模糊の旅人
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フィルムカメラ:ローライ35Sで日本アルプスを撮影
2013年 09月 06日 |
ポーランドで安くゲットした中古ローライ35Sですが、楽しく使用しています。
超小型なので、メインのデジタルカメラにプラスして、旅に連れて歩いています。
デジタルとは違ったフィルムの味が手軽に味わえるのが良いですね。

先般の日本アルプス行や広島散策でも使用しました。
そこで、今日は日本アルプスでのローライ35Sによる写真を御覧ください。
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↓上記の写真の拡大版です。クリックすると横1000ピクセルで表示されます。ぜひ拡大してお楽しみください。
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使用カメラ:Rollei 35S
沈胴式組み込みレンズ:Sonnar 40mm F2.8
使用フィルム:Kodak PORTRA160

いかがでしょうか?
私的には好みの、フィルムらしい写りだと感じました。デジタル化する際にスキャニングで少し画質が劣化しますが、これだけ写れば十分というより、こんな古くて小さなカメラでよくこれだけ写るなあと感心しています。
39年前に作られたカメラですが、こりゃあ、まだまだ行けますね!
ということで、これからもローライ35Sを愛用していこうと思っています。

↓ローライ35S
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手のひらに収まる超小型のフルサイズのフィルムカメラです。
単体写真では大きさが分かりにくいと思いますので、下のカメラ三台並べた写真を御覧ください。
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↑現在、私が使用している主なフィルムカメラで、左から、キヤノンEOS-1N、ローライ35S、コンタックスG1です。
いかに、ローライ35Sが小さいかがお分かりになるかと思います。測距機能などを省き、マニュアルに徹した小型カメラの神髄です。
この小型さ加減が圧倒的なので、デジタルカメラの補助としての旅の友は、今後はローライ35Sになりそうですね。

つまり、キヤノンEOS-1N についてはクルマで本格的にフィルム写真撮影する際の機器で、コンタックスG1 は徒歩街角スナップなどをフィルムカメラで実施する際の機器になります。
デジタルカメラと併用する場合は、この小型軽量のローライ35Sの出番でしょう。

三台いずれも中古で格安で手に入れたものです。(コンタックスG1は、昔に新品購入して使っていたのですが、デジタル時代突入で処分してしまい、その後、後悔して海外で中古を再購入しました、つまり出戻りです)

フィルムカメラとしては、これ以外にも、海外旅の度に安く購入してきたソビエト製カメラ等を4台所有していますが、ほとんど使っていません。キヤノンEOS-1N、ローライ35S、コンタックスG1の使用感が、ソビエト製カメラより遥かに良いからです。

私自身は、視力低下の関係で、(オールドレンズをデジタルカメラ液晶で拡大するならともかく)、光学ファインダーでのマニュアルフォーカス機というのは少し使い難く、ましてやマニュアルのレンジファインダー機を使うのは至難の業です。
むしろ、ピントについては、被写界深度と勘による目測の距離計合わせのほうが使いやすいのです(汗)
ということで、キヤノンEOS-1N と コンタックスG1 はAFで、ローライ35Sは目測マニュアルで使用しています。

もちろん、現在の私のカメラライフの主力はデジタルカメラで、フィルムカメラはあくまでサブカメラですが、その持ち味が捨てがたいのです。
フィルム時代は手に入れ難かった高級カメラが、今は格安で手に入ります。私のような人間には良い時代かも知れません。

私はへそ曲りでも反骨精神に溢れているわけでもありません。
私としては、ただ単に非常にリーズナブルな逆張り戦法をとっているつもりなのですが・・・

と、なんだかんだと弁解しても、いやはや、私は、救いようのないカメラ馬鹿ですね。
てなことで、良いカメラは一生ものなので、フィルムのある限り、愛用していきたいと思います。


以下の More に、ローライ35Sのマニアックな記事を書いてみました。御興味のある方は、 More をクリックしてお読みください。

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More ローライ35のマニアックな話・・・

1967年に発売開始されたローライ35は、子ども時代にあこがれていたカメラでした。
まさに小さな超高級機で、カメラ少年には買えるものではありませんでしたが、いつかは手に入れたいと思っていました。
ところが、後年この高嶺の花をゲット出来る経済力を得た時には、すでにこのカメラは製造中止になっていたのです。
私は迷った末に、コンパクト系については、当時話題の新型機:コンタックスG1に走ったのでした・・・

