


恐竜は、大きく「鳥盤類」と「竜盤類」に分かれるとするのが従来の考え方でした。

●「鳥盤類」は、恥骨が後ろを向く鳥のような骨盤を持つ恐竜の仲間で、ほとんどが草食です。剣竜と呼ばれるステゴサウルスや角竜と呼ばれるトリケラトプスが有名です。

●「竜盤類」は、四足歩行の「竜脚類」が主たる構成員です。「竜脚類」は史上最大級のスーパーサウルスやアパトサウルスなどが属する巨大草食恐竜の仲間です。


●「獣脚類」はティラノサウルスに代表される生態系の頂点に君臨した肉食恐竜が多い仲間で、従来は「竜盤類」に属するとされてきました。

ところが、2017年3月に、ケンブリッジ大等のチームの画期的な新説が発表され、「獣脚類」は「鳥盤類」に近い仲間であるとされました。「獣脚類」と「鳥盤類」をまとめる「鳥後脚類(オルニソスケリダ)」という新概念が提唱されたのです。

私はこの獣脚類の新説を支持する者で、恥骨が後ろを向く鳥類の進化の過程が、非常にすっきりしたと考えています。


その「獣脚類」の中で、小型で華奢な体躯で前肢が長い「マニラプトル」(手泥棒という意)という仲間がいます。
マニラプトル類では映画『ジェラシック・パーク』で知能の高い悪役として描かれ脚光を浴びたヴェロキラプトルが有名ですが、鳥類はこのマニラプトル類の中から生まれたと考えられます。マニラプトル類は、多くの種類で何らかの羽毛を持ち、恒温性も有していた可能性が高く、一部には羽毛を利用した簡単な飛行能力も有していました。

鳥類は、このマニラプトル類の中から進化しました。

すなわち、鳥は、爬虫類の中でも亀・蛇・トカゲ類よりずっと恐竜に近く、恐竜を含む「主竜類」の中の「獣脚類」の中の「マニラプトル類」のひとつの群なのです。
表現を変えれば、恐竜は、約1万種の鳥類という形で現在も生存していると言えるでしょう


以下、恐竜から鳥類への進化を中心にして、分岐してきた階層の分類表を示します。(なお、は現生の生き物の説明、は恐竜から鳥類に至る系統の分岐点、は日本産のものを表します。)



