模糊の旅人
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ヒッタイト帝国の首都ハットゥシャ遺跡(中編)ライオン門 ~トルコ再訪(24)
2016年 10月 27日 |
ハットゥシャ遺跡は、北が低く南が高い広い谷に位置し、東~南~西に尾根のある防御に優れた形になっています。ここが、ヒッタイトの首都に選ばれると、尾根上に外周6km強の城壁が築かれ全体を取り囲み、大きな城塞都市として機能していました。

北側低地のグリーンストーンのある大神殿遺跡の一帯が「下市」と呼ばれ当時の住居跡もあります。ここから南西に向けて、現在は整備された急な道路を上っていくと「上市」と呼ばれる山の手の遺跡跡に至ります。この上市の最西にある城壁の門がハットゥシャのシンボルとして有名な「ライオン門」です。
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↑写真のように、向かって右側のライオンは古いオリジナルで、左側のライオンの顔は破損していたため復元された新しいものです。

↓左側ライオンの横顔・・・顔の部分だけが新しいので少し違和感があります。年月が経過すれば馴染むかも知れませんね。
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↓右側ライオンの横顔・・・やはりこちらの古いほうがナチュラルで風格があります。ライオンの身体に模様もわずかに残っています。
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↓右側ライオンの上部も入れて斜め前から撮影
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本来は上部を巨大な石垣アーチ壁に取り囲まれたトンネル状の強固な門で、門扉は一説によるとヒッタイトらしく鉄製であったとのことです。

このライオン像は城壁の外側を向いており、城壁内に悪霊が入るのを防ぐ役目を持っていました。また、はじめてここを訪れた者に対しても、圧倒的な威圧感を与えていたと想像されます。

↓説明看板
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↓説明看板右下のライオン門の復元想像図を拡大してみます。巨大な石垣が上部を取り巻いていたのです!
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↑ライオン門は、まるで頑丈なトンネルのような感じで、非常に大きな建造物であったことが分かります。
これは、次回に掲載するスフィンクス門地下道(イェルカプ)の謎を解くカギになる写真です。


この復元想像図のライオン門を見ると、門番のライオンが巨大な石垣トンネル門を両側から保護しているように感じられました。
これは、まさに後にアジアに広がる、狛犬やシーサー文化のルーツではないでしょうか?


↓昼食レストランのテーブルクロスにデザインされたライオン門。やはりここは、遺跡のシンボル的存在です。
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ハットゥシャに入るのは、北側の谷の入り口以外では、この南西尾根にあるライオン門と、南側頂上尾根にあるスフィンクス門と、南東尾根にある王の門の三か所でした。しかも、三つの門はいずれも外側が谷に面した要害にあります。

↓現在のライオン門の外側です。巨大な岩のある谷が広がっていました。
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↓ライオン門の外側から内側の門を撮影してみました。この石垣に囲まれた場所は、往時は、上部も石垣に覆われたトンネルであったわけです。
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↓内側に戻って遺跡を撮影。手前が上市の跡で、左奥の台地上の遺跡が皇帝が住んでいた王城要塞(ブユックカレ)の跡です。
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↓ライオン門の近くで咲いていた梅の木です。
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3月のトルコは、白からピンク系の木の花がたくさん咲いており、梅、アーモンド、桜をよく見かけました。中でも、梅が一番多かったです。日本の梅(ジャパニーズ・プラム)とは少し違いアンズ(アプリコット)に近いようです。

<参考> 梅とアンズとは、植物学的には近縁で、自然状態でも容易に交雑します。
  栽培品種としてはスモモも含めて複雑に交配進化しているため、園芸上の分類についても諸説があります。
  世界のアンズ(ウメを含む)生産量では、トルコがトップで、第2位はイランです。


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More 写真展のお知らせ


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第6回 グループ温故斬新 写真展


場所:オリンパスプラザ大阪 オープンフォトスペース
            (大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル 1階)

開催日:2016年11月11日(金)~11月17日(木) <但し日曜は休み>

開催時:午前10時~午後6時  <但し最終日は午後3時まで>


場所の 地図は こちら  

地下鉄本町22・23番出口すぐです。(四つ橋線本町駅が便利です)




4人の仲間による個性豊かな手作りの写真展です。

温故知新ではなく温故斬新ですよ(笑)。
古いものをリスペクトするとともに、現代の斬新な感覚も大切する意です。

皆さまのお越しを心よりお持ち申し上げています。



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by mokonotabibito | 2016-10-27 03:43 | トルコ | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2016-10-27 17:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by youshow882hh at 2016-10-27 23:12
こんばんは。
今日は一日中忙しかったので、
とりあえず ポチ♪ だけで失礼します。
Commented by Lago at 2016-10-27 23:41 x
ライオンは何時の時代でも「強きもの」の象徴とされてきたのですね。
城壁内を守る番人として、当時は威風堂々と辺りを睥睨していたことでしょう。
でも今は? 確かにその風格は残っているけど、時の流れにはやはり逆らえないですね。
石のライオンでも老いてゆくのですね・・・

なお最後の梅はとても立派です。
春にヨーロッパを旅すると、アーモンドか梅か杏の花か、遠目には全く分らないです。
早春だと大抵アーモンドの花、梅や桜は日本ほどはなく、
アンズの花が案外多かったというのが、私の印象でした。
ですから、この見事な梅には少々驚きました。

ライオン門新と古きとバランスを欠きたる今や何故か愛らし

ライオン門傍 (かたへ) に咲ける梅の花いつの頃よりここにありしぞ
Commented by youshow882hh at 2016-10-28 17:38
こんばんは。ゆーしょーです。
外周6km強の城壁とはすごく広いですね。
ライオンの顔ですが、私も右側の古いほうが好きです。
左は復元されたとのことですが、顔だけが真新しくて
周囲の情景になじめませんね。
ポチ♪
Commented by engel777engel at 2016-10-28 21:57
巨大な石垣アーチ壁に取り囲まれたトンネル状の強固な入口のライオン門、復元の想像図から威容が伝わってきます。。。ヒッタイト文化を象徴する鉄の扉があったかもしれないとありますが限りなく夢がひろがります。。
 このライオンの問が狛犬やシーザーにつながると言うお話も興味深く伺いました。。
 左のライオンの顔、なぜこのような修復をしたのでしょうかね。。。

応援ポチッ!!
Commented by youshow882hh at 2016-10-29 11:28
こんにちは。
ポチ♪
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