今回ポーランドでゲットしたのは、1974年発売のローライ35Sですが、レンズがゾナーに変更されたこと以外は、ローライ35からほとんど変化していません。1967年のオリジナルのローライ35の完成度が非常に高かったのです。
はるか何十年の時を経て、子ども時代の夢が叶ったわけです。

↓私がローライ35S中古品を買ったポーランドのカメラ店
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ローライ35:このカメラは、小ささと高品質を追求した、レンズ一体型のフルサイズコンパクトの理想形だと思います。
その輝きは、発売以来46年経過しても、失われていません。
むしろ、その後、より使いやすい幾多のコンパクト機が登場しては消えて行きましたが、品質的にはどれもローライ35を凌ぐことが出来なかったと思います。

考えても見てください。今、中古市場でプラスチック系のフィルムコンパクト機やフィルムAF一眼レフが二束三文で売られており、事実上値がつかない投げ売り状態です。
その中で、かえって価値を増しているのが、古い金属質感のマニュアルの名機たちです。中でも、ローライ35の存在感は際立っています。
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ローライ35の凝縮感は比類ないものであり、かの偽ライカを量産したコピー王国ソビエトでさえローライ35同大のコピー機は作れなかったのです・・・小型で精密なメカこそ高い技術力を必要とするのです。

ローライ35は、手にするとワクワク感を押さえきれません。
機械的なメカニズムの組み合わせ感、電子機器には出せないメカニックの香りが漂います。
部品各部が極小単位で噛み合い、精度極まり正確に作動します。シャッターメカと一体化した沈胴式のレンズも、素晴らしいものです。
プラスチッキーなカメラではこの雰囲気は出せません。

また、小型カメラが好きな私には、ローライ35の無駄をそぎ落とした究極の凝縮フォルムが、特にたまりません。こんなに小さくまとまって美しいカメラがあるでしょうか?

↓ローライ35Sのすっきりした上面
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例えばストロボをつけるホットシューは、底面にあります。
このことが、ローライ35の軍艦部の超シンプルなすっきり感を生み出しています。
ストロボをつけて撮影する時は、カメラを上下反対にすれば良いのです!
この逆転の発想が、いにしえのローライ35の醍醐味です。
(1990年に復刻されたローライ35クラシックではホットシューが軍艦部に移動しましたが私は好きではありません)

↓ローライ35Sの複雑な底面
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ローライ35は、発売当時、世界最小のフルサイズカメラであり、オリンパスペンを代表とするハーフサイズカメラより小さくて、世界に衝撃を与えました。「ペンの天敵」と言われたこともあります。
ローライ35の登場以降、ローライ35を模倣しながらも使いやすく廉価な コニカC35 などの小型のフルサイズコンパクト機が一斉に大量に作られました。コニカC35は国民機となり、ハーフサイズ時代が終わります。

↓コニカC35(1968年発売)富田林のカメラ店でジャンクカメラとして購入 したもの です。
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ローライ35は、ただ単に小さいだけではありません。
メカニズムと部品には、徹底してこだわり、妥協してないところが名機たる所以です。

例えば、レンズはカールツァイス、シャッターはコンパ―、露出計はゴッセンという当時世界最高の製品を使っているのです。

そして、そうした品質の高い部品を単に組み合わせるだけでなく、独特のメカニズムで一体化させているのです。

その典型が平面展開型シャッターです。
当時、レンズシャッターはレンズ鏡胴内にシャッター機構を内蔵するものでした。そのため、超小型のカメラではレンズ設計に余裕がなく画質は妥協せざるを得ませんでした、
ところが平面展開型シャッターは、レンズ鏡胴内にシャッター羽根のみを組み込み、その他の機構はボディの前板裏に分散して配置し、沈胴式レンズを引き出すと、シャッター機構が組み合わさるという絶妙なメカニズムになっています。

レンズを沈胴した状態ではシャッターが切れないというローライ35の安全かつ独特の仕組みが納得できます。

またこのことが、ローライ35のレンズの優秀さを生み出す結果になったのです。

以下、具体的に、フィルム装填の場合を見てみます。
フィルムの大きさギリギリに作られたカメラ内部も見事で、無駄な空間というものが全く存在しません。

↓ローライ35Sの底面にあるロック解除レバーを回してから、下部を持ってカメラ本体と裏蓋をスライドさせて、裏蓋を取り外します。
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↓カメラ本体のフィルム圧板プレートを開いて、右側にフィルムを装填し、フィルム先端ベロを左側巻き取りスプールに確実に引っかけます。
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御覧のように、ローライ35では、裏蓋スライドはめこみ式で、モルトやスポンジなどの素材は使っていません。加工精度が必要なメカニズムですが、金属の信頼性と耐久性が保持されます。
したがって、後世作られたカメラよりも劣化部品が少なく長持ちするのです。

