伊吹山の代名詞ともいえる美しい花がシモツケソウです。バラ科の多年草で、ピンクのふわっとした雰囲気は夏の山の妖精のようです。年によって開花量が異なりますが、運が良ければ群生して咲く景色も見られます。
最近は、関係者の保護努力により、シモツケソウの開花数が復活しており、大きな群落も昔のように見られるようになってきました。
有難いことで、これからもこの繊細で美しい花の姿を見守っていきたいものです。
↓霧が立ち込める中でのシモツケソウ群落も良いものです。夢幻的です。
↓シモツケソウの上下に葉先が三裂した赤い細棒のような花が見えています。これがシモツケソウを圧迫しているアカソです。
シモツケソウの減少をもたらした大きな原因は、このアカソという花の勢力拡大です。
アカソはイラクサ科の強勢な多年草で、60cmから120cmまで大きくなるため、アカソが繁殖すると他の植物が埋もれて枯れてしまうのです。
伊吹山の山頂付近では多種多様な花が咲きますが、特にアカソ、次いでテンニンソウが優勢になってきており、他の植物が脅威にさらされています。特に生育環境が似ているシモツケソウの被害が多いようです。
異常繁殖した植物は盛期を過ぎると再び減少するものですが、アカソとテンニンソウに関してはそんな減少する気配が見られません。
↓アカソも撮影仕方によっては、それなりに綺麗に見えますが・・・
外来種ヒメジョオンも広がってきており、これについては駆除する活動が行われているようです。
人間の生活環境に適応したススキやオオヨモギも勢力を増してきており、伊吹山独特の植物が減るのは望ましいことではありません。
入山者を制限すべきという意見もありますが、多種多様な花が咲き乱れる伊吹山だからこそ多くの登山者が殺到するわけで、それを一部の特権的な人にだけに見せるというのは反対です。誰でもこんな雲上の楽園を見たいわけで、伊吹山の素晴らしさを多くの方に味わってもらえるような方向で、自然保護に努めていくようにしてほしいです。
地球温暖化や鹿の食害という問題もあり、人気の伊吹山ならではの自然保護の難しさがあるようです。
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シモツケソウの素晴らしい写真ですね。
バックがきれいにボケて見事です。
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初めて見る花で、ほんとにうっとりしてしまいます。
バラ科というのも何となくうなずけますね。
実のようなまん丸いのは蕾で、開き咲いた花と一緒の花姿がとてもチャーミング・・・色もバラ色で愛らしい♪
これが一面に咲き誇っているお花畑は、ほんとに夢物語の世界のようでしょうね。
それをアカソという外来種が襲いかかろうとしている由、
自然界の弱肉強食の例だとしても、嘆かわしく、許し難い話です。
三裂したアカソの花は悪魔の爪のようで、呪わしく怖〜い・・・
真のナチュラリスト—−高山植物愛好者によって、その環境危機の打開が計られているとは敬服の至りです。
模糊の旅人もそのお一人で、単に美しい植物を愛でるだけではないポリシーに共感を覚えます。
シモツケサウ古代めきたる雅びさで伊吹山頂の風を彩る
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ピンクのかわいらしい小花が集まったシモツケソウがとても愛らしいですね。素敵なお花畑です。
霧の中のシモツケソウのお花畑は、とても幻想的ですね。
アカソと一緒に写っているクルマバナもかわいらしいです。
伊吹山の自然が、これからも登山者の目を楽しませてくれることを願います。
植物好きなLLサイズで嬉しいです。