鳥への進化の階層分類表

有羊膜類 Amniota - 石炭紀に両生類から進化し、発生の初期段階に胚が羊膜を持つもの・・・爬虫類や哺乳類を含む
 単弓類 Synapsida <哺乳類以外絶滅>
  盤竜類 <絶滅> 石炭紀~ベルム紀に棲息したディメトロドンなど
  獣弓類 ペルム紀前期に盤竜類から派生進化
   獣歯類
    キノドン類
     哺乳形類 アデロバシレウス -- 三畳紀
      哺乳類 現生の獣類
       原獣類 卵を産む哺乳類である単孔類(カモノハシなど)
       獣形類 胎生の哺乳類
        後獣類 腹部に袋を持つ有袋類の仲間でカンガルー、オポッサムなど
        真獣類 胎盤を持つクジラから人間まで現生哺乳類の主流
 竜弓類 Sauropsida
  中竜類 Mesosauria
  爬虫綱 Reptilia  いわゆる爬虫類
   無弓類 Anapsida <絶滅>
   双弓類 Diapsida
    細脚類 <絶滅>
    魚竜類 <絶滅>大型海棲爬虫類(イクチオサウルス、ショニサウルス、ウタツサウルスなど)
    竜類 sauria
     鱗竜形類
      鰭竜類 <絶滅>
       偽竜類 (ノトサウルスなど)
       首長竜類 水中の生態系で頂点。胎生(エラスモサウルス、プレシオサウルス、フタバスズキリュウなど)
      鱗竜類 Lepidosauria
       ムカシトカゲ類 (現在もニュージーランドの極小域に生息する原始的な形質を残した爬虫類)
       有鱗類 (現在も繁栄する爬虫類で、トカゲ、ヤモリ、イグアナ、ヘビ類、モササウルスなど)
     主竜形類 Archosauromorpha
      カメ類 (甲羅をもつ爬虫類で現在も世界中に棲息している亀類
      主竜類 Archosauria
       クルロタルシ類 <ワニ類以外絶滅>
        偽鰐類 <絶滅>
        植竜類 <絶滅>
        ワニ類  (現生の生物としては鳥類に次いで恐竜に近い。クロコダイル、アリゲーターなど
       鳥頸類 Ornithodira
        翼竜類 <絶滅> 初めて空を飛んだ脊椎動物(プテラノドン、ケツァルコアトルス、ヒタチナカリュウなど)
        恐竜類 Dinosauria <鳥類以外絶滅> いわゆる恐竜
         竜盤類
          竜脚類
           古竜脚類 中型の草食恐竜(プラテオサウルス、アンキサウルスなど)
           新竜脚類 四足歩行の超大型草食恐竜
            ディプロドクス類 (ディプロドクス、アパトサウルス、スーパーサウルスなど)
            ティタノサウルス類 (ブラキオサウルス、アルゼンチノサウルス、フクイティタン、丹波竜など)
         鳥後脚類(オルニソスケリダ)2017/3に提唱された新分類で、獣脚類を鳥盤類の仲間とする新概念
          鳥盤類 <絶滅> 恥骨が後ろを向く骨盤を持つ恐竜の仲間で草食が多い
           装盾亜目  背中に剣板や尾にスパイクを持つ剣竜類(ステゴサウルス、アンキロサウルスなど)
           角脚類 
            鳥脚亜目  二足歩行の草食恐竜(イグアノドン、フクイサウルス、コシサウルス、むかわ竜など)
            周飾頭亜目  四足歩行の草食で頭部に突起を持つ(トリケラトプス、石頭竜など)
          獣脚類  二足歩行の主に肉食の恐竜  <鳥類以外絶滅>
           ケラトサウルス類
           テタヌラ類
            スピノサウルス類 背中に帆のような突起を持つ史上最大クラスの肉食(但し魚食)恐竜
            アヴィテロポーダ類 
             カルノサウルス類 大型肉食恐竜の仲間(アロサウルス、シアッツ、フクイラプトルなど)
             コエルロサウルス類 羽毛を持ち始めた恐竜 ティラノサウルス以外は小型が多い
              コンプソグナトゥス類 羽毛を持つ小型肉食恐竜で、秒速17.8mで走った
              ティラノサウルス類 史上最強と言われる肉食恐竜で羽毛を持つ可能性大。日本では歯が出土
              マニラプトル類 長い腕と三本指の手を持つ恐竜で、鳥類など飛翔能力のある種も含む
               アルヴァレスサウルス類 羽毛を持つ小型恐竜で走るのが速かった
               テリジノサウルス類 かぎ爪を持ち原始的な羽毛を有する恐竜
               オヴィラプトル類  羽毛を持ち抱卵する恐竜で、恒温性の可能性が高い
               エウマニラプトル類 羽毛恐竜 (トロオドン、ヴェロキラプトル、ミクロラプトルなど)
               鳥群 Avialae
                始祖鳥  発達した風切羽を持つ鳥類恐竜 -- ジュラ紀後期
                孔子鳥  翼に爪を持つ鳥類恐竜で羽ばたいて飛んでいた -- 白亜紀前期
                エナンティオルニス類  現生の鳥類の姉妹群で前羽に爪を持つ -- 白亜紀
                真鳥類 Ornithurae
                 ヘスペロルニス クチバシに歯を持つ海鳥で白亜紀末期に絶滅
                 新鳥類
                  イクチオルニス 現生鳥類に近い海鳥で白亜紀末期に絶滅
                  現生鳥類 (Neornithes)
                   古顎類(ダチョウ、エミュー、キウイなど)
                   新顎類
                    キジカモ類(キジ、ニワトリ、ライチョウ、カモ、ガン、ハクチョウなど)
                    新顎小綱 (Neoaves)・・・・上記以外の新生代以降に分化した多くの鳥類





以上の階層分類表は私が独自に構成したもので、あくまで代表的なグループ・種類を抜粋して書いています。(完全に網羅した系統分類表ではありません)


始祖鳥以前の後期ジュラ紀に、アンキオルニスという羽毛恐竜がいました。また、アウロルニスという鳥的な種も発見されました。これらが直接の鳥の祖先かどうか諸説あり確定するに至っていません。ただ、この時期、鳥に似た恐竜がいろいろ発生し、この中から真の鳥類が出現したのは間違いありません。

↓アンキオルニス想像図
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アンキオルニスは高さ30センチほどなのですが、この小型化も鳥への大きな一歩でした。小型化することで、鳥類の特徴が途切れることなく徐々に獲得され、飛翔能力も滑空から完全飛行へと発達したのです。
中生代末に多くの恐竜が絶滅しましたが、鳥類だけは生き延びました。これは、小型化と飛翔能力によるという説を唱える学者もいるのです。




