↓二階からは庭園の景色が良く見えます。
↓バードギール前のカナート(地下水路)から排出された噴水水場で、チャーイハネ(喫茶)の店員の女性たちが食器を洗っていました。
↓二階から見下ろす一階のステンドグラスです。
↓二階のドアも綺麗でした。
↓ドラウト・アーバード庭園の緑の中を歩いてみました。
↓赤い花と実がなっていたの近づいてみるとザクロでした。
↓ザクロの花のアップ。(ザクロはこのあたりの名物だそうです)
↓ドラウト・アーバード庭園を囲む壁は、日干しレンガで造られたベージュ色の良い雰囲気でした。
↓壁の上にとまったヨーロッパイエスズメ
いくつか御質問を受けましたので、解説しておきます。
(1)すぐ上の写真に見られるバードギールのトゲトゲですが、これは建物構造を補強するためのものです。
(2)土漠の中を走る交通手段はバスです。現在のイランでは主要都市間には高速道路が通っています。
(3)「土漠」という表現ですが、これは砂の荒野ではなく土の荒野であることから意識的に使っています。
本来、英語や仏語の表現の「desert」は、不毛の荒野のことを意味し、多くは岩原や礫原の土漠的な場所を指します。
日本人がイメージする砂の砂漠は、世界のdesertのおよそ20%にしか過ぎません。
砂の砂漠は、sand-desert又はergという表現が適切なので、私はdesertを砂漠と訳すのは誤訳だと思っています。ちなみに有名な童謡唱歌は、「月の沙漠」であり「月の砂漠」ではありません。
↓ドラウト・アーバード庭園の外壁側の印象的な店
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今ではそれが却って興味をそそるイメージになっていて、面白いです。
また「土漠」という単語は、昔の日本では殆ど使われなかったし、知らない言葉でした。
私も海外のそうした大地を訪れた時、現地の日本人ガイドから初めて知らされた言葉でした。
土漠は確かに砂地ではなく、からからに乾燥した荒れた大地ですね。実感して納得する言葉。
さて、ペルシアの花は、薔薇、ブラシと続き今日は柘榴の花!
土漠の町にもこんなに楽しめる花々があるのだと、興が尽きないし、嬉しくなります。
柘榴は花も実も大好きで、私は句材としてもずっと愛好してきました。
柘榴は旧約の時代からありますし、聖書にもよく出てきます。
どこの国でしたか、砂漠や土漠のある国だったことは確かですが、
赤ん坊の頭ほどもある大きな柘榴を道端で売っている処を何回か目撃し、ほんとに驚きました。
種類のせいか、風土の違いか、日本の柘榴は画材にしたくなるような美形ですものね。
模糊さんお得意の鳥のスナップ、ヨーロッパイエスズメは初めて見ました。
日本の庭すずめより大きく、珍しいし、日干しレンガに似合ってますね。
庭園に咲き残りたる花柘榴遠目に著くわれを誘ひぬ
先端に花の姿を残しつつ実柘榴となる慣ひをかしき
(「をかし」は古語でおもしろい、趣きがあるの意)
ペルシャといえば、ケテルビーの「ペルシャの市場にて」を思い出します。
そのペルシャでも日本と同じザクロの花が咲き、実ってますね。
こういう遠いところへ来て馴染みのものを見るのは嬉しいでしょう。
土漠の中を走る交通手段はバスだったのですね。
ありがとうございます。
建物から出ている鉄筋は、これほども長くはないですが日本でも見られます。
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