模糊の旅人
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軟調写真とソフトレンズについて
2012年 04月 09日 |
ある方から、軟調写真とソフトレンズによる写真の違いについてメールをいただきましたので、少しだけ書いてみます。
マニアックな話題ですが、あくまでどんな写真が好みかという単純な話ですので、掲載写真を楽しみながらお読みいただければ幸いです。

大きな意味では、ソフトフォーカスの写真も、軟調写真というカテゴリーの中に入るとは思うのですが、私が目指す軟調写真は、ソフトレンズによる写真や、加工されたソフトフォーカス写真とはちょっと違うのです。

そこで、まず、再掲になりますが、私が以前所有していたキヤノンの135mmのソフトレンズによる写真を御覧ください。
軟調写真とソフトレンズについて_f0140054_22385547.jpg

軟調写真とソフトレンズについて_f0140054_2239962.jpg

CANON EOS 20D with EF135mm F2.8


フィルム時代に愛猫をこのソフトレンズでよく撮りましたので、プリントをデジタル化した小さなもの一枚。
軟調写真とソフトレンズについて_f0140054_22393351.jpg

CANON EOS Kiss with EF135mm F2.8

亡き愛猫ミケの思い出がよみがえります(涙)


上の3枚を撮影した機材は、どれも今はもう手元にないのですが、その理由のひとつは、デジタル時代になって、ソフトウェアで代用ができると思ったからです。

↓そういう意味で、現在のオリンパスのカメラで簡単にできるアートフィルターのファンタジックフォーカスの例を御覧ください。
軟調写真とソフトレンズについて_f0140054_22395479.jpg

OLYMPUS E-P3 with M.ZUIKO 45mm F1.8


キヤノンのソフトレンズも、アートフィルターのファンタジックフォーカスも、ソフト効果としては、なかなか良い線を行っていると思うのですが、私の考えている軟調とは若干違います。


さらに、私の思いとは相当かけ離れたのが、ベス単系の極端なソフトレンズです。ちょっとソフト過ぎる気がします。

これらは私は所有していないので、ネット上の他の方の作例にリンクしておきますので、よろしければ「作例リンク」というところをクリックしてみてください。

ベス単フード外し・・・作例リンク
キヨハラソフト・・・作例リンク
ライカのタンバール・・・作例リンク

ライカのタンバールは、やや良い感じだとは思うのですが、なにせ有名超高価レンズで、とても買えません。私にとっては非現実的なオールドレンズです。


↓むしろ、それならアートフィルターのライトトーンでも良いかなと感じます。
軟調写真とソフトレンズについて_f0140054_2240316.jpg

OLYMPUS E-5 with ZUIKO DIGITAL ED 50mmF2.0 Macro

オリンパスの開発者のインタビューによると、アートフィルターの中ではライトトーンが創出に一番苦労したとのことですが、さすがに良い出来具合だと思います。
私はこのライトトーンがあるから、オリンパスのカメラから離れられないと公言するくらい、好みの雰囲気であることは間違いないです。

ただ、もう少し、軟調だったら良いなあとも思うのです。。。レンズでより軟調な表現が出来れば、ぼけのコントロールが出来るので理想的です。


それでは、私の目指す軟調写真とは、どんなものでしょうか。

それは、ピントが合っている部分は、きっちり解像しているが、そこからアウトフォーカスにかけて、柔らかく浅くぼけて行くという描写なのです。

ぼけが強すぎると、背景が溶けてしまい、雰囲気が分からなくなります。それはそれで良い写真なのですが、そういうトロケたぼけ味の写真は、現代の大口径レンズや、マクロレンズでも撮影することは十分に可能で、へそまがりの私には面白くないのです(汗)

アウトフォーカスのボケが浅く、全体の雰囲気を残しながら、淡く柔らかく感じられるような写真を撮りたいのですね。
ハイライトや光源には、ハロが出ても良いので、そうしたものを絞りでコントロールできたら最高ですね。