さて、上に述べたように、私が福井県立恐竜博物館に行く直前の、2017年3月23日にネーチャーに画期的な論文が発表されたのです。
それが、ケンブリッジ大等のチームの、「獣脚類」は「鳥盤類」に近い仲間であるとする新説です。ここで「獣脚類」と「鳥盤類」をまとめる「鳥後脚類(オルニソスケリダ)」という新グループ概念が提唱されました。(Nature 543, 7646 を参照してください

ネットでこれに言及したサイトでは、「恐竜の新しい系統関係の提唱」 と 「ティラノサウルスとステゴサウルスは親戚関係にあった」 が分かりやすくてオススメです。

私は、「獣脚類」が「竜盤類」より「鳥盤類」に近いというこの新説に大きな共感を覚えましたので、系統分類表を新たにまとめたく思い、今日のこのブログ記事を書いたのです。新説が出たのを機会に、頭の中を整理したかったのです。

この新説が学会で全面的に承認されたわけではないですが、有力説であることは間違いなく、私は非常に説得力があると思います。
新説のおかげで、恐竜の鳥類への進化の道筋が、より分かりやすくスッキリしたと考えています。


これまで、恐竜の定義は、「恐竜は、スズメとトリケラトプスの共通祖先と、そのすべての子孫」でした。
しかし、新説によると、スズメ(鳥類)とトリケラトプス(鳥盤類)の共通祖先は、竜盤類を含まなくなるので、竜盤類が恐竜でなくなってしまいます。
そこで現在の、新しい恐竜の定義は、「恐竜は、スズメ(鳥類)とトリケラトプス(鳥盤類)とディプロドクス(竜盤類)の共通祖先と、そのすべての子孫」 となったのです。



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2017年 04月 25日 |
福井県立恐竜博物館の1階は、柱のない巨大ドームの中に、44体の恐竜全身骨格などが「恐竜の世界ゾーン」として所狭しと展示されています。

↓照明はスポット的にあるものの、全体的には暗く恐ろしげな雰囲気を出しています。
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↓ 1階から2階へは長いスロープがあり、恐竜の世界ゾーンを見下ろすことができます。柱のないドーム空間に展開する恐竜たちの骨格姿を一望できるスポットです。
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44体の恐竜全身骨格展示というのは、日本最大規模で、世界的にも有数なものですが、個々に写真を並べると気分を害される方もおられると思いますので、その主な写真は More に掲載しました。ご興味のある方のみ、下の  More 恐竜の骨格展示写真 をクリックしてご覧ください。

本文では、ティラノサウルスについて書きます。



ティラノサウルスは、地球史上最強の陸上生物として、あまりにも有名ですが、じっくり観察すると様々な謎があります。

↓骨格展示を見る分かるように、巨大な身体のプロポーション的に異常に顔部分が大きく、後肢(足)も大きいのに対し前肢(手)が非常に小さいのがティラノサウルスの特徴です。
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↓前回載せたものですが、ティラノサウルスの等身大復元模型もご覧ください。
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ご覧のように、ティラノサウルスの顔部は巨大で、横にも分厚く、この顔の形は、口が大きく強靭なことと同時に脳が大きいことを示しています。
体長に関しては、より大きい獣脚類恐竜(スピノサウルスやギガノトサウルス)がいますが、いずれも顔部は細長くて薄い形で、顎の力自体は、はティラノサウルスに比して劣ります。

ティラノサウルスの噛む力は、6万ニュートンとされ、ライオンの2000ニュートン、ワニの6000ニュートンと比べて圧倒的に強力です。
知能もあり集団で狩りをした状況の化石もあり、やはり、ティラノサウルスは、地球史上最強の陸上生物であることは間違いないようです。


1990年に米国サウスダコタ州で発見されたティラノサウルスの有名化石「スー」は、骨格がそろったほぼ完全な化石で、体長は約13m、体重は約6t、年齢は28才程度と推測されています。

何故、このように強大に進化していったのでしょうか? これが一番の謎です。


最も有力な説は、主要な獲物であったトリケラトプス類と巨大化競争で共進化したとするものです。
狩られる側の植物食恐竜トリケラトプスは、ティラノサウルスと同時期同地域に生息し、身体全体を巨大化させ首を守る盾(フリル)も大型化させているのです。

