入場すると巨大な空間が広がっており、圧巻です。
↑上方の空間が主ドーム、下方奥のほうが東側でキリストのステンドグラスや聖人の画が見えます。
この空間に通天閣がすっぽりと入るのですから、すごいです。
聖イサク大聖堂は、ソ連時代には反宗教博物館として利用されたこともありますが、現在はロシア正教の記念博物館として有料で一般公開されています。
写真撮影は可能です。(但し、三脚とストロボは禁止)
見所が多く宗教博物館的な面もあり、入場料を払う値打ちのある教会だと感じました。この入場料収入が、血の上の教会などの修復にあてられたそうです。
↓この主ドーム天井は空から光を取り入れる構造になっており、上部中心には鳩の形が見えます。
↓ドーム中心部を望遠でズームアップ(100m上にあります)
↓斜めに撮影
↓各小ドームの天井画
↓主の変容の光景ですね
↓主ドームに至るアーチの競演
↓自分では上記の写真が気に入いったので、縦構図に変換して、大きくお見せします、
↓東側に見えるキリストのステンドグラス(どちらかというと正教ではステンドグラスは少ないです)
キリストのステンドグラス両側には皇帝や聖人の巨大なモザイク壁画がいくつも描かれています。
↓聖パウロ
↓エカテリーナ2世
↑上記のパウロやエカテリーナ2世の絵画の横にそびえる緑の柱は孔雀石です。
孔雀石は、古くは岩緑青(イワロクショウ)、海外ではマラカイトと言い、銅を含む美麗で複雑な模様を生み出す鉱物です。いわゆる緑青色(マラカイトグリーン)の発色が印象的で、化学組成は主に炭酸水酸化銅です。
マラカイトは、18世紀にウラル地方で大鉱脈が発見され、ロシアの工芸や建築に特徴的な質材となりました。(日本にもこのロシア産のマラカイトが、オランダ経由で伝来し、発色模様から孔雀石と呼ばれて賞玩されました。)
ここは、カトリックなら聖人の立像が並ぶところですが、ロシア正教では、平面的な聖画像であるイコンが中心となります。これは初期キリスト教の偶像禁止の流れに基づき、立体的な像が避けられてきた歴史によります。
イコンは、板絵、フレスコ画、写本挿絵、モザイク画などで描かれ、教会の内部を飾っています。これが正教会内部を見学するとき頭に入れておくべき肝要な点です。
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ロシアにこのような聖堂があるとは・・・・圧倒されて目が眩みそう。
高いドーム天井では、肉眼でここまではっきりと見られるかどうか・・・
首を痛くして、十分には鑑賞出来ないのがこれまでの常だったので、
ここまで見せてもらえる模糊さんのカメラ力に感謝と讃美です。
描く人は想像を絶する労苦があったはず。それにも思いを馳せたい。
このフォトの中で、エカテリーナ2世の肖像が特に関心を引きました。
彼女の肖像画は、大方女帝としての華麗な装いと威厳ある眼差しをしていますが、
これはさすがに違いますね。主に従順たらんとする敬虔な思いが
よく表れているとても好ましい画像に感じました。
聖霊のシンボルなせる白鳩のドームの高み飛ぶぞめでたき
主の変容奇っ怪なりといふ勿れその奇蹟こそ救ひの光
なんとなくこのような大聖堂のイメージはスペインやポルトガル等、地中海沿いの欧州イメージでしたが
ずいぶんと印象が変わりました。
一つ一つの画や装飾だけではなく、全体のバランスも秀逸ですね。それに当時のサンクトペテルブルグが栄華を誇り
力があったかを感じさせますね。
素晴らしいものを見させていただきありがとうございました。
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