ということで、目指すところにあると思われるオールドレンズ:アンジェニューの作例を、ネットで探してみましたので御覧ください。

アンジェニューのシネ用レンズ・・・作例リンク
アンジェニューの写真用レンズ・・・作例リンク(1)
アンジェニューの写真用レンズ・・・作例リンク(2)


アンジェニューのレンズは、決してソフトレンズではありません。
ただ、シネマ用レンズを得意としたレンズメーカーだけに、フランス映画のように、主要被写体はきっちりピントが合い、アウトフォーカス部分は、描写が見えながら、柔らかく優しいという雰囲気になるようです。


まあ、いつかはこのアンジェニューのレンズを手に入れたいものですが、しばらくは、手持ち機材で工夫して撮ってみます。


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by mokonotabibito | 2012-04-09 22:38 | 大阪 | Trackback | Comments(6)
Commented by youshow882hh at 2012-04-09 23:23
こんばんは。 ゆーしょーです。
今回の写真も素晴らしいですね。
コスモスと言い、猫ちゃんと言い、湯飲み茶碗と言い溜まりません。
この写真と文を読ませていただくと、模糊さんの徹底ぶりがよく分かります。
私と性格が似ているように思います。
私も若い頃からへそ曲がりのところがあるのですが、一週間ばかり前の新聞の川柳欄に
   「へそ曲がり 直って来たら 腰曲がり」    前橋 69歳
とあり、吹き出してしまいました。
ポチ♪
Commented by BOOCHAN at 2012-04-10 12:31 x
ネコちゃん、とても可愛かったのですね。
柔らかく、優しく、素敵なお写真です。
模糊さんのネコちゃんに対する愛情が、感じられます。
2枚目のお写真も、温かくてとても素敵です。
私のような初心者には軟調写真はとても無理ですが、
優しく温かい写真を撮り続けていきたいです(*^_^*)
Commented by miyatannaotan at 2012-04-10 21:09
なかなか軟調の定義も難しいものですね。作例をみると。少しフレアがかった描写のようにも見えますし
ソフトフォーカス的にも見えます。模糊さんの思い描く軟調の写真が撮れるといいですね!!
こちらは、また少し古いレンズをポチってしまいました^^; もう一台のカメラがレンズに
化けました(笑) 明日の晩に届く予定ですので、また色々想像してみてください^^
Commented by mokonotabibito at 2012-04-10 22:39
【ゆーしょーさん】
今回の写真も素晴らしいですか。
ありがとうございます。
たまりませんとまで言っていただき恐縮します。
私のの徹底ぶりがよく分かりますか(笑)
ゆーしょーさんも、へそ曲がりのところがあるとお聞きに心強いです。
「へそ曲がり 直って来たら 腰曲がり」とは爆笑ですね。
私も今のうちに、へそ曲りを徹底的に実践して、悔いのないようにしたいです(爆)
ポチも感謝です。
Commented by mokonotabibito at 2012-04-10 22:39
【BOOCHANさん】
可愛いでしょう!
まあ飼い主の欲目もありますが、本当に可愛い猫でしたよ。
私のネコちゃんに対する愛情が感じられると、言っていただき、ありがとうございます。
軟調写真というのは、私のへそ曲り的な目標ですので、あくまで参考として見ていただければ幸いです。
まあ現代のデジタル的高画質傾向には、みんながみんな追従する必要は無いと思うのですよ。
BOOCHANさんも、ぜひ優しく温かい写真を撮り続けていただければ嬉しいです。
Commented by mokonotabibito at 2012-04-10 22:41
【miyatannaotanさん】
今日は、有馬から帰宅したばかりです。これから少し写真を現像してみます。
軟調の定義は人それぞれですね。
まあ私の場合は、上に書いたようなアンジェニュー的軟調写真を目標として頑張ってみたいと思います。

え、少し古いレンズをまたゲットされたのですか!
いやあmiyatannaotanさんも、へそ曲り的凝り性ですね(笑)
うーん、ヒントが無いので分かりませんが、ロシアレンズだったら嬉しいなあ・・・
私も例のものを取り置きしてもらいました。来週くらいに報告できると思います。
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