↓福井県立恐竜博物館のトリケラトプスの全身骨格展示
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大型化することで捕食されることを防ごうとしたトリケラトプスに対し、ティラノサウルスも大型化で対処し特に顔部を分厚く巨大化させ噛む力と知能を高めたのです。

ティラノサウルスは、特にトリケラトプスの首の肉が好物だったようで、フリルを噛んで首を引きちぎり食べていたようです。くわしくは、こちら <ティラノサウルスがトリケラトプスを食べる時のガイドライン>



ティラノサウルスの前肢(手)が異様に小さいのも謎です。

↓ティラノサウルスの前肢を拡大撮影してみます。
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恐竜の指は三本指のものが多いのですが、ティラノサウルスの前肢は珍しく二本指です。また太い後肢(三本指)と対照的に非常に小さいものです。

ティラノサウルスの前肢が小さい理由については諸説乱立しています。

(1)二足歩行肉食恐竜として顔部<顎の噛む力>を大きくする方向に進化し、重量バランスをとるため前肢が小さくなった。
(2)強大な顔部だけで捕食するスタイルに進化したので、前肢はほとんど不要になった。
(3)「頭が小さく腕が太い肉食恐竜」と「頭が大きく腕が小さい肉欲恐竜」の両方が生まれ、生存競争で後者が勝った。
(4)起き上がる際に、補助的に前肢を使用した。
(5)爪楊枝のように歯の掃除に使った。
(6)比較して小さく見えるだけで、前肢は切り裂きによって獲物にとどめを刺すための武器だった。


私は上記の(1)説プラス(2)説を支持します。捕食方法と重量バランスをとるための進化が一致したと考えます。
顔を大きくすれば脳も大きくなり動作制御や知能も発達します。そのかわり前肢は小さくし重量を減らしたのではないでしょうか。

少なくとも、ティラノサウルスは強大な顎と歯により獲物をかみ砕いたり引きちぎったりして捕食していたので、ライオンのように前肢を使って獲物を倒し捕食するスタイルをとらなかったのです。



ティラノサウルスは、脳が大きく特に嗅球部分が発達しており、嗅覚がとても優れていました。また、視覚も鋭く、立体視ができる数少ない恐竜のひとつであり、非常に進化した三半規管を持っていることから、運動能力も優れていたようです。知能も高く、ある程度の集団で狩りをしていたとする説が有力です。

ティラノサウルスの姿勢については、尻尾を地面につけず、体をほぼ水平に延ばして活動し、尻尾は水平姿勢の重さのバランスをとるために重要な役割を果たしていました。
昔、考えられていた尻尾を垂らしたカンガルー型の姿勢は否定されています。


また、スカベンジャー(腐肉食者)であったという説も、現在では否定されており、生態ピラミッドの頂点に位置するプレデター(捕食者)であったとする説が認められています。


この他の、ティラノサウルスの体温(恒温性かどうか)、羽毛の有無、走行速度については、たくさんの説があり、まだ決定的な証拠が見つかっておらず、謎となっています。
もし派手な羽毛をまとっていたとすれば、外観の雰囲気が全く変わりますので、興味深いところです。

<たびねす記事もよろしく>
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More 恐竜の骨格展示写真 
2017年 04月 20日 |
ボーンベッドから上がった1階では、まずティラノサウルス・レックスの等身大の動く復元模型が出迎えてくれます。地球史上最強の陸上生物とされるティラノサウルスの姿は迫力満点で、度肝を抜かれます。
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ここから奥の1階の無柱のドーム空間に、恐竜の全身骨格展示や等身大の恐竜が並ぶジオラマの見事な「恐竜の世界」が広がっています。
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1階ドーム空間の奥にあるジオラマは「中国四川省の恐竜たち」というテーマで設えられており、とても雰囲気があります。
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はるか遠くの夕景の中に見える恐竜たちの姿はジオラマらしい素敵なもので、写真スポットになっています。
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↓ステゴザウルス
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↓ジオラマの端にある巨大な竜脚類の立ちあがった等身大模型は圧巻で、はるか高みの木の葉を食べている瞬間が再現されおり必見。こういう想像を絶する生き物が実際に生きていたことに驚かされます。
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実際に1億年前には、地球上にこのような光景が広がっていたわけです・・・
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日本で発見された恐竜の等身大複製もあります。

