模糊の旅人
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2017年 08月 29日 ( 1 )
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2017年 08月 29日 |

伊吹山の代名詞ともいえる美しい花がシモツケソウです。バラ科の多年草で、ピンクのふわっとした雰囲気は夏の山の妖精のようです。年によって開花量が異なりますが、運が良ければ群生して咲く景色も見られます。

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↓たくさん咲いていると見事です。
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10年ほど前から、シモツケソウの花が減り、心配されていました。

最近は、関係者の保護努力により、シモツケソウの開花数が復活しており、大きな群落も昔のように見られるようになってきました。
有難いことで、これからもこの繊細で美しい花の姿を見守っていきたいものです。

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群生するシモツケソウのお花畑の美しさは例えようもありません。
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↓霧が立ち込める中でのシモツケソウ群落も良いものです。夢幻的です。

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↓シモツケソウの上下に葉先が三裂した赤い細棒のような花が見えています。これがシモツケソウを圧迫しているアカソです。

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シモツケソウの減少をもたらした大きな原因は、このアカソという花の勢力拡大です。

アカソはイラクサ科の強勢な多年草で、60cmから120cmまで大きくなるため、アカソが繁殖すると他の植物が埋もれて枯れてしまうのです。

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伊吹山の山頂付近では多種多様な花が咲きますが、特にアカソ、次いでテンニンソウが優勢になってきており、他の植物が脅威にさらされています。特に生育環境が似ているシモツケソウの被害が多いようです。

異常繁殖した植物は盛期を過ぎると再び減少するものですが、アカソとテンニンソウに関してはそんな減少する気配が見られません。

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植物の生存競争といえばそれまででですが、伊吹山の植物の変遷には、多くの観光客や登山者にさらされる影響も指摘されており、人間が踏み込む環境に適したアカソのような植物に優位に働いているのです。


↓アカソも撮影仕方によっては、それなりに綺麗に見えますが・・・

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↓他の花(クルマバナ)を圧迫しつつあるアカソです。

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アカソは人気のない花なので可哀そうな気もしますが、お花畑がアカソだらけになってしまうのは、植物環境が貧しく単調になり考え物です。

外来種ヒメジョオンも広がってきており、これについては駆除する活動が行われているようです。

人間の生活環境に適応したススキやオオヨモギも勢力を増してきており、伊吹山独特の植物が減るのは望ましいことではありません。

入山者を制限すべきという意見もありますが、多種多様な花が咲き乱れる伊吹山だからこそ多くの登山者が殺到するわけで、それを一部の特権的な人にだけに見せるというのは反対です。誰でもこんな雲上の楽園を見たいわけで、伊吹山の素晴らしさを多くの方に味わってもらえるような方向で、自然保護に努めていくようにしてほしいです。

地球温暖化や鹿の食害という問題もあり、人気の伊吹山ならではの自然保護の難しさがあるようです。






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