模糊の旅人
mokotabi.exblog.jp
  Top ;Log-in
ヒッタイト帝国のヤズルカヤ遺跡(後編)大ギャラリー ~トルコ再訪(22)
2016年 10月 21日 |
ヤズルカヤ遺跡では、小ギャラリーの下に、通称大ギャラリーがあります。

↓これが大ギャラリーです。
f0140054_8332573.jpg

小ギャラリーより開けた場所にあるので、より風化が進んでいますが、まさに岩のカンヴァスという感じです。

ヤズルカヤには、多くの神々が描かれており、当時は多神教の世界であったことが分かります。主神テシュプとその配偶神ヘバト、息子のシャルマ神、さらには有翼の神、剣の神、太陽神、月の神、冥府の神なども見られます。男性神はとんがり帽子に丈の短いスカート状の衣類を身に着けており、女性神は円筒状の被り物に長衣姿が多いようです。

↓多くの神が描かれているようですが、判然としません。
f0140054_8342113.jpg

↓下の説明看板の下部の神々のようです。
f0140054_835082.jpg

↓これは、トゥドハリヤ4世のレリーフです。上の写真(説明看板)上部では Great King すなわち大王と説明されています。
f0140054_835371.jpg

↓左側から男神が、右側から女神が描かれています。
f0140054_8361068.jpg

神のレリーフは、ほとんどが身体は正面を向いて、顔は横を向いて刻まれており、これがヒッタイトの正式な様式と考えられます。バビロニアやエジプトの彫像とも似ている部分もあり、後のペルシアなどにも影響を与えました。古代オリエント世界の文化の交流は、想像以上に活発であったのです。

↓相当風化が進んでいます。
f0140054_8371224.jpg

↓黄泉の国の12神像(前回、紹介しました小ギャラリーの12神像より摩耗しています)
f0140054_8374114.jpg

↓そこで、風化しているレリーフにドラマチックトーンを使ってみました。長衣姿なので女性神のようです。
f0140054_838305.jpg

↑アートフィルターのドラマチックトーンで現像すると陰影が強調されるので、こうした風化した遺跡を撮する際には役に立ちます。私は日本の  石仏  などにも使います。


ヒッタイトの遺跡は、エジプトのような乾いた砂漠地帯ではなく、高度1000m以上の山岳地帯で風雨に晒される場所にあるため風化が進んでいますが、それでも3000年以上前の浮彫が多く残されていることが素晴らしいです。ヒッタイト帝国の隆盛していた当時は、さぞ見事な装飾が施された岩壁と神殿が佇立していたことでしょう。


ヤズルカヤ遺跡の入り口には、土産物店の小屋が並んでいましたが、3月という季節柄、一軒だけが開店していました。

↓右端に立っている男性が土産物屋の店主です。後方遠くにトルコの山々が雪をかぶっているのが見えます。
f0140054_8391265.jpg

↓単なる土産物屋ではなく、黒い石を削ってレリーフを浮きだたせる本格的なものを売っていました。茶色いのは粘土板のようです。
f0140054_8394049.jpg

↓石彫りを実演してくれました。確かにテクニックは見事で、絵柄も双頭鷲や動物などセンスが良いです。
f0140054_8401025.jpg

↓最後は、ヤズルカヤ遺跡に咲いていた野の花です。とても綺麗でした。人の手による工芸も良いですが、自然の造形もまた素晴らしいものです。
f0140054_8403336.jpg


にほんブログ村 写真ブログ 旅行・海外写真へ ←応援ポチいただければ嬉しいです。御覧いただきありがとうございます。




More 写真展のお知らせ


================================================================


第6回 グループ温故斬新 写真展


場所:オリンパスプラザ大阪 オープンフォトスペース
            (大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル 1階)

開催日:2016年11月11日(金)~11月17日(木) <但し日曜は休み>

開催時:午前10時~午後6時  <但し最終日は午後3時まで>


場所の 地図は こちら  

地下鉄本町22・23番出口すぐです。(四つ橋線本町駅が便利です)




4人の仲間による個性豊かな手作りの写真展です。

温故知新ではなく温故斬新ですよ(笑)。
古いものをリスペクトするとともに、現代の斬新な感覚も大切する意です。

皆さまのお越しを心よりお持ち申し上げています。



================================================================
by mokonotabibito | 2016-10-21 08:40 | トルコ | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://mokotabi.exblog.jp/tb/26506719
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented at 2016-10-21 16:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Lago at 2016-10-21 17:38 x
この大ギャラリーは、前編の小ギャラリーより更に風化が激しいようですが、
それでも、レリーフが判別可能程度には残っているので、
やはり石の文化なればこそと、貴重ですね。
4枚目の大王像と8枚目の女神像が面白い。
ドラマチックトーンという手法があるとはびっくりで、効果覿面、
美神も、さすがに骸骨めいた顔になっているものの、長衣の襞などリアルで見事です。
当時の彫り師達は、自分たちの手仕事がこれ程長い年月生きながらえる事を確信していたでしょうか?
おそらくそうした不滅への祈りは抱いていたことでしょうね。

ヤズルカヤ遺跡は巨岩文化にて風雨に耐えしレリーフ凄し

遺跡にも野の花あれば巡りゆく疲れ癒されひと息つくも
Commented by youshow882hh at 2016-10-21 20:38
こんばんは。ゆーしょーです。
トゥドハリヤ4世のレリーフは
かなり風化が進んでいるようですが、
それでもまだ衰えもせず素晴らしいです。
ポチ♪

二首目が好きです。
Commented by youshow882hh at 2016-10-22 14:11
こんにちは。
ポチ♪
Commented by マナサビイ at 2016-10-23 14:23 x
たびねすの記事も拝見しました♪
『天は赤い河のほとり』知ってます(笑)
友達が昔ハマったということで教えてもらい、以前京都の図書館で読みふけりました(少女マンガなんです。原作が)。
10年ほど前のことで、面白く夢中で読んだ割に大筋を完全に忘れてしまったのですが(苦笑)、ヒッタイトの時代だったんですね〜。もう一度読みたくなりました。

紋章の酷似のことも書かれていましたが、大昔って今私達が想像するよりも実際はずっと世界が狭かった、お互いが影響し合い、宗教を含む共通項や共通認識が多かった気がしています、私も。
今よりもずっとコスモポリタニズムが進んでて先進的だったのかもなあと。日本も含めて。
そういうのもあって古代文明には、惹かれます。
まだまだ発掘されてない未知の遺跡も眠っていそうですよね。トルコ辺りは。
Commented by youshow882hh at 2016-10-23 16:56
こんにちは。
ポチ♪
<< ヒッタイト帝国の首都ハットゥシ... PageTop ヒッタイト帝国のヤズルカヤ遺跡... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Starwort Skin by Sun&Moon