↓フクイサウルス・テトリエンシス(イグアノドン類に属する草食の恐竜)
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↓フクイラプトル・キタダニエンシス(獣脚類の肉食恐竜)
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<たびねす記事もよろしく>
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2017年 04月 15日 |
「たびねす」に、私の「中生代へタイムスリップ!福井県立恐竜博物館を完全制覇」という記事が掲載されました。

恐竜を中心に多くの化石標本やジオラマが展示されており、太古の世界を体験できるネーチャー系の素晴らしい博物館ですので、ぜひご覧ください。
どうぞよろしくお願いします。

(44)中生代へタイムスリップ!福井県立恐竜博物館を完全制覇
http://guide.travel.co.jp/article/25779/









ブログでも、上記の、たびねす記事とタイアップして、恐竜博物館について詳しく紹介していきます。


福井県勝山市の山麓に、恐竜などの化石資料を展示した日本最大のミュージアムがあります。それが福井県立恐竜博物館。卵型の巨大なドームが印象的で、展示室は約4500平米、恐竜全身骨格が44体もある魅力あふれる博物館です。また、博物館の周辺は「かつやま恐竜の森公園」となっており、一日中楽しむことができます。

↓かつやま恐竜の森公園の現地案内看板
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↓恐竜博物館ドーム遠景
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↓恐竜博物館入り口前
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恐竜博物館に入場すると、建物の3階部分のエントランスホールになっており、そこから長さ33mのエスカレーターで一気に地下1階まで下り、見学がはじまります。三脚とフラッシュ使用は禁止ですが、それ以外の写真撮影は自由ですので、見学しながら心ゆくまで写真を撮ることができます。

↓地下1階への33mのエスカレーター
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地下1階にはダイノストリートと名付けられたトンネル状の廊下があり、両側に大きな実物化石が埋め込まれています。これらは見事な化石標本で、自然の造形美を感じさせるもの。まずは美術品のような化石の世界を味わってください。

↓ダイノストリートの美しい化石たち 4枚
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地下1階ダイノストリートの突き当りには通称ボーンベッドと呼ばれる竜脚類カマラサウルスの産状化石があります。これは発掘された時そのままの全身骨格の状態が見られる貴重なもの。全長15mのカマラサウルスがエビ反りの姿勢のまま化石となり、アメリカ・ワイオミング州で発見され、ここに展示されています。

↓ボーンベッド至近見学
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↓ボーンベッドを上から撮影
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2016年 08月 11日 |
山ごもりから帰ってきました。たっぷりと充電することができました。また今日から新たな気持ちでブログを再開します。

とはいえ、暑いですね。
涼しい山にしばらく滞在していましたので、帰宅後の大阪の酷暑はつらいです。

ということで、残暑お見舞い申し上げます。
皆様におかれましても、熱中症に十分注意してお過ごしください。


今日は、信州の標高2000mくらいの場所で撮影した野生の鹿の写真をアップします。

亜高山帯の原生林の中を歩いていると、鹿の家族と出会いました。なんとか数枚写真を撮りましたが、全くの野生の鹿ですので、私の姿に気付くと逃げていきました。
森の妖精のような雰囲気の美しい鹿たちでした・・・・

↓立派な角を持つ雄でしたが、角が葉っぱに隠れてしまいました。
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↓草を食む雌
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↓こちらに気付いた雌
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↓鹿の棲む森
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2015年 01月 01日 |
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一年の計は元旦にあり。
また新たな気持ちでチャレンジして行きましょう。
今年もどうぞよろしくお願いします。


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2014年 10月 31日 |
大台ケ原の原生林を抜けていく、湿った林間の道を辿っていると、珍しい生き物に遭遇しました。
それが、オオダイガハラサンショウウオです。

最初は、落ち葉の美学の写真を撮りたくて、下を見ながら歩いていました。

↓こんな小川があり、ブナなどの落葉が流れに舞って良い感じだなあと一枚撮った次の瞬間・・・
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↓足元に生き物の動く気配が・・・蛇か蜥蜴か、はたまたツチノコか?・・・いや、それにしては動きがのろいぞ・・・
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↓体長20cm弱で、どう見ても両生類の山椒魚の雰囲気ですが、普通の小型サンショウウオよりは色が青黒く大きい感じです・・・
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↓のそのそと、四肢を交互に動かし身体を縮めたり伸ばしたりして、ゆっくり地面を歩いて来ます。、
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↓これは、ひょっとして絶滅危惧種のオオダイガハラサンショウウオではないか!
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↓最後は、横1000ピクセルの写真をアップしますので、ぜひクリックして大きくしてご覧下さい。
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登山後、大台ケ原ビジターセンターで上の写真を専門家に見せたところ、オオダイガハラサンショウウオに間違いないとのお墨付きをいただきました。