↓フィルム圧板プレートを被せてから裏蓋をスライドさせてカメラ本体に装着します。
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以上の一連の動作は慣れると簡単で、なにより精密にキッチリ作られたカメラなので、ぴたっと決まります。
まさにメカを合体させる感覚で、操作感が気持ち良いのです。私はこれまでローライ35Sでフィルム装填を失敗したことがありません。

注意すべき点は、装填後のフィルム巻き上げ(空シャッター)や撮影時には、必ず沈胴レンズを引き出して、時計周りにレンズを少し回転させて、レンズをロックさせることです。これは、上に書いた平面展開型シャッターのメカニズムから来るもので、これさえマスターすれば、ローライ35は使いこなせます。
あとは、マニュアルカメラの神髄たる、目測距離合わせに精進すれば良いのです。。。


ところで、レンズですが、画角は皆40mmで、
ローライ35では、カールツァイス製(ローライ製もあり)のテッサーと、シュナイダー製のクセナー。
ローライB35とC35では、カールツァイス製のトリオター。
ローライ35Sでは、ローライ製のHFTコーティングされたゾナーが使われています。

フィルムカメラでは、デジカメの撮像素子にあたるのがフィルムになります。
ローライ35ファミリーでは、レンズ画角は共通の40mmです。そうなると、味わいというのはレンズ性能に集約されますので、このレンズの相違がカメラマニア間の興味の中心となっています。有名な、ねこかめさんの、ローライ35のサイトでは、テッサーは「鋭」、クセナーは「素」、トリオターは「柔」、ゾナーは「艶」と表現されています。

というわけで、ローライ35のひとつを手にしたら、味わいの違いを体験するべく、レンズが別のもう一台が欲しくなるのです(笑)


さて、デジタルカメラで言えば、このローライ35は、レンズ一体型の、フルサイズ高級コンパクトです。
デジタルのフルサイズ小型カメラには、ソニーのRX1がありますが。まだまだ大きいと言わざるを得ません。
この、ローライ35のサイズこそが、フルサイズ・デジタルコンパクトの究極の理想の姿だと考えます。
いつかそんな、ローライ35デジタルというべき素敵なカメラが出て来るのを楽しみにしています。
by mokonotabibito | 2013-09-06 16:57 | 長野 | Trackback | Comments(4)
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Commented by youshow882hh at 2013-09-06 19:19
こんばんは。 ゆーしょーです。
昔のレンズは、35mmを例にすると距離5mのところと
絞り8のところがオレンジ色になっています。
両方ここにしていけば、スナップ写真などピントを合わさなくとも
ほとんどピントが合っていました。
また、私も35mmレンズでは模糊さんが仰る被写界深度と勘による
目測の距離計合わせで撮影したものです。
ポチ♪
Commented by engel777engel at 2013-09-06 20:13
霧につつまれた高原の様子、見事に写しだしていますね。。なにかカメラに誘い込まれたような素敵な描写。。。ローライ35sに魅入られたように撮影する模糊さんがみえるような。。。
 
ローライ35sの記事もしっかり読ませていただきました。。名器とされる由縁がよくわかりました。。。。
Commented by ぶぅ* at 2013-09-06 20:21 x
こんばんは☆彡

思い入れで夢のカメラに出会えて
よかったよかった(^-^)です。

こちらまでワクワクしながら読んじゃいました。フィルムの柔らかい写真も興味ありです。私もそんなカメラに出会いたいです。
Commented by kame3z at 2013-09-08 09:08
これは素晴らしいお写真ですね !
昔はよく、OMカメラで北海道の山を撮影しましたが、
機会があれば、こちらの山も登って撮影してみたいです。
白い花は、チングルマの綿毛でしょうか ?!
いいなぁ〜

銀塩カメラは、私も細々と続けていくつもりです。
運良く、F6を手に入れることができたので、
フィルムの現像が可能な限り、続けていきたいと思っています。
私もカメラバカです(笑)
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