オオダイガハラサンショウウオは、奈良県と三重県の天然記念物に指定されており、採集禁止です。

主に紀伊半島の標高の高い深山の渓流・林床に分布する希少種で、近年は、開発による生息地破壊、水質汚染などにより生息数は減少しているそうです。もちろん、環境省レッドリストの絶滅危惧種です。

私にとっては、オオダイガハラサンショウウオは初見でしたので、撮影できて、とても嬉しかったです。


<オマケ>
↓前回アップした逆光の「霧氷の華の森」の写真を大きくして見せてほしいという要望が寄せられましたので、横1000ピクセルのものをアップします。ぜひ写真をクリックして大きくしてご覧下さい。
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<追記> (2014-11-01 18:37)

山椒魚の生態について、ご質問がありましたので、追記します。

日本の山椒魚の仲間は、オオサンショウウオ以外は全て20cm以下の小型山椒魚類です。
厳密には、オオサンショウウオはオオサンショウウオ科に属し、小型山椒魚類はサンショウウオ科で別の仲間です。
その日本のサンショウウオ科の中で、最も大きいのがオオダイガハラサンショウウオです。
海外では、この仲間で一時人気になったウーパールーパー(=メキシコサラマンダー)が有名ですね。

食性は動物食で、ミミズや小型の昆虫類を食べるそうです。

なお、オオダイガハラサンショウウオは、幼生(オタマジャクシのような形)は水中生活ですが、変態して成体になると、陸上で生活し、繁殖期だけ水中に戻ります。
とはいえ、あくまで両生類ですので、森の水辺や渓流近くの林間に棲息するようです。

↓上記写真を拡大して切り出してみました。
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↑こうして見ると、約4億年前に肺魚類から進化して、はじめて陸上にあがった脊椎動物である原始的両生類の姿を留めているように感じます。
まだ水際から離れられないとはいえ小さな肺を持っています。ここから、爬虫類や哺乳類が進化していったのですね・・・

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2014年 08月 06日 |
死海の荒野で貴重な絶滅危惧種であるアイベックスに遭遇しました。
アイベックス類の中でも特に立派な角を持つ雄のヌビアアイベックスらしいです。野生のヌビアアイベックスを見たのははじめてでしたので感動しました。

以下、全ての写真はクリックすると拡大表示されますので、ぜひ大きくして御覧ください。

↓崖の上に現れたヌビアアイベックス
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↓死海をバックに、こちらを意識して警戒しながらもポーズをとってくれました。
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↓死海をバックに、ドアップで。
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アイベックスはユーラーシア~北アフリカの厳しいい自然環境の場所に点々と分布するウシ科の哺乳類で多くの種類・亜種があります。
スイスの山岳地帯に分布するアルプスアイベックスが有名ですが、ピレネーのスペインアイベックス、ロシアのカフカスアイベックス、シベリアアイベックスやエチオピアのワリアアイペックスなどもあります。

今回撮影したアイベックスは、アラビア半島やアフリカ北東部の荒野に棲息するヌビアアイベックスのようです。
ヌビアアイベックスは荒野~砂漠の貴重な肉として、昔から人間に狙われ、生息数が減少しています。現在は絶滅危惧種として保護されていますが、大きな角を標的とする密猟があるそうです。
人間が有用動物として家畜化し増やしてきたラクダとの生存競争もあり、将来絶滅する可能性があります。
もともと厳しい自然の中で人間に追われてなんとか棲息してきた動物です。このアイベックスも頑張って生き抜いてほしいものですね。

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2014年 03月 17日 |
DEAD-SEA (SIKAI) no HOTORI de

YASEI no SIKA (An ibex) wo SATUEI SIMASITA
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USIRO ni MIERU MIZUUMI wa DEAD-SEA (SIKAI) desu
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2014年 02月 26日 |
過日、奈良で撮影会を実施しました。
まずは、朝の奈良公園での鹿寄せです。

考えてみれば、ここ四年ほど連続して鹿寄せに来ています。亡くなられた写友との思い出もある行事なので、毎年の冬の風物詩として、続けて観察し撮影していきたいものです。

奈良の鹿愛護会の方がホルンを吹いて、鹿を呼び、ドングリの実を撒きます。
森の奥から沢山の鹿が走って集まってきます。

そうした鹿寄せの風景を、楽しく御覧ください。
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